さ行
砕石 さいせき |
岩石や大きな玉石をクラッシャーで所定の粒径に破砕し、人工的につくった砂利のことをいいます。 |
---|---|
最適含水比 さいてきがんすいひ |
一定の方法と一定の締め固めエネルギーによって土を締め固めたとき、最大乾燥密度が得られる含水比のことをいいます。 |
細粒度 さいりゅうど |
細粒分(粒径75μm未満の土粒子)が50%以上の土のことをいいます。 |
サウンディング さうんでぃんぐ |
ロッドの先端につけた抵抗体の貫入・回転・引き抜きなどの抵抗から地盤の硬さ・締まり具合を調べることをいいます。 |
砂岩 さがん |
砂が固結した岩石のことをいいます。 |
砂丘 さきゅう |
風が海岸の砂を吹き寄せて形成したものをいいます。 |
砂質土 さしつど |
砂と細粒土の中間的な土のことをいいます。 |
砂礫層 されきそう |
砂や礫などの粗粒砕屑物が堆積したもの。礫を含む第四紀の地層を指すことが多く、通常は透水性が大きく、帯水層となっています。 |
三角州 さんかくす |
河川が海に流れ込むところに形成され、地表面勾配が0.2/1000以下の扇状の地形をいいます。 |
三軸圧縮試験 さんじくあっしゅくしけん |
円柱供試体に拘束圧を加えた状態で、軸圧を増加させて荷重と変形量の関係から強度・変形特性を求める試験のことをいいます。 |
残存壁量 ざんぞんへきりょう |
小規模な木造住宅(2階建て以上、あるいは延床面積50m2以上)の平面図において、タテ(張り間方向)、ヨコ(けた行き方向)双方の、両端の1/4のスペース内に設けられた壁量(耐力壁の長さ)を「存在壁量」といいます。 |
サービスヤード さーびすやーど |
キッチンや勝手口の近くに設けた外部の小さな庭。洗濯、物干し、物置など屋外における家事作業を行うことの出来る場所です。 |
サーモスタット式 さーもすたっとしき |
一定の温度を保って給湯する方式の水栓金具。水圧・水流が変化した時でも、自動的に湯水混合割合を調節し温度を一定に保ってお湯が出ます。 |
財形住宅融資 ざいけいじゅうたくゆうし |
財形貯蓄の積立を1年以上(残高50万円以上)行っている場合に、利用できる持ち家のための公的融資制度。最高で550万円までの利息に対して非課税です。 |
採光 さいこう |
建物の居室には採光を確保する為、採光に有効な所定の開口部を設けなくてはなりません。住宅の居室においては、床面積の1/7の開口部が必要になります。 |
細骨材 さいこつざい |
コンクリート用5mmふるいを重量で85%以上通る骨材。普通に砂と呼んでおり、粒度によって5mm、2.5mm、1.2mm、0.3mmの4種類に区別しています。 |
サイディングボード さいでぃんぐぼーど |
板状の不燃外壁材のこと。材質により、セメントなどの窯業系サイディング、アルミやスチールなどの金属系サイディングなどに分かれます。 |
サイホン式 さいほんしき |
便器の洗浄方式の一種。サイホン作用を起こさせて汚物を排出します。洗い落し式に比べて溜水面が広くとれるのが特長です。 |
サイホンゼット式 さいほんぜっとしき |
便器の洗浄方式の一種。ゼット孔(噴出穴)から勢いよく水を噴出させ、強制的にサイホン作用を起こさせるタイプ。溜水面が広くニオイの発生や汚物の付着を防ぎやすいのが特長です。 |
サイホンボルテックス式 さいほんぼるてっくすしき |
便器の洗浄方式の一種。渦作用と共にサイホン作用を発生させるタイプ。洗浄時に空気の混入が少なく、洗浄音のとても静かなタイプ。寝室の近くや高級ホテル等の需要があります。 |
在来工法 ざいらいこうほう |
浴室回りに防水をした上で、タイルなどで床・壁を仕上げる工法。湿式工法ともいわれます。浴室内のレイアウトなどの自由度が高く、オリジナルの浴室も出来ます。 |
在来木造住宅 ざいらいもくぞうじゅうたく |
日本で古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた木造軸組工法で建てられた住宅。レイアウトの自由度は高いですが、大工と工務店の熟練度に左右されやすくなります。 |
さお縁天井 さおぶちてんじょう |
天井板の下に、意匠として「さお縁」と呼ばれる細い角材を、30~40cm間隔で取付けた天井。天井板は杉・檜などが用いられるのが一般的です。 |
左官 さかん |
壁を塗る職人のこと。壁を塗ること。一般に現場で左官材料を調合して混ぜて、こて塗りをし、硬化するまでの養生期間を経て仕上がりとなります。 |
左官工事費 さかんこうじひ |
左官工事にかかる費用。外壁の下地や仕上げ・アプローチの土間をモルタルなどで仕上げる場合・内部を塗物で仕上げる場合などがあります。 |
左官材料 さかんざいりょう |
漆喰、土、セメント、珪藻土など、塗り付け・吹き付け材料の総称。「塗壁材料」とも呼ばれます。接着剤などを使用せずに施工することが可能です。 |
ささら桁階段 ささらげたかいだん |
階段状に加工した「ささら桁」と呼ばれる板で、段板(踏み板)の真ん中あるいは両側を支える構造の階段 |
差しかね屋根 さしかねやね |
屋根形式の一つ。1階部が2階部より広い場合、2階部の外壁に接して設けられた片流れ屋根を指します。=「下屋(げや)」 |
雑工事費 ざつこうじひ |
上記の項目では分類しきれない工事。雑多な種類の工事という意味で、雑な工事というわけではありません。作り付け家具工事や、防腐・防蟻処理などがそれにあたります。 |
サニタリー さにたりー |
キッチンを除く、洗面所・便所・浴室などの水回りの空間のこと。設備・家事動線等を考慮すると、なるべくまとめた方が効率が良くなります。 |
サムターン錠 さむたーんじょう |
室内側のつまみを90°ひねってロックするタイプの錠。開きドアに最も一般的に使用され、外部からは鍵で解錠します。 |
残材処分費 ざんざいしょぶんひ |
工事の際にでる、ゴミや残材(資材のあまり)を処分するのにかかる費用。最近、分別も厳しく、処分場で引き取る値段も上がってきています。 |
サンルーム さんるーむ |
日光浴を目的として、大量の日光を室内に取り込めるように多数の大きいガラス窓をもつ室のこと。住宅において、居間と連続して設けることも多くあります。 |
し行
支持杭 しじぐい |
杭頭の荷重の大部分を杭先端の支持層で支える杭。杭先端が岩盤など十分強固な層に到達し、先端支持力が非常に大きい支持杭を先端支持杭といいます。 |
---|---|
支持層 しじそう |
基礎に接して荷重を支持する層。硬質層とは限りません。 |
自然堤防 しぜんていぼう |
河川に沿って断続的に分布する帯状の微高地。洪水時に通常の流路から河川水があふれて主に砂質土が堆積したものをいいます。 |
室内試験 しつないしけん |
室内で行われる土質試験のことをいいます。 |
地盤改良 じばんかいりょう |
地層の工学的性質を人為的に改善し、安定化させること。土の密度を増大させる方法、固結する方法、補強する方法、良質土に置き換える方法の4つに大別されます。 |
地盤沈下 じばんちんか |
地表面が沈下する現象をいいます。地下水位の低下が原因で広い面積にわたって沈下する現象です。 |
シュミットハンマー試験 しゅみっとはんまーしけん |
コンクリートや岩盤の強度を調べる簡易な非破壊試験のことをいいます。 |
シルト しると |
細粒分が50%以上で塑性指数が低く、ダイレイタンシー現象が顕著で乾燥強さが低いことで判別される細粒土のことをいいます。 |
侵食 しんしょく |
流水、雨水、風、波浪、雪、氷河などの作用で土構造物や地盤の表面が削り取られることをいいます。 |
侵食段丘 しんしょくだんきゅう |
段丘面が河川の浸食作用で形成された河成段丘のことをいいます。 |
新第三紀 しんだいさんき |
第三記の後半。約2500万年から200万年前の期間で、中新世と鮮新世に分けられます。 |
支持力係数 しじりょくけいすう |
建築物が建てられる地盤の地盤支持力を計算する際に使われる係数のことをいいます。 |
支持力 しじりょく |
住宅などの建築物の荷重が、基礎や杭などを通じて直接地盤に伝えられる時、地盤や基礎工(杭やピア等)が支えることができる最大荷重のことです。 |
支持力度 しじりょくど |
地盤に荷重を加えていくと、地盤は変形して沈下していきます。さらに荷重を加えると沈下は著しくなり、やがて地盤は剪断破壊に至ります。この時、地盤に加えられた荷重強度を「支持力度」といいます。 |
地震地域係数 じしんちいきけいすう |
地域的な地震頻度を考慮して決定される設計震度の割引係数のことです。日本の耐震規定で地震の比較的少ない地域では、設計震度を基準震度より多少割り引いてもよいことになっています。 |
地盤探査法 じばんたんさほう |
人工的な地震波を発生させ、その伝搬状況を観察して地下の地質構造を調査する方法です。地震波は地盤を構成する地層によって伝搬速度が異なります。 |
地震応答 じしんおうとう |
地震によって建物などが振動する現象を「地震応答」といいます。近年は、地震発生による振動を熱エネルギーに変える「制震装置」や地震発生による振動を吸収・分散させる「免震装置」など、建物自体を振動させない技術や装置の開発が進んでいます。 |
受働土圧 じゅどうどあつ |
住宅などの壁体が外力を受けて壁体に接している土を押し上げようとする状態を「受働状態」といい、土がまさに押し上げられようとする時の土の抵抗を「受働土圧」あるいは「抵抗土圧」といいます。 |
主働土圧 しゅどうどあつ |
住宅などの建築物の壁体の背面にある土が、移動させようと壁に作用する最大の土圧を「主働土圧」といい、その時の垂直圧力に対する比を「主働土圧係数」といいます。 |
自重 じじゅう |
建築物そのものの重さのことです。構造力学上は、建築物に加わる荷重(固定荷重ともいう)の1つとして取り扱われています。 |
実はぎ じつはぎ |
板等の接合法の一つ。一方の板材に凸形の突起を付け、片方の板材に凹形の溝を彫り、継ぎ合わせていくことをいいます。 |
仕口ダンパー しぐちだんぱー |
木造軸組工法の一戸建て住宅用に開発された制震金物の1つです。柱と張りの交点(仕口という)に取り付け、地震などによる揺れに合わせて変形し地震エネルギーをしなやかに吸収するというものです。 |
ジャッキアップ式免震工法 じゃっきあっぷしきめんしんこうほう |
既存の土台から上部構造(建物本体)をジャッキで持ち上げ、基礎と建物本体との間に「免震用架台」と「免震装置」を設置する降雨帆のことです。 |
地盤の支持力度 じばんのしじりょくど |
物理的な地盤の強さのことです。 |
集中応力 しゅうちゅうおうりょく |
部材の断面が大きく変形している部分や、部材の断面に孔(あな)、亀裂、切欠きなどが起こり不連続部分が発生している時、その近くに著しく応力(抵抗力)が集中していると考えられます。これを「応力集中」といいます。。 |
弱震 じゃくしん |
家屋が揺れ、ドアや障子がガタガタと鳴り、電灯が相当大きく揺れる程度の地震を「弱震」といいます。この時の震度は「3」、ガルは「8.0~25」を指しています。 |
人工地盤免震 じんこうじばんめんしん |
人口地盤の最下層に免震層を設け、人口地盤上の複数の建物をすべて免震構造にするというシステムです。その結果、人口地盤の上に用途や構造の異なる複数の建物を建てることが可能になります。 |
小破 しょうは |
地震の際に、住宅などの構造体(柱や梁、壁、基礎、床組、屋根組など)がわずかに損傷しているが、そのまま継続して使用できる程度の被害を「小破」といいます。 |
柔構造 じゅうこうぞう |
伝統的な木造軸組工法に用いられる柱や梁、筋交いなどで構成される軸組を柔構造といいます。地震力や風圧力を受けると軸組が変形・ねじれなどを起こして、その外力を分散させるのが特徴です。 |
仕上表 しあげひょう |
建物各所の仕上げを表にまとめたもの。屋根・外壁等の仕上げを示す外部仕上げ表と、各室内の壁・床・天井等の仕上げを示す内部仕上げ表があります。 |
CL(クリアラッカー) しーえる(くりあらっかー) |
消化繊維素を主体とする顔料が入らない塗料。乾燥が早く、透明な仕上げが得られ、つやが出る。木工家具や木部の塗装に適しています。 |
地板 じいた |
和室において畳などと平らに張られた床板。箪笥などを置く場所に使用します。 |
シート防水 しーとぼうすい |
延性に富んだプラスチックまたは合成ゴムシートを張り付けた防水工法。工期が短く、下地の亀裂に強く、耐候性が良いなどの特徴があります。屋根・外壁などの防水に使用されます。 |
シーラー しーらー |
壁面塗装の際の下塗り塗料。多孔性・吸収性の大きい被塗装面に、必要以上の塗料の吸い込みを止めるために塗ります。 |
シーリングライト しーりんぐらいと |
天井面に直接取付けるタイプの照明器具。天井の表面に取付ける「直付け(じかづけ)形器具」と、天井に埋込む「埋込み型器具」があります。 |
ジェットバス じぇっとばす |
背、足側の数ヶ所からジェット(水と空気)、底面からエアーブロー(空気)を噴射する機能付浴槽。全身を心地よくマッサージします。 |
直天井 じかてんじょう |
上階の床裏・屋根裏に直接仕上材を取付けた天井。天井裏の空間があまりとれないため、埋込み型の照明器具(ダウンライト等)や空調機器の取付けには不向きです。 |
敷居 しきい |
上部にある鴨居と対になって、障子や襖などを開閉する化粧材。その上に開閉のガイドとなる溝、レールなどをつけます。 |
敷石 しきいし |
自然石・切石・割り石など、床に用いられている石のこと。吸水量が少なく、耐水性があり、摩耗に強い石を選ぶ必要があります。 |
敷桁 しきげた |
外壁の頂部にあって、柱を連結しておく桁のことで、小屋梁を受けるもの。上部に鼻母屋(桁に最も近い母屋)を乗せて垂木を受けます。 |
敷地境界線 しきちきょうかいせん |
敷地とその隣地もしくは道路・河川・公園などとの境界を示す線。特に隣地との境は隣地境界線、道路との境は道路境界線と呼びます。 |
敷地面積 しきちめんせき |
敷地の水平投影面積(真上から見たときの面積)。ただしみなし道路にふくまれる部分は除外されます。 |
敷とろ しきとろ |
接着のためのモルタルのこと。石・タイル・レンガなどを貼る際に、あらかじめ下地に塗ります。=「敷モルタル」 |
敷モルタル しきもるたる |
接着のためのモルタルのこと。石・タイル・レンガなどを貼る際に、あらかじめ下地に塗ります。=「敷とろ」 |
地業 じぎょう |
基礎や土間コンクリートを設けるために、杭打ちをしたり地盤を締固めること。地突き、地固めとも呼びます。 |
軸組み じくぐみ |
木造・鉄骨造の建物の骨組みのこと。土台・柱・梁・桁・筋交などで構成されます。 |
軸組図 じくぐみず |
建築の軸組を示す図面。各壁面ごとに柱・梁・筋交などの位置を示し、建築の構造の根拠となります。 |
仕口 しぐち |
木材の加工において2つの材料を接合させる時に、直角につなぐ加工方法。また、その接合箇所のことです。 |
自己資金 じこしきん |
銀行などから借りたものでなく、自分で用意できる資金。多くの金融機関の住宅ローンでは、工事請負代金の8割を融資の上限としています。 |
しころ屋根 しころやね |
屋根形式の一つ。寄棟屋根の上に切妻屋根を乗せたような屋根。外観上入母屋屋根に似ています。=「錣庇(しころびさし)」 |
止水栓 しすいせん |
給水管を通る水を水栓金具の前で止めるための元栓。器具が故障したときなどに、その器具だけの水を止めることができます。 |
シスターンタンク しすたーんたんく |
補給する水をためておくタンク。太陽熱利用システムでは、温水を作るパネルへの補給水をためておくタンクを指す。 |
システムキッチン しすてむきっちん |
流し台や調理台のキャビネットと、調理機器などを一体的に組み合わせたキッチンのこと。冷蔵庫や食器洗い乾燥機などを組み込む場合もあります。 |
システム工法 しすてむこうほう |
壁・床・天井を工場で製作し、現場では組み立てるだけの工法。在来工法と比べて工期が短く、保温性、耐久性、防水性に優れています。 |
自然塗料 しぜんとりょう |
天然自然から手に入る原料でつくられる塗料。合成樹脂塗料に比べ、耐久性・耐候性など様々な点で劣るが、エコロジーなどの環境面から注目されています。 |
下地窓 したじまど |
窓の形式の一つ。小舞下地をそのまま現わして窓としたもの。主に茶室に用いられます。=「塗り残し窓」=「塗りさし窓」 |
下塗り したぬり |
左官工事・塗装工事などにおいて、塗る層が2層以上にわたる場合に、最初に塗る層のこと。下地となります。 |
下端 したば |
部材などの下面のこと。また部材などの上面を上端(うわば)といいます。 |
下見板張り したみいたばり |
板等の上下がお互いに少しずつ重なり合うように、横方向に張ること。また、そのように張った板のことをいいます。 |
地鎮祭 じちんさい |
建築工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事の安全と建物の末長い加護を願う儀式。地鎮祭の設営準備は通常、施工者が行います。 |
地鎮祭・上棟式費用 じちんさい・じょうとうしきひよう |
地鎮祭・上棟式を行う、行わないは施主の意志によります。行う場合は、神主への謝礼・職方への御祝儀・上棟時の小宴の費用などがかかります。 |
室外機 しつがいき |
エアコンにおいて室外側に設ける機器。熱交換を行うことによって、冷媒管を通して室内機に熱を送る装置です。 |
漆喰 しっくい |
左官仕上げの一種、もしくはその材料。消石灰に糊、すさなどや砂を加え、水でよく練り合わせたもの。平滑で、色は白く、内壁・外壁・天井などに用います。 |
シックハウス症候群 しっくはうすしょうこうぐん |
建物内の空気が建築材料から出る化学物質(ホルムアルデヒド等)等により汚染されて健康障害を引き起こす家のこと。ダニやカビなどによる被害も含む。 |
湿式工法 しっしきこうほう |
モルタルや、漆喰など、施工する際に水を使用する工法。タイル貼りもモルタル下地で施工するため、湿式工法です。乾式工法に比べて工期は長いです。 |
実施設計図 じっしせっけいず |
工事の実施と見積りの内訳明細作成が可能となる具体的な図面。基本設計に基づき、寸法・仕様・構造・設備等を示した設計図のことです。 |
室内機 しつないき |
エアコンにおいて室内側に設ける機器。室内の空気をフィルターでチリやホコリを除去し、冷却コイルに循環させて冷やす、もしくは暖めます。 |
し尿浄化槽 しにょうじょうかそう |
終末処理場が完備されていない地域において、汚水・雑排水を衛生上支障が無い水質まで、浄化するための設備。単独浄化槽と合併浄化槽があります。 |
しのぎ しのぎ |
角材の上面を三角に削り、中央が高く、両端が低くなっている尖っている部分のこと。隅木・棟木などに、垂木を取付けるための加工です。 |
支払い時期 しはらいじき |
工事の進行に合わせて(契約時・着工時・上棟時・完成引渡し時など)、分割で支払うのが一般的です。公庫の融資などを使う際には、注意が必要です。 |
地盤 じばん |
建物を支える地面。土が形成された年代によって、荷重に対して耐える強さ(地耐力)が異なります。 |
地盤改良 じばんかいりょう |
軟弱な地盤などの土質を改良すること。土質に合わせて、締め固め・圧密・固結・脱水・置換などの方法があります。 |
地盤改良基礎 じばんかいりょうきそ |
部分的に弱い地盤の場合に、基礎の下の地盤にセメント系硬化材などを用いて地耐力をアップさせ、その上に基礎を設ける方法です。 |
地盤改良費 じばんかいりょうひ |
敷地の地盤が軟弱な場合、地盤改良する為、またはべた基礎にしたり、杭打ちなどの方法で対処する為にかかる費用。地盤調査の結果によります。 |
地盤調査 じばんちょうさ |
建物を建てる前に行う、地盤の力学的性質(地層、地下水等)に関する調査。調査結果により、建物を支える基礎の形状を決めます。 |
地盤沈下 じばんちんか |
地下水位の低下、盛土や構造物などの荷重などによって、地盤が沈むこと。地盤調査により長期的な視野で事前に検討しておくことが重要です。 |
地袋 じぶくろ |
床に接して設けられる扉または戸のついた造り付けの戸棚。一般に、床脇の床に接して設けられますが、意匠によっては省略されることもあります。 |
支保工 しほこう |
せき板を所定の位置に保持するために支えるもので、一般的に鋼製のものが使われる。支柱や締めつけ金物も含みます。 |
絞り丸太 しぼりまるた |
銘木の一種。磨き丸太のなかでも肌の美しさが珍重されたものです。肌を人工的に作ったものもあります。床柱などに使われます。 |
地窓 じまど |
床面に接した低い位置にある窓。室内を対角線に向き合う高い位置の窓と組み合わせると自然換気にとって有効です。 |
遮音材 しゃおんざい |
壁などを透過する音を遮るために適した材料のこと。コンクリートや鉛のように単位面積当たりの質量が大きい(密度が高い)ほど遮音性能は高くなります。 |
ジャグジーバス じゃぐじーばす |
ジェットバスの一種で、ジャグジー社(米国)の登録商標。米国では一般に「ワールプールバス」(渦流発生装置付浴槽)と呼ばれています。 |
しゃくり しゃくり |
部材の接合部に沿ってつけたきざみ・溝のこと。仕口や継手に使われ、溝の断面は長方形・半円形・三角形などがあります。 |
砂利 じゃり |
岩石が風化などの自然作用によって粒状になったもの。山砂利・川砂利・海砂利などがあり、コンクリートの粗骨材となります。 |
ジャロジー窓 じゃろじーまど |
ガラスルーバー窓の商品名。ガラスのルーバー(可動式の数枚の羽根板)をハンドルなどで開閉する窓。トイレや浴室で多く用いられます。 |
シャワー水栓 しゃわーすいせん |
ハンドシャワーの機能がついた水栓金具。サーモスタット式・シングルレバー式など様々な機能のついたものがあります。 |
シャワートイレ しゃわーといれ |
温水洗浄便座の商品名(LIXIL)。おしり洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房便座などの機能がついています。電源が必要。TOTOでは「ウォシュレット」と呼びます。 |
シャンデリア しゃんでりあ |
天井からつり下げる、装飾的で大型の多灯照明器具。中世のヨーロッパ宮殿照明を紀元としています。重量のある器具は、落下防止のため取付けに補強が必要です。 |
集成材 しゅうせいざい |
木材の板(厚さ25~50mm程度)を重ねて接着して造られた材のこと。変形が少なく、大きな断面のものや長い材料が得られます。 |
住宅取得資金贈与 じゅうたくしゅとくしきんぞうよ |
両親・祖父母から住宅を取得するための資金を援助してもらう場合に、条件に応じて贈与税が大幅に軽減される制度。贈与は金銭に限ります。 |
住宅ローン控除 じゅうたくろーんこうじょ |
住宅ローンを組んで住宅を取得(新築・購入・増改築)した場合に、年末のローン残額に一定の控除率をかけた金額を税額控除する制度です。 |
じゅうたん じゅうたん |
繊維を織ったり編んだりして作った、敷物の総称。極めて多くの種類があり、主に美観、保温、防音の目的で用います。=「カーペット」 |
収納 しゅうのう |
必要な居室を考える際、付帯して収納スペースの確保が重要となります。ウォークインクローゼット・ロフト・床下収納など、荷物に合わせた収納量を考慮します。 |
終末処理場 しゅうまつしょりじょう |
下水を最終的に収集して、付近の河川や海域などに放流する前に、下水道の汚水を無害化するための処理施設。この施設がある下水道にはし尿浄化槽の設置が必要ありません。 |
重量鉄骨工法 じゅうりょうてっこつこうほう |
柱・梁とコンクリートスラブで構成される構造で、集合住宅などに多く使われます。間取りの自由度は最も高いが、外装材に制約があります。 |
主筋 しゅきん |
コンクリートの中で柱の垂直力・梁の水平力または曲げの力を負担している鉄筋。柱・梁の主筋をそれぞれ、柱主筋・梁主筋と呼びます。 |
縮尺 しゅくしゃく |
図面や模型において、1/50・1/100など実物の大きさに対する割合のことです。実物大(1/1)またはそれより小さい場合の尺度です。 |
樹脂サッシ じゅしさっし |
合成樹脂製の建具。窓などや浴室ドアに多く使用されています。防火・断熱のため、室外側が樹脂製で室内側が木製のものなどもあります。 |
住宅金融公庫 じゅうたくきんゆうこうこ |
公的融資の代表格。マイホームの建設・購入及びリフォーム資金などに関して、長期の低利資金を貸付する制度です。 |
聚楽壁 じゅらくかべ |
伝統的な和風の土壁の一種。京都の聚楽第付近でとれる良質な聚楽土を使って仕上げます。表面が砂状でざらざらした仕上がりです。京壁の一種。 |
聚楽土 じゅらくつち |
京都の聚楽第付近でとれる良質な土。砂壁土の一種で茶褐色。上質の上塗り用の土として使用されます。 |
書院 しょいん |
採光の為、縁側に張り出してつけたスペース。もともと読み書きをするための場所で、今では意匠的な意味で設けられます。 |
書院造り しょいんつくり |
武士や僧侶の住宅として作られた純和風の住宅様式。主要な部屋に、床の間や書院棚、書院、帳台構、上段の間の設置されている等の特色があります。 |
省エネルギー工事 しょうえねるぎーこうじ |
技術的な工夫によってエネルギー消費を少なくする方法。建物の断熱を良くしたり、機器の熱効率を上げたり、太陽熱などを利用するなどの方法がある。 |
省エネルギー住宅 しょうえねるぎーじゅうたく |
環境エネルギーを用いて限りある資源エネルギーの消費を減らす住宅。高断熱化・高気密化、雨水利用、ソーラーシステムの利用などの方法があります。公庫融資の割増融資が利用できます。 |
上下水道・電気・ガス じょうげすいどう・でんき・がす |
上下水道・電気・ガスを敷地内まで引き込むことが、出来ている敷地かどうか確認する必要があります。状況に応じて引込工事が発生します。 |
障子 しょうじ |
枠組みの中に桟を組んで、障子紙を張った戸。視線を遮ると同時に、断熱の役割も果たします。柔らかな光が得られます。 |
仕様書 しようしょ |
工事内容の内、図面では表現できないものを文章・数値で表したもの。部材や材料の品質・成分・性能・精度・製造方法・施工方法・製造業者などを示しています。 |
浄水器 じょうすいき |
水をろ過する機器。水道水の水質を改善するため、中空糸膜フィルターや抗菌活性炭フィルターなどに水道水を通します。フィルターの交換が重要です。 |
消石灰 しょうせっかい |
石灰を焼いて、水に反応させて得られる白色の粉末。セメント・漆喰・プラスターなどの原料として用いられます。 |
照度 しょうど |
照らされた面の明るさのこと。光が当たっている物質の表面の単位面積あたりの光束量(光の流れる量)を示し、照度を表わす記号はE、単位はルクス(Lx)が用いられます。 |
上棟式 じょうとうしき |
建物の最上部の骨組完成時(棟木をあげる時)に、工事の安全と無事完成を願う祭事。工事に携わる人たちをねぎらう意味合いで、一般的に建築主が小宴を催します。=「建前」 |
小便器 しょうべんき |
男性が小用を足すための便器。壁掛け式と床置き式とがあります。洋風・和風便器とも男性が小用を足すのには不向きな為、小便器の設置が望ましいです。 |
照明器具費 しょうめいきぐひ |
照明器具の費用。配線は電気工事に含むが、照明器具は別途扱いとすることも多い。基本的な照明器具(ダウンライトなど)のみ見積もる場合もあります。 |
植栽 しょくさい |
土地全体の景観を整える造園の一要素で樹木・草花を植えること。鑑賞目的や、防犯・防災、日差しの調節などの目的が主にあげられます。 |
食洗機 しょくせんき |
汚れた食器の洗浄・すすぎ・乾燥を行う機器。あらかじめキッチンに組み込むタイプの他、置き型の後付けタイプもあります。=「食器洗い乾燥機」 |
職人 しょくにん |
伝統工芸や手工業的製造業の技能者。大工、左官、植木屋などのように、自分の身につけた技術で物を造ることを職業としている人達の総称です。 |
職人茶菓子代 しゃくにんちゃがしだい |
現場の職人へ飲物やお茶菓子を出すための費用。工事前にまとめて志を現場責任者へ渡すこともありますが、最近は一切構わないでいいという所も多いです。 |
諸経費 しょけいひ |
現場事務所などにかかる現場管理費・各種保険など、諸々の費用。一般的に明細は特になく、一式でおおよそ全体の一割程度です。 |
食器洗い乾燥機 しょっきあらいかんそうき |
汚れた食器の洗浄・すすぎ・乾燥を行う機器。あらかじめキッチンに組み込むタイプの他、置き型の後付けタイプもあります。=「食洗機」 |
諸費用 しょひよう |
設計監理料・引越・仮住まい費用・インテリア購入費・融資手数料・不動産取得税等の諸税・その他の諸費用をまとめた費用のことです。 |
シロッコファン しろっこふぁん |
シロッコファンと呼ばれる羽(ファン)で、ダクトを使って排気する換気扇。マンションなど排気口が壁に直接取れない場合に適しています。 |
真壁・真壁造り しんかべ・しんかべづくり |
木造住宅の壁の造り方の一つ。和室などに多く使われる、柱を見せて仕上げる方法。柱が構造材と化粧材を兼ねます。 |
人感センサー じんかんせんさー |
人の動きを感じて明かりを点灯するセンサー式のスイッチ。人の動きで生じる熱の変化に反応して明かりを自動点滅させる「熱線センサー」が一般的です。 |
シンク しんく |
キッチン水栓からの水を受ける水槽部分。一槽式、二槽式などがあり、ステンレス製や鋳物ホーロー製が一般的です。 |
シングルレバー式 しんぐるればーしき |
レバー1本で吐水・止水・温度調節ができるタイプの水栓金具。レバーを左右に回転させることで湯温の調節ができます。 |
心材 しんざい |
樹木の樹心に近い部分からとれる木材。赤味を帯びているため「赤身」ともいわれます。心材は、構造材・造作材全般に使用されます。 |
人造大理石 じんぞうだいりせき |
合成樹脂等を原材料とした大理石風の浴槽。色外観が良く、耐久性、肌触り、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。 |
針葉樹 しんようじゅ |
葉形の多くが針葉の樹。早材(春に成長した部分)が軽くて柔らかく、晩材(夏・秋に成長した部分)は重くて硬い。スギ・ヒノキなどが代表的です。 |
す行
スウェーデン式サウンディング試験 すうぇーでんしきさうんでぃんぐしけん |
静的サウンディングの一種で、先端にスクリューポイントを付けたロッドに荷重を加えて、あるいは荷重を加えたまま回転させることによって地盤に貫入させ、地盤の硬軟など大まかな土質を判定する試験方法です。 |
---|---|
砂層 すなそう |
砂粒子を多く含む土の層。粒径0.075~2.0㎜の土粒子を砂粒子としています。 |
垂直荷重対応型軸組工法 すいちょくかじゅうたいおうがたじくぐみこうほう |
木造軸組工法の住宅を設計・施工する場合に、各階・各スペースごとの荷重やスパンを考慮して胴差し(柱と柱を連結し、2階の壁や床を支える横架材)の成(長方形断面の高さ)の幅を変えるやり方を「垂直方向対応型軸組工法」と呼ぶことがあります。 |
水平荷重対応型軸組工法 すいへいかじゅうたいおうがたじくぐみこうほう |
木造軸組工法の住宅を設計・施工する場合に胴差し(柱と柱を連結し2階の壁や床を支える横架材)の成(長方形断面の高さ)の幅を一定にしつつ、スパンや荷重の大きい部分に梁をもう1本加えて、垂直荷重とともに水平荷重への対応力を高める工法を「水平荷重対応型軸組工法」などと呼んでいます。 |
垂直荷重 すいちょくかじゅう |
住宅などの建築物の床や柱・梁などにかかる垂直方向の重さや圧力のことです。 |
水平荷重 すいへいかじゅう |
住宅などの建築物の柱や梁などに横方向(柱・梁に対しては直角方向)からかかる圧力のことで、台風や地震による振動などがあります。 |
垂直起震機 すいちょくきしんき |
微弱な地震波を使って地盤調査を行う機械です。これを「表面波探査法」といいます。表層地盤に地震波(表面波)を伝え、建物が建っている地盤の固定周期を測定し、大地震の際、地盤の固有周期と建物の固有周期が重なり合い、共振による揺れの増幅を起こさないかどうかを調査します。 |
水平起震機 すへいきしんき |
平方向に建物を振動させる機械のことです。水平起振機を建物の2階床の4隅(東西南北)に設置し、X方向とY方向に実際に振動を与え、それをセンサーで感知・分析することで、具体的にどの面の強度が不足しているかを把握します。 |
垂直力 すいちょくりょく |
垂直方向に作用する力(荷重や外力)のことをいいます。住宅などの建築構造物に重力方向に作用する固定荷重や積載荷重、積雪荷重、縦揺れ地震などを指しています。 |
水平力 すいへいりょく |
水平方向に作用する力(外力)のことです。住宅などの建築構造物に対して、床面に平行に作用する(横揺れ)地震力や風圧力などを水平力といいます。 |
水洗金具 すいせんかなぐ |
水やお湯を供給する器具の総称。給水・給湯管の末端に取付けられ、ハンドルやレバーで、吐水・止水します。 |
水道直圧式 すいどうちょくあつしき |
水道の圧力をそのまま生かし、熱源の中で直接加熱して瞬間的にお湯を沸かし給湯する給湯方式。多量に使用しても一定の温度でパワフルな圧力が保たれます。 |
据置型 すえおきがた |
浴槽が、壁に埋込まれずに、床の上に置いてあるタイプ。浴室の内装が終わってから最後に浴槽を据え置くため、浴槽の交換が容易です。 |
末口 すえぐち |
丸太などの先端、すなわち細い方の切口のこと。一般に丸太などの材の太さを表す際には、末口寸法で示します。反対の方は元口(もとくち)といいます。 |
杉・スギ すぎ |
日本固有の針葉樹。木目は真っ直ぐで軟らかく加工しやすく、独特の香りがします。柱などの構造材、天井・壁・床の仕上げ材等に幅広く使用されます。 |
スキップフロア すきっぷふろあ |
上下の階を半階ずつ意識的にずらしてもうけた床のこと。中二階などができ、空間的な変化が楽しめます。 |
すぎ征敷目板 すぎまさしきめいた |
最も一般的に用いられる和室の天井仕上材。杉の柾目板を目透かしで張ります。マンション等の和室にも杉柾目板風の合板が多く用いられています。 |
数寄屋造り・数寄屋 すきやづくり・すきや |
茶室建築の手法を取り入れた住宅様式。普通、あまり装飾を施さず、塗装しない木材・皮付の柱を使用する等の特色があります。 |
すさ すさ |
ひび割れを防ぐ目的で、左官材料に混ぜる繊維質の材料。材質に応じて、藁すさ・麻すさ・紙すさなどがあります。 |
筋交・筋違 すじかい |
建築の変形を防ぐために、2本の柱と上下の横架材で出来る四角形に対角線状に入れる材料。筋違は最低でも30mmX90mm以上と定められています。 |
スターラップ すたーらっぷ |
梁の主筋を囲んで巻いた鉄筋。梁の受ける力の補強でもあり、主筋位置を固定するためにも必要な鉄筋でもあります。=「あばら筋」 |
スタンドライト すたんどらいと |
必要に応じて移動できる置き型の照明器具。部屋のアクセントになるフロアスタンド、常夜灯や読書灯として利用するテーブルスタンドなどがあります。 |
捨床 すてゆか |
フローリングなどを張る際、あらかじめ下に張る合板などの板床。平らに仕上げる為、仕上げ材を張る方向に対して直角あるいは斜めに張ります。 |
ステンレス すてんれす |
ステンレスで成型した浴槽。非常に錆びにくいため、耐久性に優れています。暖かみはありませんが、肌触り、施工性は優れています。 |
ストーブ すとーぶ |
置き型の暖房器具。熱源により電気ストーブ・石油ストーブ・ガスストーブなどがあります。 |
ストール小便器 すとーるしょうべんき |
目隠し用の袖のついた小便器のこと。現在最も一般的なタイプで壁掛け式と床置き式とがあります。家庭からパブリックトイレまで幅広く使えます。 |
砂 すな |
岩石が風化などの自然作用によって細かな粒状になったもの。山砂・川砂・海砂などがあり、コンクリートの細骨材、モルタルの骨材となります。 |
スパン すぱん |
梁を支える両側の柱と柱の間の中心間の距離のこと。また小屋梁に平行な方向(長方形平面の短手方向)のことです。=「梁間」 |
スペーサー すぺーさー |
型枠と、鉄筋との間隔を保持するために用いられるもの。鉄製・モルタル製・プラスチック製のものなどがあり、型枠と鉄筋の間に設置します。 |
スポットライト すぽっとらいと |
反射鏡またはレンズを使用して、ある方向に強い光が得られるようにした照明器具。照らす対象物を効果的に空間から引き立たせることができます。 |
隅木・谷木 すみき |
隣り合う屋根傾斜面の交わる部分に取付ける材で、出隅に取付けるものを隅木、入隅に取付けるものを谷木とよびます。 |
墨出し すみだし |
部材の取付け位置や天井の高さ、階段の寸法などを壁・床・柱などに正確に表示すること。墨を用いて書き記すことから「墨出し」と呼ばれます。 |
スラブ すらぶ |
垂直方向の重量を受ける水平の板状面。通常はコンクリートの床版を呼びます。床スラブ・屋根スラブがあります。 |
スリーブ すりーぶ |
後から、吸配水管などの配管を通す為に、コンクリートの基礎、梁壁や鉄骨の梁などにあらかじめ設ける管や穴のことをいいます。 |
すりガラス すりがらす |
片面に均一に細かな傷をつけ、不透明に加工したガラス。視線を遮りたい窓に使用します。=「くもりガラス」 |
スレート瓦 すれーとがわら |
セメントに石綿を混ぜて高圧プレスした屋根の仕上材。強度・弾力性があり、大型や波形の板ができます。現在では粉塵公害を考慮し、無石綿繊維を使うのが主流です。 |
スロープ すろーぷ |
緩やかな上り坂のこと。段差などの段差を車椅子で越えるために設けます。行政で定める勾配の最低基準は1/12です。 |
せ行
静止土圧 せいしどあつ |
土止め壁体の変位や変形が非常に小さい状態の時に、壁体にかかる圧力を「静止土圧」といいます。主働土圧と受働土圧の中間の値をとることが多くあります。 |
---|---|
制震構造 せいしんこうぞう |
ダンパーなどを建物に組み込むことで、地震の揺れを制御して軽減する構造・装置のことです。 |
精密(耐震)診断 せいみつ(たいしん)しんだん |
構造の専門的な知識を持つ建築士などが行う耐震診断のことです。3階建て以下の木造軸組工法や伝統的工法、2×4工法、1階部分が鉄筋コンクリート造または鉄骨造の混構造住宅の木造部分を対象にして調査し、耐震補強が必要かどうかを最終的に判断します。 |
設計震度 せっけいしんど) |
住宅などの建築物の耐震性を確保するために、低層・中層の建築物の各部に静的水平力(地震力や風圧力)を作用させ、その時に生じる応力(建物内部に生じる抵抗力のこと)に対して安全であることを確認するのが通常の設計法であり、その際の判断のベースです。 |
せん断力 せんだんりょく |
外力を受けて部材が圧縮されたり、折り曲げられようとする時に部材の両側に逆方向にずれて(部材をひし形に変形させて)抵抗しようとする力が働くが、これを「剪断力」といいます。 |
正規圧密 せいきあつみつ |
圧密降伏応力と等しい有効応力を受けている状態をいいます。 |
扇状地 せんじょうち |
山地部の谷の出口から低地部へ向かって扇状に広がる緩傾斜(1/1000以上)の半円錐状の地形をいいます。 |
せん断試験 せんだんしけん |
土のせん断強さ、及びせん断応力作用下での変形挙動を調べ強度定数を求めるための試験をいいます。 |
性能保証住宅 せいのうほしょうじゅうたく |
建設省や都道府県の指導のもとに、一定の条件を満たす住宅について登録し、家を建てた業者が保証書に従って最高10年までの品質保証を行うものです。 |
せき板 せきいた |
コンクリートを流し込むための柱・壁・床・梁の型板のこと。木製と鋼製のものがあり、木製は合板が主に使用されます。 |
石油給湯機 せきゆきゅうとうき |
石油を熱源のエネルギーとする給湯機。灯油タンクが必要。瞬間的に沸かす水道直圧式とタンクの中に一定量を貯めておく貯湯式があり、給湯能力はkcal/h・kw/hで表します。 |
設計監理料 せっけいかんりりょう |
建築の設計及び監理(設計図に基づく工事の確認)にかかる費用。建築工事費の10%~12%程度が一般的。ハウスメーカーや工務店の場合は、工事費に含むことが多くあります。 |
設計契約 せっけいけいやく |
主に設計事務所に依頼した場合にかわす契約。設計(計画および図面の作成)と設計監理(図面に基づく工事のチェック)に関する契約で、工事契約とは別に注文者と設計者の間で交わします。 |
設計事務所 せっけいじむしょ |
建築士(建築家)が運営する事務所。設計に関してもっとも自由度が高い。知識と監理能力で大きく品質は変わりますが、独特な建物や、空間が出来ます。 |
石膏 せっこう |
セメントや石膏ボードの原料。硫酸カルシウムと水を成分とする鉱物で、水と反応して硬まる性質を持ちます。 |
接合 せつごう |
鉄骨部材の接合にはリベット接合・ボルト接合・溶接接合の三種類があります。 |
石膏ボード せっこうぼーど |
石膏の両面に難燃処理した紙を貼ってある板材。不燃材料であり、壁・天井の下地に幅広く使用されています。=「プラスターボード」 |
接道義務 せつどうぎむ |
建物の敷地は、建築基準法で定められた道路(原則として幅員4M以上)に2M以上接していなければなりません。 |
設備図 せつびず |
建築の設備に関わる図面のこと。給排水設備・電気設備・ガス設備・空調設備・換気排煙設備・消火設備・エレベーター設備などがあります。 |
セパレーター せぱれーたー |
型枠の間隔を一定に保持する金具のこと。打ち放し仕上げの場合、このセパレーターのコンと呼ばれる、せき板を支える部材の跡が表面に残ります。 |
セミサイホン式 せみさいほんしき |
便器の洗浄方式の一種。溜水面がサイホン式と洗い落し式の中間で、洗浄水量を抑えたタイプ。サイホン式に比べ、汚物が付着しやすく、多少水はねが発生することがあります。 |
セメント せめんと |
石灰石・粘土などを粉砕し、熱処理をしてつくる土木建築用の無機質接着剤の総称。モルタル・コンクリートなどに使用します。 |
セルフストップ式 せるふすとっぷしき |
一定量吐水を行った後に自動的に止水するタイプの水栓金具。節水の効果が高い為、公衆浴場などに多く使われます。 |
セルロース断熱材 せるろーすだんねつざい |
自然系断熱材。原料はパイン材などの枝や製材後に出る端材を利用。熱伝導率が低く、使用量もほかの断熱材と比較して少なくてすみます。 |
セルローズファイバー せるろーずふぁいばー |
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。古紙やパルプを主原料にし、細かい綿状にしたもの。調湿効果があり、有害物質は含みません。 |
背割り せわり |
柱などにあらかじめ設けた樹心に達する割れ目。乾燥によってほかの部分が割れることを防ぎます。 |
洗髪洗面化粧台 せんぱつせんめんけしょうだい |
歯みがきや手洗い等だけでなく、ハンドシャワーを使って洗髪などが出来る化粧台。洗面ボウルが大きめにつくられています。 |
全般拡散照明 ぜんぱんかくさんしょうめい |
光源を乳半色のガラス、和紙、布等のグローブ(透過性の覆い)で包んだような照明方式。一度物を通した光なので柔らかく、眩しさが少ないという利点があります。 |
全般照明 ぜんぱんしょうめい |
部屋全体を一様に照らすことを目的とする照明方式。机等の作業面の位置に関係なく配置し、床全体を照らします。⇔「局部照明」 |
洗面器・洗面ボウル せんめんき・せんめんぼうる |
水栓金具から吐水される、水・お湯を受けるボウル状のもの。陶器製が一般的です。 |
洗面化粧台 せんめんけしょうだい |
おもに洗顔や手洗い、歯みがきなどに使う洗面器つきの化粧台。鏡や収納と一体になったものなど、様々な種類があります。 |
そ行
造園 ぞうえん |
土地の内外に対する景観を整えるための、計画・設計・施工のこと。庭園、植栽、アプローチの舗装などがあります。 |
---|---|
騒音 そうおん |
人に不快感を与える音のこと。騒音レベルは騒音計で測定し、単位はdb(デシベル)。建築基準法で定めた基準値は、住居系の地域で40~60db程度です。 |
ぞうきんずり ぞうきんずり |
主に床板と壁の接する部分に取付ける部材。ほうきや雑巾が壁に当たるのを防ぐため、ほうきずり・雑巾留めとも呼ばれます。 |
総工費 そうこうひ |
建築にかかる全ての費用。本体工事費・付帯工事費・別途工事費・諸費用・追加工事費を足したものです。土地代は含みません。 |
造作 ぞうさく |
敷居・鴨居・棚や戸棚・床の間などの仕上げ工事の総称。また、手間をかけて造ることをいいます。 |
造作キッチ ぞうさくきっちん |
既製のキャビネットによる構成にこだわらす製作するキッチンのこと。ワークトップ・シンクなどの素材が自由に選べ、オリジナルなものができます。 |
造作材 ぞうさくざい |
敷居・鴨居・棚や戸棚・床の間など、内装の仕上げ部分に用いられる木材です。 |
増築 ぞうちく |
既にある建築の床面積を増加させる建築工事。増加する床面積が10m2以下であれば確認申請は不要ですが、建ぺい率・容積率に注意が必要です。 |
ソーラー温水器 そーらーおんすいき |
太陽光線を吸収し、そのエネルギーを利用して温水をつくりだす機器。太陽熱で直接温水をつくるタイプと、発電して温水をつくるタイプがあります。 |
粗骨材 そこつざい |
コンクリート用5mmふるいを重量で85%以上止まる骨材。一般に砂利と呼ばれます。 |
袖壁 そでかべ |
柱・壁から垂直に張り出した幅の狭い壁のこと。目隠しのために冷蔵庫の横や、防火のために外壁に設けられることがあります。 |
外断熱 そとだんねつ |
壁の中でも、外壁の下地の外側に断熱材を設置する方法。壁の中での温度変化が少ないため、内部結露(壁の内部に露がつく現象)の発生を防ぎます。 |
反り そり |
上方に対して凹型にわん曲している曲線、もしくは曲面のこと。この形状の屋根を「反り屋根」といいます。 |
ぞろ ぞろ |
2つの部材の接する部分の表面が平らにそろっている状態。面が同じという意味です。=「面一」 |
粗粒度 そりゅうど |
粗粒分(粒径751μm以上)が50%より多い土。通常、砂(礫)質土といいます。 |
損傷限界固有周期 そんしょうげんかいこゆうしゅうき |
地震力などが建築物に伝播して振動を加える時、その建築物の固有周期が構造体に損傷を与える限界点を「損傷限界固有周期」といいます。 |
損傷限界耐力 そんしょうげんかいたいりょく |
住宅などの建築物が、およそ50年に1回程度遭遇する可能性が高い地震(L1地震)に対して、構造体に損傷が発生しない限界値を損傷限界耐力といいます。 |
層間変形角 そうかんへんけいかく |
地震などの横揺れによって住宅などの建築物が閉経する時、各階の床と真上または真下の床との水平方向における変形の角度を「層間変形角」といいます。 |
添え柱 そえばしら |
柱の一部が腐朽している場合には、その部分を十分にかき出して防腐剤を塗布した部材を継ぎ足すことがあります。これを添え柱といいます。 |