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わ行

ワークトップ
わーくとっぷ
調理等の作業を行うカウンター面のこと。材質はステンレス・人工大理石・メラミン樹脂などが一般的で、天然石やタイル、木などもあります。
枠組壁工法(ツーバイフォー
わくぐみかべこうほう
北米から輸入された木造住宅の建て方。2×4インチの部材と構造用合板を用い、壁や床などの面で耐震性を確保する工法です。構造上、多少レイアウトの制約があります。
和紙クロス
わしくろす
難燃処理した紙に和紙を張りあわせ、表面に耐水加工を施した壁紙。やわらかな風合いのものが多く、また植物繊維などを漉き込み、素材感を強調した製品もあります。
和風小屋組み
わふうこやぐみ
主に木造軸組工法に用いる小屋組。小屋梁の上に小屋束を立てて屋根を支える構造。水平方向に作用する風力や地震力等に対して変形しやすいという欠点があります。
和風照明
わふうしょうめい
主に和室に取付けることを前提とし、木のフレームや和紙調のカバーを使用した照明器具。シーリングライト・ブラケットライトなどほぼ全てのタイプの照明器具があります。
和風便器
わふうべんき
しゃがんだスタイルで使用する便器。床面に段差を設け、男性の小用が楽にできる大小両用便器と、床面に便器全体が埋まった普通便器があります。
和風浴槽
わふうよくそう
コンパクトであるが、深さはたっぷりとられているタイプの浴槽。肩までしっかりつかることができます。長さが比較的短いので狭い浴室でも問題ありません。
和洋折衷浴槽
わようせっちゅうよくそう
和風の深さと洋風の長さを兼ね備えた浴槽。ゆったりとした浴槽で、肩までつかれて足も適度に伸ばせます。
わら葺
わらぶき
茅(かや)・葭(よし)などの草を大量に積み重ねて仕上げた屋根。麦わら・稲わらを混ぜることもあります。
割石
わりいし
石の目によって割ったままの凹凸のある状態の石(割石)を敷き詰めた床。敷モルタルなどで下地をとります。主に玄関やポーチなどに使われます。
割栗・割栗石
わりぐり・わりぐりいし
基礎の下に敷く砕いた小さな石。地面の上に敷いて地盤を固めるために用います。地業に含まれる工事で、「割栗地業」とも言われます。
割増融資
わりましゆうし
住宅金融公庫などにおいて、一定の基準を満たすことで融資の割増が受けられる制度。バリアフリー工事や省エネルギー工事などの仕様基準が定められています。
ワンピース型
わんぴーすがた
コンパクトなタンクと便器が一つになっているタイプの便器。ロータンクが便器の後ろに納まっている感じで、すっきりとしています。

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ら行

ラップルコンクリート
らっぷるこんくりーと
素掘りした置変範囲をコンクリートと玉石とを交互に厚さ30㎝程度毎に打ち込んだものをいいます。
ラスシート打ち付け軸組
らすしーとうちつけじくぐみ
木造住宅において、柱(垂直材)と横架材の間にラスシート(塗り壁用の下地材。亜鉛メッキが施された角波形の薄い鉄板に平ラスを溶接したもので、鉄板の厚さ0.4m以上、メタルラスの厚さ0.6m以上)を張って耐力壁としたものをいいます。
ライトコート
らいとこーと
中庭の一種で、建物の中心部に採光や風通しのためにつくられた吹き抜けのスペース。ライトコートに面した窓をつくると、室内が明るくなる効果があります。
ライフスタイル
らいふすたいる
衣食住のあり方・価値観・行動様式・習慣など、その人あるいはその家庭の生活様式。ライフスタイルに合わせた計画が重要です。
ラス下地
らすしたじ
ラスと呼ばれる金属製の金網を張った下地。合板等の下地板の上に防水紙を貼り、その上にラスを張ってモルタルなどを塗ります。
ラスボード
らすぼーど
多数の窪みを設けた石膏ボード。漆喰やモルタルなどの塗りものの下地に多く用いられます。
らせん階段
らせんかいだん
らせん状に回りながら昇降する階段。平面的に最も少ない面積で設置することができます。中心に全ての段板(踏み板)を支える柱が必要なため、鉄骨製のものが多い。
ラフプラン
らふぷらん
計画の初期段階において、諸条件をまとめて打合せのたたき台となる計画案。これをもとに要望の確認などをしながら計画を進めていきます。

らん
接合部や目地が揃っていないこと。「乱張り」、「乱積み」などといい、長さが不揃いのものを「乱尺(らんじゃく)」といいます。
欄間
らんま
採光通風および意匠上のために鴨居の上などに設ける開口部。小壁の一部に格子、組子、透かし彫、障子等をはめ込んだものもあります。

り行

立体的に不整形な建物
りったいてきにふせいけいなたてもの
建物を横から見て1階部分よりも2階部分の外壁(バルコニーを除く)が突き出している場合、これを「立体的に不整形な建物」と呼びます。立体的に不整形な建物は、平面的に不整形な建物よりも耐震性の評価は低くなります。
両面木ずり壁
りょうめんきずりかべ
木造軸組工法の住宅において、漆喰などの塗り壁の下地に「両面木ずり」(壁下地の両面に幅3cm程度の杉の小幅板を5mm間隔に入れたもの)を施した場合の耐力(壁倍率)を建築基準法では1.0としています。

りく・ろく
水平なこと。水平な屋根を「陸屋根」、水平な梁を「陸梁」と呼びます。「りく」とも「ろく」ともいいます。⇔「不陸」
リサイクル材
りさいくるざい
古くなった民家の梁や柱などの部材をそのまま他の建物に転用したり、再成形して他の部材として再利用するもの。資源の有効活用を目指しています。
リシン吹付け
りしんふきつけ
セメントリシン(セメントと砂粒を混ぜたもの)やアクリルリシン(アクリル樹脂に砂粒を混ぜたもの)などを、霧状に吹き付ける仕上げ。表面が均一に粗く仕上がります。
立面図
りつめんず
建物の全体的な外観・高さ関係を示す図面。一般的には、建物を東西南北(あるいはそれに準ずる方向)から正面にみた図のことです。
リフォーム
りふぉーむ
一般に、新築以外の増築・改築・改装などの総称。リフォームとは本来「改変」・「改善」の意味です。
リフォーム専門業者
りふぉーむせんもんぎょうしゃ
リフォーム(改築・増築・改装など)を専門に行う会社。多くは施工も請け負う。インテリアコーディネーターがプランニングに携わることも多くあります。
リフォーム便器
りふぉーむべんき
排水の位置を調整出来るタイプの便器。既存の排水口をそのまま使用できるため、壁・床工事が発生せず、簡単に便器の交換ができます。
リフォームローン
りふぉーむろーん
リフォームに利用できるローン。住宅金融公庫、年金住宅融資、財形融資、銀行ローンなどがあります。
リベット接合
りべっとせつごう
加熱したリベット(鋲金物)を接合部の穴に挿入して締めつける熱工法。最近はほとんど使用しません。
両開き戸・両開きドア
りょうびらきど。りょうびらきどあ
左右2枚の戸が、開閉するタイプの戸。人の出入りが多いところや、大きな荷物の出し入れが必要な場所に設けられます。
両開き窓
りょうびらきまど
左右2枚のガラス戸が開閉するタイプの窓。大きな開口が得られますが、網戸の取付けに工夫が必要です。
隣地斜線
りんちしゃせん
隣接する敷地に対する、採光・通風などを考慮して定められた高さに関する制限で、用途地域によって斜線の範囲が異なります。20m以上の建物に適用されます。

る行

ルーフウィンドウ
るーふうぃんどう
屋根に取りつける窓。小さな面積で効率よく明かりを取り入れることができます。=「トップライト」・「天窓」

れ行


れき
粒径2~75㎜の土粒子を礫といい、礫粒子のみの土、または礫粒子を多く含んだ土を礫質土といいます。
烈震
れっしん
家屋の倒壊が30%以下で山崩れや地割れが生じます。多くの人は立っていることができない規模の地震を「烈震」といいます。
冷媒管
れいばいかん
エアコンなどにおいて熱を伝える役割を果たす「冷媒(アンモニアなどの液体やガス)」の入った管。室内機と室外機を結びます。
レッドオーク
れっどおーく
北米産の広葉樹。重硬で強度に優れ、加工性も良いが、乾燥中大きく伸縮する性質を持つ木材。造作材・家具・突き板などに使用されます。
レバーハンドル
ればーはんどる
取っ手の役目をはたす金物。レバー状のハンドルを下げて、押すまたは引くことで戸を開閉します。
れんが
れんが
粘土に砂を混ぜて焼いてブロック状に固めたもの。積み上げて壁や暖炉の周りに使ったり、ガーデニングの床などに多く使われます。
レンガタイル
れんがたいる
粘土の材料に長石などの石粉を入れて、厚さ20~25mmに焼きタイル状にしたもの。焼きムラがでて、粗い肌合いをした素朴な質感が特徴です。
レンジフード
れんじふーど
調理中に出る煙を集めて外に排気するもの。大きく分けて、プロペラファンとシロッコファンの2つのタイプがあります。
連続基礎(布基礎)
れんぞくきそ(ぬのきそ)
建物の土台に沿って連続した同じ断面の基礎。木造・鉄筋コンクリート造などに用います。最も一般的な基礎です。

ろ行

ロッキング現象
ろっきんぐげんしょう
住宅などの建築物が地震動を受けて振動する時、軸組は変形せずに建築物全体が浮き上がる現象を「ロッキング現象」といいます。特に構造用合板などを張って壁倍率を高めた「剛構造」の住宅などに多く見受けられる現象です。
ローガス
ろーがす
コンロの位置が、ワークトップ(調理台)より1段低くなっているもの。中華鍋など大きなものも手軽に使え、楽な姿勢で調理できます。=「段落ちコンロ」
ロータンク
ろーたんく
便器より1m以内に取付けられた、洗浄用水を一時的に溜めておくタンク。タンクの上部に手洗いのついたものもあります。
ロードヒーティング・融雪
ろーどひーてぃんぐ・ゆうせつ
主に積雪の多い地域において、アプローチや車庫の前などに積もった雪を、温水などで溶かす設備のこと。
ロープ式(機械式)
ろーぷしき(きかいしき)
昇降をモーター式の巻き上げ機を使用して行うエレベータ。最近は機械室が不要なものが多くなってきている上、設置スペースも小さくなってきています。
ロール網戸
ろーるあみど
巻き上げ式の網戸。窓の上端に取付け、巻き込むようにして開閉します。窓に対して、部屋の内側につけます。
陸天井
ろくてんじょう
天井形状の一つ。最も一般的に用いられる、水平に平らな天井。落ち着いた雰囲気を醸し出します。
陸屋根
ろくやね
屋根形式の一つ。水平またはほとんど勾配がない屋根。一般に、鉄筋コンクリート造建築に用いられ、屋上の利用が可能です。
ロックウール
ろっくうーる
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。安山岩などを主原料にした綿状のものを、フェルト状やマット状に加工したもの。断熱・吸音・耐火性に優れています。
ロフト
ろふと
一般に屋根裏部屋のこと。天井の高い部屋の中2階のようなスペースもロフトと呼んでいます。通常、ハシゴで昇降します。

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や行

薬液注入
やくえきちゅうにゅう
水ガラス溶液などの薬液を用いる注入工をいいます。
山砂
やまずな
丘陵地から採取した砂をいい、川砂に比べて粒度の細かいものや泥分が多いのが特徴です。
ヤマトシロアリ
やまとしろあり
日本全国に分布するシロアリの1種で、イエシロアリよりも加害力は小さいといわれています。
屋根の葺き替え工事
やねのふきかえこうじ
瓦や金属板など、既存のものを撤去して新しい屋根材で葺き替えることをいいます。屋根の破損・劣化の状態によって「一部屋根葺き替え工事」と「全面屋根葺き替え工事」の2種類があります。
屋根形状係数
やねけいじょうけいすう
積雪荷重を計算する時に用いられる係数で、屋根勾配をもとに設定されています。例えば多雪区域外の地域では、単位荷重(20N/cm・m2)×屋根の水平投影面積×屋根形状係数×垂直積雪量で、積雪荷重を求めることになります。
屋根免震
やねめんしん
公共のスポーツ施設やホールなどで大空間の屋根を設ける場合に、建物と屋根の支持部分の間に免震層を設けることを「屋根免震」といいます。
屋形天井
やかたてんじょう
天井形状の一つ。船の底を逆さま(逆V字)にした形状の天井。舟底天井よりも勾配が強いものをいいます。
屋根工事費
やねこうじひ
瓦、石綿(せきめん)スレート、金属板など屋根を仕上げる為の材料と手間にかかる費用をいいます。雨樋、雪止め金物なども含み、屋根の下地までは木工事となります。
屋根勾配
やねこうばい
屋根の傾きを表す角度のこと。例えば1尺(約30cm)の距離で3寸(約9cm)登る勾配を3寸勾配(3/10)などと呼びます。
屋根葺材
やねぶきざい
屋根の仕上材。屋根を覆うことを「屋根を葺く」と呼び、そのための材料を屋根葺材と呼んでいます。
大和天井
やまとてんじょう
板を互い違いに重ね合わせて板の厚み分だけ凹凸があらわれるように張った天井仕上げ。若干、数寄屋造り風を強調した和室に用いられます。
遣方
やりかた
建物の周囲に遣方杭(水杭)と呼ばれる杭を打込み、それに遣方貫(水貫)と呼ばれる板を打ち付けて建物の基準となる高さや壁・柱の芯を示すことです。

ゆ行

有機質火山灰土
ゆうきしつかざんばいど
有機物を多量に含む火山灰質粘性土。黒ぼくはその代表的なものになります。
床下用攪拌・換気システム
ゆかしたようかくはん・かんきしすてむ
床下の隅々まで空気を攪拌(かくはん)し換気することで、土台を腐らせる腐朽菌の増殖やシロアリの発生、繁殖条件などを抑制する床下換気システムのことです。
油圧式
ゆあつしき
昇降をオイルの圧力を利用して行うエレベータ。機械室が必要ですが昇降スペースは小さくなってきています。ロープ式に比べて音が静かです。
U型キッチン
ゆーがたきっちん
シンク・調理台・加熱調理機器等をU字型に配置するレイアウトのキッチン。収納性、作業動線からみても効率的なレイアウトです。
有機溶剤
ゆうきようざい
揮発性で非水溶性の物質をよく溶かす化合物の総称で、化学物質過敏症やアレルギーの原因の一つ。またシックハウスの原因の一つでもあります。
融資手数料
ゆうしてすうりょう
融資の際の公庫・銀行に支払う手数料。公庫の場合は約4.5万円。銀行の場合は、各行によって異なりますが公庫と同程度と考えられます。
ユーティリティ
ゆーてぃりてぃ
一般にキッチンに接して設ける、家事を行うスペース。洗濯やアイロン掛けなどの家事が合理的にできるように考慮します。
床置型
ゆかおきがた
床に据え置くタイプのエアコン。暖房の場合に熱が上昇するため効果的ですが、冷房の際に冷気が下に溜まってしまいます。
床組
ゆかぐみ
床を支える構造部分。根太・大引き・床梁(床を支えている梁)の組み合わせによって様々な種類があります。
床下換気扇
ゆかしたかんきせん
床下に湿った空気がたまらないように、強制的に換気する目的で床下に設ける換気扇。タイマー式のものが多く見られます。
床タイル(外装床)
 ゆかたいる(がいそうゆか)
水濡れしても靴で滑らないような凹凸がついた面状になったタイル。人が大勢歩いたり、気候に左右される場所なので高温で焼いて耐久性を出しています。
床タイル(内装床)
 ゆかたいる(ないそうゆか)
清掃性を考慮した滑らかな面状のタイル。外装床用タイルに比べて、印刷・加飾などのデザインが施されたものが多くあります。
床タイル(浴槽)
ゆかたいる(よくそう)
水で濡れている場所で使うため、素足で歩いても滑らないように表面に小さな凹凸が付いているタイル。断熱性を向上させ温かな肌触りを持たせたタイルもあります。
床束
ゆかづか
床を支える構造部分。大引きを支え、束石などに荷重を伝えます。大引と同じか、やや小さい木材を用い基本的に大引とかすがい(先端の尖ったコの字状の金物)で留めます。
雪止め
ゆきどめ
屋根の上につもった雪が急にすべり落ちるのを防ぐために設ける部材。突起状のものが一般的。屋根が積雪の重量に耐えられるよう注意が必要です。
ユニットバス
ゆにっとばす
システム工法で作る浴室のこと。乾式工法ともいわれます。浴槽・床・壁・天井・ドアがユニット化されています。洗面ボウル・便器が組み込まれているものもあります。

よ行

擁壁
ようへき
背面の土を支え、その崩壊を防ぐ目的で設置される土留めの総称。材料及び形状により、無筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、練積み造等に大別されます。
擁壁の構造
ようへきのこうぞう
構造による分類では重力式・半重力式・片持ち梁式・控え壁式・ささえ壁式・もたれ式の5種があります。
擁壁背面土
ようへきはいめんど
擁壁の背後に存在する土砂をいいます。
養生
ようじょう
緩衝材などで出来上がった部分や既存の部分を保護すること。また、路上などへの器材の落下や飛散を防止するために網を設置します。
容積率
ようせきりつ
建築の延床面積の敷地面積に対する割合のこと。地域によって用途地域・都市計画に従い、建築可能な割合の限度が定められています。
溶接接合
ようせつせつごう
熱を用いて金属自身を溶かして部材を接合する方法。鉄骨工事の工場組立てにはアーク溶接が広く用いられています。
用途地域
ようとちいき
大きく住居系・商業系・工業系に分けられた12の区分地域。秩序あるまちづくりをする目的で、地域によって建物の用途・高さ・面積を制限しています。
洋風小屋組み
ようふうこやぐみ
主に枠組壁工法(ツーバイフォー)に用いる小屋組。部材が三角形に構成されているため、外力(風力、地震力)に対して変形しにくい構造です。=「トラス小屋」
洋風便器
ようふうべんき
欧米風の便器で、大便の用を足すのに腰掛けた姿勢で使用する便器。便器内に常に水がたまっていて、臭気と汚れの付着を防ぎます。=「腰掛便器」
洋風浴槽
ようふうよくそう
深さは比較的浅く、長さがたっぷりととられているタイプの浴槽。背もたれ角度が大きくなっています。足を伸ばしてリラックスできます。
浴室乾燥機
よくしつかんそうき
洗濯物を浴室で乾かす能力を持つ乾燥換気扇のこと。換気、湿度の調節ができます。浴室内のカビなどを防ぐことができます。
浴室暖房乾燥機
よくしつだんぼうかんそうき
浴室乾燥機と浴室暖房機の機能を兼ね備えたもの。浴室内を機能的にし環境を快適にする効果があります。
浴室暖房機
よくしつだんぼうき
浴室内の暖房機のこと。浴室内部の冷え込みをなくし、お湯に浸かっている時と体を洗う時の差を少なくすることができます。
浴室ドア
よくしつどあ
浴室に設けるドア。開き・引き・折りなどの開閉タイプがあります。水がかかる部分なので、アルミ製か樹脂製を使用することが多くあります。
横すべり出し窓
よこすべりだしまど
窓の軸がスライドし、下側を外に押し出して回転するように開閉する窓。窓の横方向の上側を軸とします。外側の窓掃除が容易です。
寄棟屋根
よせむねやね
屋根形式の一つ。四方に向かって傾斜した屋根で上方に棟があるもの。住宅に多く用いられます。

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ま行

まさ土
まさど
花崗岩質岩石の風化(変質)土。粗粒の石英砂を混じえ、もとの火成岩の組織をそのまま残すが、人力で容易に削り得るほど風化を受けた土をいいます。
丸鋼筋交い後付け工法
まるごうすじかいあとづけこうほう
建物の外側に9mmの太さの丸鋼をたすき掛けに取り付けて、土台と柱、柱と桁・梁とを緊結する工法のことです。これにより、窓などがある開口部でも壁強さ倍率3.2が確保できるといいます。
曲げモーメント
まげもーめんと
外力を受けて部材が曲げられようとする時に、その部材の最も外力を受ける点の付くに部材を扇形状にひし曲げて抵抗しようとする力が働くことです。
マグニチュード
まぐにちゅーど
地震の規模を表す尺度のことをいいます。地震の強弱は「震度」で表されるが、地震動は震源地から遠くなるほど弱くなっていきます。そこで、地震そのものの規模を表す別の尺度として用いられているのがマグニチュード(Mと表記)になります。
幕板
まくいた
横長方向に取付けた幅広の板。例えば、床の間の上部に落し掛けのように取付けます。また、吊り戸棚などと天井との間をふさぐ為に用います。
まぐさ・窓台(まぐさ・まどだい)
まげもーめんと
出入口、窓などの開口部の上下に水平に設ける部材で、上部にありその上部の壁を支えるものを「まぐさ」、下部にあり窓の下枠を受けるものを「窓台」と呼びます。
柾目
まさめ
板において木目が平行に近い縦線に見える面。年輪の外周から中心に向かって切って得られ、ねじれがすくなく高価な板です。→板目
窓取付型
まどとりつけがた
窓に取付けるタイプのエアコン。室内機と室外機が一体になっていて、通常、マンションの通路に面した窓など、室外機を設置するスペースがとれない場所に使用します。
間取りの変更
まどりのへんこう
増築あるいは改築にあたるが、柱・梁・筋交・耐力壁の位置など、建物の構造を考慮して計画する必要があります。
招き屋根
まねきやね
屋根形式の一つ。切妻屋根の片面が短く片面が長いもの。片側の壁が高くなるのでロフトが設けやすいです。
間柱
まばしら
柱の一種。柱と柱の間にあって、内・外壁下地のための柱で上の階の荷重を負担しないもの。通常、柱の半分もしくは3分の1の厚さのものを使用。
回り階段
まわりかいだん
90°あるいは180°向きを変える際に、30°または45°に分割した三角形の段板(踏み板)を設けた階段。円を描くように回って、昇降します。
回り縁
まわりぶち
天井と壁の接する部分に取付ける細い角材。天井材と壁材を見切る(区切る)為に部屋の四周に張り巡らせます。
マントルピース
まんとるぴーす
装飾的に造られた壁付きの暖炉のこと。本来は暖炉の上の飾り棚のことをいいます。

み行

水回りの補修サイクル
みずまわりのほしゅうさいくる
キッチン・トイレ・浴室・洗面所等の水回り部分は使用頻度が高く湿気も多く、家の中の他のスペースと比べて傷みが激しく大きくなります。そのため、早めの手入れ・補修・リフォームが必要になります。
見付面積
みつけめんせき
風を受ける建物の面積のことで、風圧力に対する必要軸組の長さを求める元になります。見付面積は張り間方向(小屋梁と平行の方向)、けた行き方向(小屋梁と直角の方向)ともに1階床から1.35m上に線を引き、それより上の部分の垂直面積を指します。
見え掛かり
みえがかり
部材の目に見える部分のこと。反対は見え隠れ(みえがくれ)といい、目に見えない部分のことをいいます。
見え隠れ
みえがくれ
部材の目に見えない部分のこと。反対は見え掛かり(みえがかり)といい、目に見える部分のことをいいます。
磨き丸太
みがきまるた
銘木の一種。丸太の皮をはぎ、背割りを施して川砂で磨いて仕上げます。床柱などに使われます。=「洗い丸太」
ミキシング式
みきしんぐしき
お湯と水の混合比率を温度調節ハンドルで調節するタイプの水栓金具。サーモスタット式に似ていますが、水圧・水流の影響を受けます。

みず
水平もしくは水平面。水平線を示すための糸を「水糸」といい、水平を示す墨(墨で書いた線)を「水墨」、基準となる水平面を出す方法を「水盛り」といいます。
ミストサウナ
みすとさうな
蒸気を発生させ、室温40℃前後・相対湿度100%で行う、湿式低温サウナのこと。一般的な高温のサウナに比べ、身体にやさしいです。
水楢・ミズナラ
みずなら
国産の広葉樹。加工はしにくいですが、仕上がりは良い木材。柾目で特有の美しい木目が表れ、造作材・床材など広範囲に使用されます。
水まわり
みずまわり
厨房・洗面・浴室・トイレ等、水を使用する室をまとめた呼称。設備・家事動線等を考慮すると、なるべくまとめた方が効率が良くなります。
水盛り
みずもり
建物の基準となる水平を定めること。水面の高さが一定となることを利用して求めることからそう呼ばれます。
見積り
みつもり
実施設計図を基に工事を行う前に工事費の予測をすること。あるいは施工者が注文者に対して請負金額の希望額を提示することです。
見積書
みつもりしょ
見積書には見積金額が記載されているほか、見積りの根拠となる工事費内訳明細書・実施設計図が添付されている必要があります。
見積書の内容
みつもりしょのないよう
見積書には見積り金額が記載されているほか、見積りの根拠となる工事費内訳明細書・実施設計図が添付されている必要があります。
みなし道路
みなしどうろ
幅員4m未満の道路のこと。みなし道路に面する敷地に建築する場合、道路中心から2mの位置の線が道路境界線と見なされます。2項道路とも呼びます。
みなし道路
みなしどうろ
幅員4m未満の道路のこと。みなし道路に面する敷地に建築する場合、道路中心から2mの位置の線が道路境界線と見なされます。2項道路とも呼びます。
ミニキッチン
みにきっちん
幅120cm前後の小さなキッチンのこと。小さなシンクと、一つ口のコンロがついているものが多く見られます。
ミラーガラス
みらーがらす
表面に金属酸化膜を焼き付け、太陽のエネルギーを反射するガラス。室内の冷房効率を高めます。昼間は外部から内部がほとんど見通せません。=「熱線反射ガラス」
ミラーキャビネット
みらーきゃびねっと
洗面化粧台において、鏡の部分のキャビネット。収納扉の表に鏡が貼ってあって、三面鏡となるもの、上部に照明がついているものなどがあります。

む行

無鉄筋コンクリート造布基礎
むてっこつこんくりーとぞうぬのきそ
コンクリート造の布基礎の中に鉄筋が入っていないものをいいます。簡易耐震診断では建築確認書の図面の断面図(矩計図)や仕様書などに書かれている基礎図面に鉄筋が描かれていない場合は無鉄筋コンクリートと判断されます。
無垢板
むくいた
表面に薄板を張ったり、集成して作った板ではなく、一本の木から製材して出来ている板。「無垢」とは「純粋」という意味。
起り
むくり
上方に向かって盛り上がるようにして、凸型にわん曲している曲線、もしくは曲面のこと。この形状の屋根を「起り屋根」といいます。
棟木
むなぎ
棟(小屋の頂部)に取付ける横木。両側からの垂木を受けます。棟木を取付けることを棟上げといい、そのための儀式を上棟式と呼びます。

むね
屋根の頂部のこと。一般に屋根の傾斜面と傾斜面の合わさった部分で、水平のものを棟、傾斜面の方向が変わり、斜めになる部分を隅棟といいます。

め行

免震構造
めんしんこうぞう
地震による建物の揺れや破壊を防ぐため、地震の力が直接建物に伝わらないよう工夫された構造のことをいいます。基礎部分と上部構造(建物)の間に「架台」や「免震支承」「復元」「減衰材」「風揺れ安定装置」などを組み合わせて設置する方法が主流です。
免震改修工法
めんしんかいしゅうこうほう
建物を免震構造にすることで地震の力が直接、建物に伝わらないようにする工法です。地震時の揺れを1/5~1/10にまで大幅に軽減する「免震構造」によって、住宅を地震に強い安全なシェルターとする改修工法です。
免震支承
めんしんししょう
地震で建物が動いた時にも、建物を支え続ける部材のことをいいます。支承には「滑り支承」と「転がり支承」の2つのタイプがあります。
免震束石
めんしんつかいし
束石の上部に設けた免震型ゴムホゾを束柱に差し込み、アンカーボルトで基礎と束石、束石と束柱をそれぞれ固定する装置のことです。
免震用架台
めんしんようかだい
1階床組を免震装置だけで支えるために、既存の土台と上部構造(建物本体)の間に設置する架台のことをいいます。強度の高いステンレス製鋼板で、防サビ性、防蟻性、耐腐性に優れています。
銘木・名木
めいぼく
優れた名のある木のこと。高級な造作材のことで、樹齢200年以上の丸太から取られた優良材も含みます。床柱などに使われます。
目透かし
めすかし
板等の接合法の一つ。2つの部材の接合部分にすき間をあけて張っていくことをいいます。
目違い
めちがい
二つの面に食い違い(ずれ)が生じること。二つの材を継ぎ合わせた時に、お互いの面が同一の平面とならないことや、目地がずれることをいいます。
目通り
めどおり
木の幹の太さを目の高さ(一般に地上から1.2mの高さ)の位置で計測した値のこと。「目通り径」などともいい、幹の太さの目安として用います。

めん
建築室内の仕上部材の出隅(角が出ている部分)を鉋(かんな)などで削り取った結果生じる表面。部材に面を付けることを「面を取る」・「面とり」といいます。
面取
めんとり
建築室内の仕上部材の出隅(角が出て尖っている部分)を削り取って面を作ること。ほんの少し削る「糸面取り」や大きく削る「大面取り」などがあります。

も行

盛土
もりど
土地造成などで在来地盤上に盛り立てた土の部分のことをいいます。
盛土後の経年数
もりどごのけいねんすう
盛土はそれ自身の収縮沈下と、下部地盤の圧密沈下との「沈下の二重性」という問題が発生する場合が多く、この場合、5年以上の放置期間を設けることが理想とされています。
木造住宅用耐震金枠
もくぞうじゅうたくようたいしんかなわく
耐震開口フレーム工法と原理は同じです。窓や出入り口の外側にアルミニウム合金製の耐震枠を取り付けて建物全体の耐震性を高める仕組みです。

もく
ヒノキ・ヒバなど、比較的耐水性のある木を使用した浴槽。肌触りが良く、暖かみが有り、保温性は良いですが相当な手入れが必要になります。
杢板
もくいた
木目の乱れや節などが装飾的に美しく、面白い紋様となって現れている板。樹種としてはケヤキ・カエデ・ナラ・カシなどがあります。
木工事費
もくこうじひ
木工事に関する全ての費用。各種材木代(構造材、化粧材、仕上材)・加工代・造作代などを足したものです。
木材保護塗料
もくざいほごとりょう
キシラデコールなどの商品名で知られる木材の保護に優れた塗料。一般名称はWPステイン。防虫・防カビ・防腐などに効果があります。
木質系プレハブ住宅
もくしつけいぷれはぶじゅうたく
プレハブ工法による木造住宅の建て方。各ハウスメーカーが独自の工法・構造を開発した木質パネルによって、壁や床などの面で耐震性を確保する工法で、工期が短いのが特長です。
木製サッシ
もくせいさっし
木製の建具。やわらかく温かみのある外観になります。アルミサッシに比べ、断熱性・結露防止に関して優れています。
木製建具工事費
もくせいたてぐこうじひ
木製の建具に関する工事費。主に内部の各個室の戸・収納の扉・襖・障子などが多いですが、外部に木製サッシュなどを使うこともあります。
木造軸組工法
もくぞうじくぐみこうほう
日本で古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた木造住宅の建て方。土台・柱・梁・桁・筋交などの軸組(骨組み)で構成されます。木造の他の工法に比べてプランニングの自由度が高いです。
木目
もくめ
年輪など、木材の表面に現れている様々な模様。=「木理」
木毛セメント板
もくもうせめんとばん
木材を短いリボン状に削ったものをセメントと混ぜて圧縮して成形した材料。屋根や壁の、下地に使用されたり断熱材として使用されます。
木理
もくり
年輪など、木材の表面に現れている様々な模様。=「木目」
木レンガ
もくれんが
コンクリート面に後から木材などを取付けるための下地材。あらかじめ型枠の内面に木片を打ち付けて、コンクリートに打ち込みます。
元口
もとくち
丸太などの根元に近い方、すなわち太い方の切口のこと。反対の方は末口(すえくち)といい、一般に丸太などの材の太さを表す際には、末口寸法で示します。
母屋
もや
棟木と平行に取付け、垂木を支える水平部材。束、もしくは登り梁で受けます。90mm角程度の材を900mm間隔程度で設置します。
モルタル
もるたる
セメントと砂を水で練りあわせた材料。水分の少ないものを堅練り、多いものを柔練りといいます。下地材・仕上げ材・防水材などとして幅広く使用されます。
モルタル塗り
もるたるぬり
モルタルを塗った仕上げ。ペンキ塗り・吹付け仕上げなどの下地として使用したり、顔料(色粉)を混ぜて「着色モルタル」とし、仕上げとして使用します。
モルタル防水
もるたるぼうすい
モルタルに防水剤を混ぜ、コンクリート下地に直接施工するもの。施工が簡単で安価。簡易的な防水用として使用します。
門柱
もんばしら
門の両側に立つ柱。和風の木造門においては、数寄屋門(数寄屋風の門)など、その形式を決める要素の一つとなります。
門扉
もんぴ
通常、敷地内に不特定の人が入れないようにするために設ける扉。木製・スチール製・アルミ製など材質・デザインは様々なものがあります。

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は行

白亜紀
はくあき
地球の地質時代のひとつ。およそ1億4000万年前から6500万年前を指します。
氾濫(原)
はんらん(げん)
沖積平野のうち、扇状地と三角州との中間に存在する漸移地形をいいます。
バリア方式
ばりあほうしき
シロアリが忌避(寄りつかない)するよう床下や柱、基礎などに化学薬剤を散布する方式のことです。
柱ほぞ抜け防止工事
はしらほぞぬけぼうしこうじ
柱と柱、柱と土台などを接合する際に一方の柱や土台の先端に突起(ほぞ)を設け、一方の木材に穴(ほぞ穴)を開けて継ぐことが多くあります。その際、地震などの揺れで柱が抜けないように接合金物を取り付けることを「ほぞ抜け防止工事」といいます。
張り間方向
はりまほうこう
住宅などの建築物で小屋梁に平行な方向を「張り間方向」あるいは「梁行」といいます。例えば切妻屋根の住宅の場合、妻側(建物の両サイド)を張り間(梁行)といいます。
柱の浮き上がり
はしらのうきあがり
地震力や風圧力を受けて住宅などの建築地物が浮き上がった際(ロッキング現象ともいいます)に、柱に加わる浮き上がり力や引き抜き力のことをいいます。
パルプセメント板打ち付け軸組
ぱるぷせめんとばんうちつけじくぐみ
木造住宅において、柱(垂直材)と横架材の間に厚さ8mm以上のパルプセメント板(紙繊維とセメントを混合して圧熱成型した板材のこと)を張って耐力壁としたものです
パーゴラ
ぱーごら
つる性の植物をからますよう造られた棚。もともとイタリアのブドウ棚から出た語です。
パース
ぱーす
空間を立体的に表現する透視図。一般的にはイメージを伝えるラフスケッチなどもパースと呼んでいます。
パーティクルボード
ぱーてぃくるぼーど
木材の残材・廃材など細かく切削した木片に合成樹脂接着剤を加え成形した板。内部の床・壁の下地や構造用合板、家具材として広く使用されます。
ハートビル法
はーとびるほう
病院・劇場・百貨店・ホテルなどの建築において、高齢者・身体障害者等が出入り口・廊下・階段・便所等を円滑に利用できるための措置を指導する法律です。
ハーフユニット
はーふゆにっと
浴槽から下半分だけのユニットバス。浴槽、床、腰の高さまでの壁が一体になっているもの。床への防水性を考慮したもので、浴槽より上の壁及び天井の仕上げは自由にできます。
バリアフリー工事
ばりあふりーこうじ
高齢者や障害者にとって障壁のない状態にするために行う手すりの設置や段差の解消などの工事を行うことをいいます。
配筋
はいきん
鉄筋コンクリートにおいて、鉄筋を配置することを呼びます。コンクリート打設前に必ず配筋検査を行うことが重要です。
ハイサイドライト
はいさいどらいと
天井に近い高さにある窓。採光・換気に非常に有効ですが、開閉方法を考慮する必要があります。=「高窓」
ハイタンク
はいたんく
天井近くの高い位置に取付けられた洗浄用水を一時的に溜めておくタンク。騒音が大きく、故障時の修理がしにくい。公衆トイレ等に使われます。
配置図
はいちず
建物と敷地の位置関係、道路・隣地と敷地との関係、敷地の高低差、方位などを表現した図面。外構・造園計画図を兼ねる場合が多くあります。
パイプサポート
ぱいぷさぽーと
床・梁の支保工に用いられる鉄パイプ製の支柱のこと。ネジやピンで高さの調整が可能です。また、反覆して使用することも可能です。
パイプファン
ぱいぷふぁん
外壁に丸い穴を開けて取付ける小型プロペラファンによる換気装置。排気型と給排気型とがあるが、一般に排気型が用いられます。
ハウスメーカー
はうすめーかー
住宅を商品として開発し、規格化することにより、安く安定した品質で提供する会社。リフォーム専門の部門や別会社を設けているところも多く見られます。
はかま腰屋根
はかまこしやね
屋根形式の一つ。切妻屋根の妻側に屋根上部から途中まで寄棟屋根のように屋根を架けたものをいいます。=「隅切」=「半切妻」
掃き出し窓
はきだしまど
床面に接した窓。出入りが自由なため庭やテラスに面した場所に取付けます。本来は掃除の際にほこりを掃き出すための窓です。=「テラス窓」
白熱灯
はくねつとう
フィラメントが高温で熱せられて光るタイプの安価で使いやすい一般的な電球。蛍光灯に比べ、ランプ自体の寿命が短いが、暖かみのある光が得られます。
刷毛引き
はけひき
左官仕上げの一つで、刷毛目を付けて塗り面を仕上げる手法のこと。吹付け仕上げの下地に多く用いられます。
箱階段
はこかいだん
箱を積み重ねた形式の階段。段板(踏み板)の下は側面から物入れなどに利用できます。階段状の家具を利用することもあります。
箱目地
はこめじ
板等の接合法の一つ。相じゃくりの片方を大きく削り取って、目地が大きく見える用に張りあわせることをいいます。=「ドイツ下見」

はしら
屋根や床の荷重を支え、土台などへ伝えるための垂直の部材。梁とともに構造上最も重要な部材です。
バスカベ
ばすかべ
硬質塩ビ性、アルミ製などの小幅で長い板状の材料。断熱用の硬質発泡ウレタンなどと一体になっているものが多い。汚れ・カビがつきにくいです。
バスパネル
ばすぱねる
ユニットバスの壁など、塩ビ製・樹脂製・硬質プラスチック製のパネル状の材料。施工性・防水性が良く、汚れにくいです。
バスリブ
ばすりぶ
硬質塩ビ性、アルミ製などの小幅で長い板状の材料。断熱用の硬質発泡ウレタンなどと一体になっているものが多い。汚れ・カビがつきにくいです。
はたざお敷地
はたざおしきち
旗竿の形をした敷地。道路に対して奥の部分を旗、通路状の部分を竿(さお)とみなした形状であることからこう呼ばれます。
バタフライ屋根
ばたふらいやね
屋根形式の一つ。切妻屋根の形を逆にしV字形にしたもの。切妻屋根の棟が逆になり、谷になった形をしています。
はっかけ
はっかけ
柱や窓枠などの部材の厚さを見せないようにする仕上げ方。正面から見ると柱や枠が線のように細く見えるように表面を削り取って、漆喰などを塗ります。
パティオ
ぱてぃお
建物に囲まれた外部スペースの総称。もともとはスペインの住宅の中庭のこと。通常、その床は多彩なタイル張りで、噴水や樹木が備えられます。
鼻隠し
はなかくし
垂木の鼻の木口を隠すために取付ける板。材質は木・金属成形版・プラスチックなどがあります。
巾木・幅木
はばき
壁と床の接する部分に取付ける6~10cm程度の幅の板材。この部分は汚れやすく、破損しやすい場所なので壁面の保護をする目的で設けます。
破風板
はふういた
垂木・母屋・桁の鼻(部材の先端部)を隠すために取付ける板。破風板によって屋根の妻側(棟の両端部)の形が決まります。
羽目板
はねいた
外壁・内壁に用いる平坦に張った板。板の張り方で竪(縦)に並べて張るものを「竪羽目」・横に並べて張るものを「横羽目」と呼びます。
はめ殺し窓
はめころしまど
採光・眺望を目的としてガラスを窓枠にはめ込んだ開閉できない窓。デザインや大きさは自由で飾り窓的な要素もあります。=「FIX窓」
腹筋
はらきん
梁の主筋を補助する鉄筋。太さは主筋に比べ細くなります。
パラペット
ぱらぺっと
屋上の防水のために設けた立ち上がり部分を呼びます。
バランス釜
ばらんすがま
外部から給気し外部に排気する吸排気のバランスがとれているタイプの給湯器。浴室内の浴槽の脇に設け、給排気は給排気筒を通して行います。

はり
小屋組や床組を支える水平な部材。柱と柱を繋ぐ梁を大梁、主に大梁と大梁を繋ぐ梁を小梁と呼びます。
バリアフリー
ばりあふりー
特に高齢者や障害者にとって障壁のない状態のこと。手すりの配置や段差の解消などがあげられます。公庫融資の割増融資が利用できます。
梁せい
はりせい
梁の下面から上面までの高さのこと。幅のことは梁幅と呼びます。樹種・梁間(スパン)などによって、必要な梁の寸法が決まります。
梁間
はりま
梁を支える両側の柱の中心間の距離のこと。この距離に応じて梁の寸法や材質が決まります。=「スパン」
梁床
はりゆか
床組の一種。床梁(床を支えている梁)を土台や梁に架け渡し、その上に根太を設けて床板を貼って造る床。建物の2階以上の床に多く用いられます。
バルコニー
ばるこにー
2階以上の階で建物の外壁から突出していて、室内生活の延長として使用できる屋外の床。手すりや腰程度の高さの壁で囲まれています。
半間接照明
はんかんせつしょうめい
大部分は天井・壁に反射される光によって照らされ一部の光が直接、被照面(照らす面)を照らす照明方式。明るさよりも演出性を重視する場所に用いられます。
板金工事費
ばんきんこうじひ
板金工事にかかる工事費で屋根工事費に含まれることも多いです。主に金属板の屋根や雨樋の施工、開口部につける水切りなどです。
版築
はんちく
土を一層ごとに突き固めながら積み重ねた壁。間に瓦を挟む場合もあり、寺院の塀などに多く用いられます。
半直接照明
はんちょくせつしょうめい
一部の光が上にも抜けて天井を照らす照明方式。ガラス製シェイド(かさ)の照明器具などがあり、影をやわらげる効果があります。

ひ行

標準貫入試験
ひょうじゅんかんにゅうしけん
重量635kN(63.5kg)±5kN(0.5㎏f)のハンマーを76㎝±1㎝自由落下させて標準貫入試験用サンプラ―を30㎝打ち込み、N値を求める試験をいいます。
火打ち材
ひうちざい
水平に直交する部材間の隅を補強するために、斜めに入れる部材(補強材)のことです。
微震
びしん
静止している人や特に地震に敏感な人だけが感じる程度の地震を「微震」といいます。この時の震度は「1」、ガルは「0.8~2.5」を指しています。
100年コンクリート
ひゃくねんこんくりーと
大規模な修繕工事をしなくても約100年は持つと予想される高強度コンクリートのことをいいます。
引っ張り筋交い
ひっぱりすじかい
住宅などの構造部にかかってくる「引っ張り力」を受け止め、引っ張り力による柱・梁などの変形をくい止めるのが「引っ張り筋交い」です。
BOD値
びーおーでぃーち
バクテリアによって汚物を分解するのに必要な酸素量。汚れが大きければそれだけ酸素要求量が多くなるので、下水の汚れの度合いがわかります。
PCコンクリート住宅
ぴーしーこんくりーとじゅうたく
PCコンクリート(工場で生産したコンクリート構造部材)を現場で接合する工法。施工の単純化・工期の短縮・コスト低減などのメリットがあります。
Pタイル
ぴーたいる
塩化ビニール樹脂製で30cm角のタイル状の床材。傷に強く手入れが楽で安価。Pタイルは商品名ですが、プラスチックタイルの総称として呼ばれています。
火打
ひうち
土台や梁の変形を防ぐ為に、直角に交わる角の部分(隅角部)、T字に接合する部分に斜めに取付ける補強材。通常は角材を用いますが板類を用いることもあります。
引込工事
ひきこみこうじ
上下水道・ガスを道路に埋設されている本管と呼ばれる元の管から分岐させて敷地内に引き込む工事のことです。また電気を電柱から敷地内に引き込む工事です。
引き込み戸
ひきこみど
戸をスライドさせて壁の中に引き込むタイプの戸。戸を開いた時には戸が見えなくなります。
引き違い戸
ひきちがいど
左右2枚の戸をスライドして開閉する戸。押入れの戸などに見られ左右どちら側からでも出入りできます。3枚や4枚の戸で構成する場合もあります。
引き違い窓
ひきちがいまど
左右2枚のガラス戸をスライドして開閉する窓。どちら側を開くことも出来、換気・採光に有効です。
引手
ひきて
引き戸などを開閉するときに手をかけるところ。木製のもの、金物のもの、掘り込んであるもの、出っ張っているものなどがあります。
引き戸
ひきど
左右にスライドすることで開閉する戸。開き戸に比べて、開閉するためのスペースは少なくてすむが、引き込むための場所が必要です。
引き分け戸
ひきわけど
戸をスライドさせて左右両方の壁に引き分けるタイプの戸。両方の戸を開くことができるので、大きく目一杯の開口がとれます。
非常通報器
ひじょうつうほうき
急病や強盗の侵入など、非常事態を外部(家族やセキュリティー会社など)に通報する設備。赤外線センサー・熱感知器・緊急用押しボタンなどが組み込まれています。
ひずみ
ひずみ
鋼材が製鉄所から鉄骨製作工場に搬入される途中、荷おろしなどにより変形すること。この鋼材の変形を取り除くことをひずみ取りと呼びます。
引っ掛けシーリング
ひっかけしーりんぐ
照明器具を取付けるための部材。シーリングライト・ペンダントライトなどをこの部材に引っ掛けるように固定します。照明器具の交換が非常に容易です。
引っ越し費用
ひっこしひよう
仮住まいへの引越や、新居への引越に関する費用。既存のエアコン等がある場合、引越業者・施工会社のいずれかに移設を依頼することになります。
ビニールクロス
びにーるくろす
ポリ塩化ビニールを主原料とした壁紙。施工性が非常によく、安価。しかし近年、ビニールクロスの主原料であるポリ塩化ビニールの安全性が問題となっています。
桧・檜・ヒノキ
ひのき
国産の針葉樹。乾燥性が極めてよく、狂いにくい木材。耐久性、耐水性に優れ、木肌は独特の光沢と香りがあります。柱・土台・縁甲板など幅広く使用されます。
桧葉
ひば
国産の針葉樹。殺菌成分が強いため虫害に強い木材。特有の強い香りがあり、耐水性・耐久性に富みます。土台・造作材・建具など幅広く使用されます。
表示錠
ひょうじじょう
使用中などを示す表示装置を備えている錠。トイレなどで使用します
標準貫入試験
ひょうじゅんかんにゅうしけん
地盤調査の方法。土質のしまり具合を調べるため、サンプラー(棒の先に土の採集道具をつけたもの)をハンマーで30cm貫入するのに必要な打撃回数を求める試験です。
ビルトイン機器
びるといんきき
キッチン内部にあらかじめ組み込む機器。オーブンレンジ・食器洗い乾燥機・浄水器などがあります。
ビルトイン浄水器
びるといんじょうすいき
浄水器本体をシンクの下に設置した浄水器。ワークトップに穴を開けて、浄水器用の水栓を設置したりするのが一般的です。
ピロティ
ぴろてぃ
建物の1階部分につくられた壁で囲まれていない空間。駐車場などに利用することが多いです。建物を支持する独立柱が並んでいるピロティが良く見られます。
びわ床
びわどこ
床の間の形式の一つ。床框より一段上がった段板のある床の間。ここにびわ(琵琶)を置くのでこの名がつきました。=「だるま床」=「鎧(よろい)床」

 

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な行

軟弱地盤
なんじゃくじばん
十分な強度を持たない地盤。沖積平野、沼沢地、山間の谷地などに堆積した軟らかい粘土。有機質土あるいは緩い砂など。さらには埋立てなどの人工地盤などに多くみられます。
内装工事費
ないそうこうじひ
天井・壁などのクロス張り工事・じゅうたん敷き・畳工事・コルクタイル貼りなど、大工・左官・タイル・塗装以外の内装工事にかかる費用のことです。
内部結露
ないぶけつろ
室内の湿気が壁の内部や床下などに入り込んで結露を起こすこと。結露の発生がわかりにくい上、建物へ影響を及ぼす場合もあります。
中塗り
なかぬり
左官工事・塗装工事などにおいて、下地(下塗り)と仕上げ(上塗り)の間に塗る層。仕上げ(上塗り)に影響がでないように平滑に仕上げます。
なぐり
なぐり
木材の表面をちょうな(斧に似た工具)ではつり仕上げ(削り目を残した仕上げ)をすること。床柱などに見られます。=「ちょうなめけずり」
長押
なげし
部屋の四周に張り巡らせる装飾的な化粧材。鴨居・付け鴨居の上に取付けます。長押により室内が格式ばって演出されます。
なじむ
なじむ
2つの部材の接合が無理なく滑らかに密着すること。「馴染みが良い」、「馴染みが悪い」というように使います。また、色等が塗り立ての状態から落ち着いてくることです。
斜め天井
ななめてんじょう
天井形状の一つ。天井全体を傾斜させるもの。室内に変化を与えて広々とした感じをもたせることができます。屋根の勾配に合わせて天井を張ることが多くあります。
なまこかべ
なまこかべ
四角く平らな瓦を並べて打ちつけ、目地を漆喰でかまぼこ形に盛り上げて仕上げた外壁。土蔵などの外壁に多く見られます。
縄張り
なわばり
敷地に建物の位置を定めるため、配置図にしたがって建物の形に地縄を張りめぐらすことをいいます。=「地縄張り」

に行

Ⅱ型キッチン
にがたきっちん
シンク・調理台・加熱調理機器等を二列に配置するレイアウトのキッチン。作業動線が短く効率が良いのが特徴です。
逃げ
にげ
納まりのための部材の位置関係の余裕のこと。部材の変形や歪みが生じた際に、見え方良くおさめるためにあらかじめ隙間や重なりをとっておくことです。
2項道路
にこうどうろ
幅員4m未満の道路のこと。建築基準法第42条2項に記述されていることから俗にこう呼ばれます。みなし道路とも呼びます
二重サッシ
にじゅうさっし
外壁に取付けた窓の内側にもう一つ取付けた窓。防寒・保温・防音などの目的で用い、二重の窓と窓の間が断熱層となります。
24時間風呂
にじゅうよじかんぶろ
24時間いつでも入れるお風呂。浴槽水浄化保温装置が必要です。浴槽を連続的にろ過しながら循環させ保温を行います。浴槽にも耐久性が求められます。
二槽シンク
にそうしんく
1つのキッチンにシンクが2つ配置されているもの。1つは食器洗い、1つは野菜洗いなどに使い分けます。
ニッチ
にっち
装飾棚などに使用される壁の一部を凹状にえぐった部分。上部はアーチ・半ドーム形状になっていることが多いです。
二方向出入口
にほうこうでいりぐち
昇降カゴの前方から乗って後方からも降りれるタイプのエレベータ。プランの自由度が増します。

ぬ行

布基礎
ぬのきそ
壁又は一連の柱からの荷重を帯状のフーチングで支持するフーチング基礎をいいます。
ぬいつけ打設
ぬいつけだせつ
既存の基礎が不足している場合や、建物を増築する場合などに行われる基礎の増設・一体化工事の手法の1つです。

ぬき
柱や束を貫いて固定する薄くて幅の狭い板材で真壁造りに使用されます。柱を貫通させるものと、柱ごとに差し込むものがあります。
布クロス
ぬのくろす
レーヨン、ポリエステルなどの合成繊維、絹や麻などの自然繊維を原料とした壁紙。布特有の風合いがありますが、汚れやすいという欠点があります。
塗壁
ぬりかべ
土壁や、漆喰・モルタル・プラスターなどの左官材料を塗って仕上げた壁。近年、健康素材として見直されてきています。
ねれ縁
ぬれえん
建物の外部に設けた雨ざらしの縁側。また数寄屋造りの建物などに独特の趣を添えることにもなります。

ね行

粘性土
ねんせいど
粘性のある細粒土をいいます。
ねじれ振動
ねじれしんどう
建築物が地震動を受けた際に、耐力壁(RC造などでは耐震壁)の量が少ない側が大きく振られることを「ねじれ振動」といいます。
ネオボルテックス式
ねおぼるてっくすしき
便器の洗浄方式の一種。洗い落し式に比べて溜水面が広くサイホン作用ではなく渦を発生させて洗浄するため、洗浄音が静かな方式です。
根がらみ貫
ねがらみぬき
柱の根元や床束を固定するために、それぞれを連結する板材。束が高い場合などは斜めに取付けて、筋交を兼ねる場合もあります。
根切り
ねぎり
建物の基礎あるいは地下室を設けるために、地面を掘り下げて所要の空間を造ることです。
ネコ土台
ねこどだい
換気口のかわりに基礎と土台の間に厚さ2mm程度の木片などを設けて通風を可能とするもの。プラスチック製のものなどがあります。
根太
ねだ
床を支える構造部分。床板を支え大引きあるいは床梁(床を支えている梁)に荷重を伝えます。根太を渡す距離によって大きさが決まります。
根太床
ねだゆか
床組の一種。大引き・床梁(床を支えている梁)等を設けずに、根太のみを架け渡して床板を貼って造る床。廊下など幅の狭い空間に用いられ単床とも呼ばれます。
熱線吸収ガラス
ねっせんきゅうしゅうがらす
紫外線を吸収するために、微量のニッケル・コバルト・鉄・セレンなどを加えたガラス。紫外線により変色・変質しやすいものを保護したいときに使用します。
熱線反射ガラス
ねっせんはんしゃがらす
表面に金属酸化膜を焼き付け、太陽のエネルギーを反射するガラス。室内の冷房効率を高めます。昼間は外部から内部がほとんど見通せません。=「ミラーガラス」
練板・練り板
ねりいた
天然木を厚さ0.2~3mmにスライスした表面仕上げ用の板。内装仕上げ用として、下地に接着して用います。=「突板」
年金融資
ねんきんゆうし
年金福祉事業団が厚生年金保険・国民年金の被保険者を対象に、住宅の新築及び新築住宅の購入資金を必要資金の80%を限度として融資する制度です。
粘土
ねんど
粒子が0.005mm以下の土のこと。水で錬ると粘り気を生じ、乾くと固まるため土壁の上塗りに用いられ、高温で焼くと強固になるためタイル等の原料にも使われます。

の行

のり面
のりめん
切土や盛土によって人工的につくられた斜面。それぞれ切土のり面、盛土のり面といいます。
軒桁
のきげた
外壁の頂部にあって軒の下に渡される横架材。母屋の一種で垂木を受ける役割を持っています。
のこぎり屋根
のこぎりやね
屋根形式の一つ。のこぎりの歯の形をした屋根。歯形の垂直な部分で採光できるため面積の大きな工場などに用いられます。
野地板
のじいた
屋根工事の下地板のこと。垂木の上に直接打ち付けるもの。廊下、縁側などでは野地板をそのまま天井仕上げとすることもあります。→「化粧屋根裏天井」
野縁・板野縁
のぶち・いたのぶち
天井板などを張るための下地の骨組となる細長い角材。吊木にとりつけます。また角材でなく板材を用いた野縁を板野縁と呼びます。
野縁受け
のぶちうけ
野縁を支える細長い下地材のこと。木製、金属製のものがあります。
延段
のべだん
石敷きの一種。大小の自然石を使った石敷きで、たまに長方形の大きな石を用います。目地に陰影をつけ目地の美しさを見どころとします。
延床面積
のべゆかめんせき
建築の各階の床面積の合計面積。ただし、ピロティ・ポーチや共同住宅における共用廊下・階段などは条件によって床面積不算入と出来る部分もあります。
登り梁
のぼりばり
水平にではなく、屋根の勾配などに沿って登るように設けられた梁。斜め天井などにおいて、梁をみせたくない場所などに用いられます。

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た行


第三紀(層)
だいさんき(そう)
新生代前期の地質時代で、約6500万年前から約170万年前までの期間をいいます。
堆積段丘
たいせきだんきゅう
谷を埋めた厚い砂礫層の堆積面が段丘面をつくる河成段丘をいいます。
第四紀
だいよんき
地質年代のうち現在を含む最も新しい時代。通常、170万年前から現代までを指します。
段丘
だんきゅう
過去の水面に関連して水中で形成された平坦面が離水した地形をいいます。
段丘面
だんきゅうめん
段丘地形において急崖や斜面で縁取りされている平坦面をいいます。
大破(損傷)
たいは(そんしょう)
地震の際に、住宅などの構造体(柱や梁、壁、基礎、床組、屋根組など)や非構造体(腰壁や垂れ壁、鴨居、建具など)が大きく損傷し、本格的な補修を行わなければ使用できない、または取り壊しが必要となる程度の被害を「大破」といいます。
卓越周期
たくえつしゅうき
地震動の数ある波形の中で、建物に大きな影響を与える周期を「卓越周期」といいます。卓越周期は1秒以下であることが多く、中低層の建物の固有周期(短周期)に近いと言われています。
耐震スリット
たいしんすりっと
大きな地震が発生した際に、RC(鉄筋コンクリート)造の建築物の柱や梁、さらには架構全体が破壊しないように、柱と腰壁などの雑壁の間に設けた隙間や目地のことです。
耐震壁
たいしんへき
RC(鉄筋コンクリート)造やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造などの建築物で、4周を柱や張りに囲まれた地震に抵抗する壁を「耐震壁」といいます。
耐力壁の釣り合い
たいりょくかべのつりあい
2階建ての木造住宅(4号物件)などにおいて、平面的なねじれを起こさないように耐力壁を配置することを指します。
耐震シェルター・耐震フレーム
たいしんしぇるたー・たいしんふれーむ
鉄骨部材を組み込んで、1階の一部屋を丸ごと耐震補強するというものです。この鉄骨造の部屋を中心にして1階の他のスペースや、2階部分と連結させ、建物全体の耐震性を高める仕組みのことです。
耐震開口フレーム工法
たいしんかいこうふれーむこうほう
窓や出入り口の内側に集成材でつくられたフレームを入れて耐震補強を行うというものです。フレームを取り付けることで、耐力壁と同様の強度を得ることができます。
耐震補強三角火打金物
たいしんほきょうさんかくひうちかなもの
窓や出入り口の腰壁・垂れ壁の部分に取り付ける三角形の金物のことです。窓などがあって、壁全面に筋交いや構造用合板が取り付けられない場合、腰壁や垂れ壁部分に構造用合板と三角火打金物を取り付けることで、耐力壁につくり変えることが可能です。
耐力壁ブレース工法
たいりょくかべぶれーすこうほう
木造軸組工法の耐震性を高めるために開発された、木造の筋交い(ブレース)に代わる補強方法です。
炭素繊維補強(基礎耐震)
たんそせんいほきょう(きそたいしん)
基礎に鉄筋が入っていない場合や、基礎のクラックが大きいあるいはクラックの数が多い場合には、基礎に炭素繊維を張り付け、マトリックス樹脂で接着して耐震補強を行います。
耐力壁
たいりょくかべ
建築物にかかる建物自身の重さなどの垂直方向の荷重と、地震や強風による水平方向の力に対抗して建築物を支えるように設計された壁のことをいいます。耐力壁は住宅のリフォーム時でも撤去することはできません。
耐震ラッチ
たいしんらっち
地震の際、扉が開いて中の物が飛び出さないように取り付けた掛け金のことです。キッチンの吊り戸棚などに付けられます。
耐震補強
たいしんほきょう
建物の耐震性を高めるために、建物の主要な構造(基礎・土台、柱、梁、床、壁、天井)に対して行う補強のことです。
耐震診断
たいしんしんだん
住宅やビルなどの建物が、地震に対してどの程度被害を受けにくいかといった地震に対する強さを診断することです。
耐震構造
たいしんこうぞう
柱や梁、壁や床などで地震の力に対抗する「剛の構造」のことです。具体的には中小規模の地震に耐えられるよう建物の構造躯体を筋交いや補強金物等を用いて「剛の構造」につくり上げたものを耐震構造(住宅)といいます。
ターンバックル
たーんばっくる
鉄筋の筋交やワイヤーロープなどの緊張用金具のこと。両端に取付けられたネジ棒によって、締めたり緩めたりすることができます。
ダイオキシン
だいおきしん
有機化学物質の1種。主な発生源は、廃棄物の焼却による燃焼工程等のほか、紙などの塩素漂白工程などがあります。
耐震補強
たいしんほきょう
地震時における安全対策。金物や筋交の増強や、家具などの転倒防止を行うことをいいます。
耐水性合板
(たいすいせいごうはん
耐水性の高い合板。フェノール樹脂接着剤などの耐水性のよい接着剤を使用しているため、屋根の下地板などに用いられます。
対面型キッチン
たいめんがたきっちん
居間や食堂に対面する形で作業できるような開放的なキッチン。子供の様子などを見ながら作業することが出来るため、人気があります。
タイル
たいる
タイルを貼って仕上げた浴槽。外観は自由度が高い。施工、手入れともに手間がかかります。経年後の水漏れが心配です。
タイルカーペット
たいるかーぺっと
カーぺットを45cm角や50cm角のタイル状にした床材。接着剤を用いず必要な部分に置き、交換が容易なので、オフィス等に多く利用されています。
タイル工事費
たいるこうじひ
外壁・外部床・浴室・厨房などをタイルで仕上げる際にかかる費用。下地や目地処理の費用も含む。外装材としては比較的高価です。
ダウンライト
だうんらいと
天井に電球などを埋め込んで下方向を照らす照明器具。照明器具の存在が目立たないので、天井をすっきり見せながら必要な照度が得られます。
高窓
たかまど
天井に近い高さにある窓。採光・換気に非常に有効ですが、開閉方法を考慮する必要があります。=「ハイサイドライト」
ダクト
だくと
給排気を行うために外部に空気を導く長方形か円形の断面の管。マンションなど排気口が壁に直接取れない場合に用い、天井裏を通すため、天井裏に比較的大きなスペースを必要とします。
竹のフローリング
たけのふろーりんぐ
竹製の床材。さらりとした肌触りのよさがあり、曲げ強度、圧縮強度に優れているという特長があります。竹は成長が早いので森林伐採問題にも貢献します。
三和土
たたき
土またはコンクリートで仕上げた土間床のこと。本来、土・石灰・苦汁(にがり)の3種の材料を混ぜるとこから「三和土」とも書きます。

たたみ
本来は、表面が「い草」、芯がわらで作られた床材。最近は、わらの代りに、断熱性やカビ・ダニの防止を考慮して、ポリスチレンフォーム等を使用した畳も多く見られます。
畳寄せ
たたみよせ
真壁造りにおいて壁と畳の間に生じるすき間をふさぐ部材。畳と同じ高さに取付けます。
建方
たてかた
現場において柱・梁などの構成材を組立て、接合部分を仮ボルトで締め、立て入れ直し(部材を平面的に正しい角度にし、柱を垂直にする)をすることです。
建具
たてぐ
壁や屋根の開口部に設ける出入りや通風・採光のための装置。窓・引き戸・ドア・門扉などの総称です。
建具表
たてぐひょう
建築の開口部(内部及び外部)に取付ける建具(サッシュ・戸・障子など)の形状・寸法・材質・仕様等を表にまとめて示した図面です。
縦すべり出し窓
たてすべりだしまど
窓の軸がスライドし、左右どちらか一方に回転するように開閉する窓。窓の縦方向の片側を軸とします。外側の窓掃除が容易です。
建坪
たてつぼ
建築の水平投影面積(上から見たときの外形)。庇などのはねだし距離が1m未満のものは建築面積に算入しません。=「建築面積」
谷底低地
たにぞこていち
山地や丘陵地の谷部や台地に刻まれた谷部に堆積した沖積層が覆う軟弱地盤のことをいいます。
玉石洗い出し
たまいしあらいだし
建築の開口部(内部及び外部)に取付ける建具(サッシュ・戸・障子など)の形状・寸法・材質・仕様等を表にまとめて示した図面です。
タモ・ヤチダモ
たも・やちだも
国産の広葉樹。年輪がはっきりしていて、美しい木目が表れる木材。強度があり弾力性に富んでいます。真っ直ぐな木目を生かし、内装・家具・合板などに使用されます。
多目的化粧台
たもくてきけしょうだい
洗面ボウルが大きく、底が平らになった、用途が自由な洗面化粧台。衣類の手洗いや、お花の水切り・水あげなど、多目的な家事に使えます。
垂木
たるき
屋根勾配にしたがって、棟木から母屋・軒桁に向けて架け渡し、野地板を受ける角材。通常、450mm間隔で設置します。
段板(踏み板) だんいた(ふみいた)
階段の踏み板のこと。段板には滑り止めの為、溝を掘ったり、滑り止めを付けたりします。段板の上面を踏み面、側面の立ち上がりを蹴上げと呼びます。
段落ちコンロ
だんおちこんろ
コンロの位置が、ワークトップ(調理台)より1段低くなっているもの。中華鍋など大きなものも手軽に使え、楽な姿勢で調理できます。=「ローガス」
単水栓
たんすいせん
水またはお湯どちらか一方を、一つの蛇口から吐水・止水する水栓金具。最近は、手洗い器、洗濯機用水栓、外部水栓などに使用されています。
団体信用生命保険
だんたいしんようせいめいほけん
融資契約者が死亡した場合の生命保険料。融資を受ける場合には、融資金額に対応する金額が必要となります。目安としてはローン金額(全額)の0.3%/年です。
単独浄化槽
たんどくじょうかそう
大小便器などからの排泄物を含む「汚水排水」だけを処理する浄化槽。環境への配慮から、現在生産中止となっていて、新規設置はできません。
断熱
だんねつ
屋根・外壁の下地などに熱の伝わりにくい断熱材を設け、熱の流入・流出を防ぐこと。建物の内外の温度差に対して室内が極端な影響を受けないようにします。
断熱性能
だんねつせいのう
熱の流入・流出を防ぐ性能のこと。物質がどの程度、熱を伝えるかの割合(熱伝導率)でその性能を示します。
断熱ドア
だんねつどあ
高気密、高断熱住宅などに用いられる断熱性の高いドア。断熱材やペアガラスを使用し、外気の暑さ・寒さなど熱の室内への伝わりを抑えます。
段鼻
だんばな
階段の段板(踏み板)の先端部分。滑り止め等を付ける部分。段鼻を蹴込み板より少し、前に出すとつま先がぶつかりにくくなります。
暖房工事費
だんぼうこうじひ
暖房工事にかかる費用。床暖房・輻射暖房・ストーブなどが挙げられます。また太陽熱、土壌の蓄熱を利用したものなどもあります。
断面図
だんめんず
建物を垂直に切断した断面を表す図面。(平面図は水平に切断した断面図とも言えます。)地盤面・各階床高(床の高さ)・天井高・屋根勾配などを表現します。

ち行

地下水
ちかすい
地下水面より下に存在する土中の水。地下水面以下の土の間隙は水で飽和されています。また地下水は帯水層中に地下水面をもつ不圧地下水と被圧状態にある被圧地下水に大別されます。
地形図
ちけいず
地表面の形態及びその上を覆っている各種の物体などを網羅的に表現した地図をいいます。
柱状図
ちゅうじょうず
ボーリング調査やサウンディングの結果などを、調査地点ごとに深さに対して柱状に示した図のことをいいます。
沖積層
ちゅうせきそう
約1万年前から現在までの期間(完新世)に形成された地層をいいます。
沖積低地
ちゅうせきていち
完成世に形成された低地の総称として多く用いられます。
長期許容支持力(度)
ちょうききょようしじりょく(ど)
極限支持力(度)を3倍の安全率で割ったものをいいます。
直接基礎
ちょくせつきそ
上部構造からの荷重(鉛直力、水平力、回転モーメント)のすべてを基礎スラブの底面から地盤に直接伝える基礎のことをいいます。
沈下
ちんか
①地下水の汲み上げに起因する広域な地盤沈下、②盛土や構造物などの荷重による沈下、③振動、衝撃による沈下、④水浸による沈下、⑤自重による沈下などがあります。
中間層免震構造
ちゅうかんそうめいしんこうぞう
免震層を1階床より上に設けるのが「中間層免震構造」といいます。例えばオフィスと住居、オフィスとホテルなど、上下階で建物の用途が異なる場合に、その境界部分に免震層を設けることで、上下階の構造形式(上階をRC造、下階をS造にする等)などを個々の用途に対応させることが可能になります。
中破(損傷)
ちゅうは(そんしょう)
地震の際に、住宅などの構造体(柱や梁、壁、基礎、床組、屋根組など)が損傷し、補修や応急補強を行わなければ使用できない程度の被害を「中破」といいます。
中地震の目標耐震性能
ちゅうじしんのもくひょうたいしんせいのう
建築基準法で定めている耐震性能は「人命の保護」を第1にあげています。そのため、震度5弱程度、80~200ガル程度の中地震(L1地震)においては、「住宅などの建物の構造体は損傷せず、継続して使用できる」程度の耐震性を求めています。
中震
ちゅうしん
家屋が相当大きく揺れ花瓶などが倒れたり、歩いている人にも感じられ、多くの人が戸外に飛び出す規模の地震を「中震」といいます。この時の震度は「4」、ガルは「25~80」を指しています。
直下型地震
ちょっかがたじしん
都市の真下で発生する地震を直下型地震といいます。
長期許容応力度
ちょうききょようおうりょくど
屋根荷重のような固定荷重や家具などの積載荷重に対する許容応力度を「長期許容応力度」といいます。ちなみに「許容応力度」とは、構造体の各部材に生じる抵抗する力(応力)の限界点のことです。
長期許容応力度
ちょうききょようおうりょくど
屋根荷重のような固定荷重や家具などの積載荷重に対する許容応力度を「長期許容応力度」といいます。ちなみに「許容応力度」とは、構造体の各部材に生じる抵抗する力(応力)の限界点のことです。
長期積雪荷重
ちょうきせきせつかじゅう
多雪区域では積雪の単位荷重を1cmにつき3kg/㎡とし、積雪荷重として長期荷重(垂直最深積雪量×3kg/㎡×75%以上)と短期荷重(同35%以上)の両方を取り扱われることになります。
地質学的地盤の分類
ちしつがくてきじばんのぶんるい
地盤を地質学的に形成年代で分類したものです。具体的には「沖積層」「洪積層」「第3紀層」に分けられます。
地耐力試験
ちたいりょくしけん
住宅などの構造物の基礎底面の位置に載荷板を設置し、その上に荷重を載せて各積載荷重ごとの沈下量を測定することで基礎地盤の許容地耐力を判定する試験のことです。
違い棚
ちがいだな
床脇に設ける2枚の棚板を段違いに取付けた飾り棚。床の間のある方を上段とするのが一般的です。
力桁階段
ちからげたかいだん
斜めに架け渡した一本の太い角材で、段板(踏み板)の真ん中を支える構造の階段。段板を支える角材が、いかにも力を受けているように見えます。
地区計画
ちくけいかく
区域の特性にふさわしい良好な環境を整備する為に定められた地区レベルのきめ細かな計画のこと。公共施設などの配置や、建物の高さなどを定めています。
蓄熱暖房機
ちくねつだんぼうき
蓄熱槽(熱を一時的に蓄えておく装置)を利用した暖房機。太陽熱などを蓄えて暖房に利用するものが多く見られます。
千鳥
ちどり
釘を打つ位置や飛び石などの配置方法の一つ。三角形の頂点を並べたようなジグザグ形の配置のことをいいます。
地方自治体補助金
ちほうじちたいほじょきん
地方自治体が導入している独自の補助金助成システム。太陽光発電の設置、バリアフリー住宅、雨水利用システムなどがあります。
地方自治体融資
ちほうじちたいゆうし
全国の都道府県や市区町村などの地方自治体が、それぞれに行っている住宅融資。利用条件・制限内容等については、各自治体により異なります。
着工・引渡し時期
ちゃっこう・ひきわたしじき
工事請負契約書には、着工(工事に着手すること)・引渡し時期を記してある必要があります。引渡しが遅れた際の違約金などの根拠となる為、非常に重要なものです。
厨房工事費
ちゅうぼうこうじひ
システムキッチン・ミニキッチン・造作キッチンなど、厨房設備にかかる工事費用。通常、吊り戸棚・レンジフードなども含まれます。
調光
ちょうこう
照明用ランプの明るさを変えること。そのための制御器を調光器といいます。白熱灯は0~100%まで自由に調光でき、蛍光灯は、その本数で段階的に調光します。
長尺塩ビシート
ちょうじゃくえんびしーと
塩化ビニール製シートの床材。耐水性に優れ、メンテナンスも容易なので、主に、キッチンや洗面所、トイレなどに多く使われています。
ちょうなめけずり
ちょうなめけずり
木材の表面をちょうな(斧に似た工具)で、はつり仕上げ(削り目を残した仕上げ)をすること。床柱などに見られます。=「なぐり」
丁番・蝶番
ちょうばん
ドアを開閉する役割を持つ金具。その形状から蝶番とも呼びます。
直階段
ちょくかいだん
途中で折れ曲がったりすることなく、真っ直ぐに昇降するタイプの階段。住宅などでは高さ4m以下ごとに踊り場を設ける必要があります。
直接照明
ちょくせつしょうめい
全ての光が直接の光として被照面(照らす面)に広がる照明方式。スポットライト、ダウンライトなどがあり、照明効率は良いが、強い影が出来ます。
貯湯式
ちょとうしき
給湯器のタンクにお湯を貯えて給湯する給湯方式。大量にお湯を使用する場合には向きませんが、水道直圧式に比べ、コストが安いです。
ちり
ちり
柱と壁や、壁と窓枠が接する部分にできる面のずれのこと。また、真壁・真壁造りにおける、柱面と壁面との距離のことをいいます。
散り漆喰
ちりじっくい
漆喰仕上げの壁において、収縮などによって隙間が出来やすい場所(ちりなど)にあらかじめ塗る漆喰のこと。中塗りの次に塗ります。

つ行

土塗り壁
つちぬりかべ
木造軸組工法の住宅において、柱(垂直材)と横架材の間を土塗り壁にした場合の耐力(壁倍率)を建築基準法では0.5としています。ただし筋交いを入れて、その上を土塗り壁にした場合には、耐力(壁倍率)はアップします。例えば3ツ割筋交い(1.5)を入れた場合は、「0.5+1.5」で耐力(壁倍率)は2.0になります。
ツイン基礎(耐震)
ついんきそ(たいしん)
古い基礎の外側の地盤面を堀り下げ、新たに鉄筋コンクリート造の布基礎を背中合わせに設置して、耐震性をアップさせる工事のことをいいます。
追加工事費
ついかこうじひ
工事請負契約後に発生した、契約に含まれていない工事に関する費用。必ず追加見積りをとってから、施工することが重要です。
ツーバルブ式
つーばるぶしき
水の出口は一つで、給湯と給水のハンドルが別になっている水栓金具。両方を調節しながら湯温を設定します。
通風
つうふう
建物に開口部を設けて、換気すること。通風は自然換気と呼ばれ、風力や室内外の温度差によって行うものです。→機械換気
束石
つかいし
床束を支えるための石。独立基礎の一種で、直径20~25cm程度の玉石や、コンクリート、コンクリートブロックが使われます
束立て床
つかたてゆか
床組の一種。地面に束石を設け、その上に順に床束、大引き、根太を設けて床板を貼って造る床。伝統的な木造軸組工法の1階の床に多く用いられます。
突板・突き板
つきいた
天然木を厚さ0.2~3mmにスライスした、表面仕上げ用の板。内装仕上げ用として、下地に接着して用います。=「練付け」
突き出し窓
つきだしまど
ガラス戸の上を軸に下側を外に押しだして開くタイプの窓。雨が降っても、直接室内に入り込まない利点があります。
突き付け
つきつけ
板等の接合法の一つ。2つの部材をぴったり突き合わせて接合していくことをいいます。補強のため、釘打ちにする場合や金物を用いる場合もあります。
継手
つぎて
木材の加工において2つの材料を接合させる時に、一直線につなぐ加工方法。また、その接合箇所のことです。
付け鴨居
つけかもい
障子や襖のない壁に、鴨居と同じ高さに取付ける装飾的な化粧材。長押をつける場合は必ず取付けます。
土壁
つちかべ
自然の土(粘土)を用いて仕上げた壁。土の種類によって聚楽壁・珪藻土などがあります。
つのがら
つのがら
窓・出入り口などの枠の角の部分の形状の一つ。縦枠もしくは横枠がはみ出た状態で、仕上げることです。
角叉
つのまた
左官用に最も普通に使用される海藻を原料とした糊。海藻を乾燥させて寝かしたものを、煮出して濾してつくります。おだやかな粘りを土に加えます。
坪単価
つぼたんか
建築工事費を延床面積(単位:坪)で割ったもの。坪単価は、地域・建物の大きさ・広さ・形・構造・設備・仕様のグレード等によって決まります。

つら
部材などの表面のこと。また、2つの物の表面が同じ平面にあることを面一といいます。
面一
つらいち
2つの部材の接する部分の表面が平らにそろっている状態。面が同じという意味です。=「ぞろ」
吊木
つりき
天井などを吊る為に用いる材で、上部は小屋梁・床梁(床を支えている梁)などに固定した釣木受けにとりつけます。
吊り戸
つりど
吊り金物と上部レールで戸を支え、左右にスライドして開閉する戸。敷居を設けず、床に突起や溝が付きません。軽く、スムーズに開閉できます。

 

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さ行

砕石
さいせき
岩石や大きな玉石をクラッシャーで所定の粒径に破砕し、人工的につくった砂利のことをいいます。
最適含水比
さいてきがんすいひ
一定の方法と一定の締め固めエネルギーによって土を締め固めたとき、最大乾燥密度が得られる含水比のことをいいます。
細粒度
さいりゅうど
細粒分(粒径75μm未満の土粒子)が50%以上の土のことをいいます。
サウンディング
さうんでぃんぐ
ロッドの先端につけた抵抗体の貫入・回転・引き抜きなどの抵抗から地盤の硬さ・締まり具合を調べることをいいます。
砂岩
さがん
砂が固結した岩石のことをいいます。
砂丘
さきゅう
風が海岸の砂を吹き寄せて形成したものをいいます。
砂質土
さしつど
砂と細粒土の中間的な土のことをいいます。
砂礫層
されきそう
砂や礫などの粗粒砕屑物が堆積したもの。礫を含む第四紀の地層を指すことが多く、通常は透水性が大きく、帯水層となっています。
三角州
さんかくす
河川が海に流れ込むところに形成され、地表面勾配が0.2/1000以下の扇状の地形をいいます。
三軸圧縮試験
さんじくあっしゅくしけん
円柱供試体に拘束圧を加えた状態で、軸圧を増加させて荷重と変形量の関係から強度・変形特性を求める試験のことをいいます。
残存壁量
ざんぞんへきりょう
小規模な木造住宅(2階建て以上、あるいは延床面積50m2以上)の平面図において、タテ(張り間方向)、ヨコ(けた行き方向)双方の、両端の1/4のスペース内に設けられた壁量(耐力壁の長さ)を「存在壁量」といいます。
サービスヤード
さーびすやーど
キッチンや勝手口の近くに設けた外部の小さな庭。洗濯、物干し、物置など屋外における家事作業を行うことの出来る場所です。
サーモスタット式
さーもすたっとしき
一定の温度を保って給湯する方式の水栓金具。水圧・水流が変化した時でも、自動的に湯水混合割合を調節し温度を一定に保ってお湯が出ます。
財形住宅融資
ざいけいじゅうたくゆうし
財形貯蓄の積立を1年以上(残高50万円以上)行っている場合に、利用できる持ち家のための公的融資制度。最高で550万円までの利息に対して非課税です。
採光
さいこう
建物の居室には採光を確保する為、採光に有効な所定の開口部を設けなくてはなりません。住宅の居室においては、床面積の1/7の開口部が必要になります。
細骨材
さいこつざい
コンクリート用5mmふるいを重量で85%以上通る骨材。普通に砂と呼んでおり、粒度によって5mm、2.5mm、1.2mm、0.3mmの4種類に区別しています。
サイディングボード
さいでぃんぐぼーど
板状の不燃外壁材のこと。材質により、セメントなどの窯業系サイディング、アルミやスチールなどの金属系サイディングなどに分かれます。
サイホン式
さいほんしき
便器の洗浄方式の一種。サイホン作用を起こさせて汚物を排出します。洗い落し式に比べて溜水面が広くとれるのが特長です。
サイホンゼット式
さいほんぜっとしき
便器の洗浄方式の一種。ゼット孔(噴出穴)から勢いよく水を噴出させ、強制的にサイホン作用を起こさせるタイプ。溜水面が広くニオイの発生や汚物の付着を防ぎやすいのが特長です。
サイホンボルテックス式
さいほんぼるてっくすしき
便器の洗浄方式の一種。渦作用と共にサイホン作用を発生させるタイプ。洗浄時に空気の混入が少なく、洗浄音のとても静かなタイプ。寝室の近くや高級ホテル等の需要があります。
在来工法
ざいらいこうほう
浴室回りに防水をした上で、タイルなどで床・壁を仕上げる工法。湿式工法ともいわれます。浴室内のレイアウトなどの自由度が高く、オリジナルの浴室も出来ます。
在来木造住宅
ざいらいもくぞうじゅうたく
日本で古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた木造軸組工法で建てられた住宅。レイアウトの自由度は高いですが、大工と工務店の熟練度に左右されやすくなります。
さお縁天井
さおぶちてんじょう
天井板の下に、意匠として「さお縁」と呼ばれる細い角材を、30~40cm間隔で取付けた天井。天井板は杉・檜などが用いられるのが一般的です。
左官
さかん
壁を塗る職人のこと。壁を塗ること。一般に現場で左官材料を調合して混ぜて、こて塗りをし、硬化するまでの養生期間を経て仕上がりとなります。
左官工事費
さかんこうじひ
左官工事にかかる費用。外壁の下地や仕上げ・アプローチの土間をモルタルなどで仕上げる場合・内部を塗物で仕上げる場合などがあります。
左官材料
さかんざいりょう
漆喰、土、セメント、珪藻土など、塗り付け・吹き付け材料の総称。「塗壁材料」とも呼ばれます。接着剤などを使用せずに施工することが可能です。
ささら桁階段
ささらげたかいだん
階段状に加工した「ささら桁」と呼ばれる板で、段板(踏み板)の真ん中あるいは両側を支える構造の階段
差しかね屋根
さしかねやね
屋根形式の一つ。1階部が2階部より広い場合、2階部の外壁に接して設けられた片流れ屋根を指します。=「下屋(げや)」
雑工事費
ざつこうじひ
上記の項目では分類しきれない工事。雑多な種類の工事という意味で、雑な工事というわけではありません。作り付け家具工事や、防腐・防蟻処理などがそれにあたります。
サニタリー
さにたりー
キッチンを除く、洗面所・便所・浴室などの水回りの空間のこと。設備・家事動線等を考慮すると、なるべくまとめた方が効率が良くなります。
サムターン錠
さむたーんじょう
室内側のつまみを90°ひねってロックするタイプの錠。開きドアに最も一般的に使用され、外部からは鍵で解錠します。
残材処分費
ざんざいしょぶんひ
工事の際にでる、ゴミや残材(資材のあまり)を処分するのにかかる費用。最近、分別も厳しく、処分場で引き取る値段も上がってきています。
サンルーム
さんるーむ
日光浴を目的として、大量の日光を室内に取り込めるように多数の大きいガラス窓をもつ室のこと。住宅において、居間と連続して設けることも多くあります。

し行

支持杭
しじぐい
杭頭の荷重の大部分を杭先端の支持層で支える杭。杭先端が岩盤など十分強固な層に到達し、先端支持力が非常に大きい支持杭を先端支持杭といいます。
支持層
しじそう
基礎に接して荷重を支持する層。硬質層とは限りません。
自然堤防
しぜんていぼう
河川に沿って断続的に分布する帯状の微高地。洪水時に通常の流路から河川水があふれて主に砂質土が堆積したものをいいます。
室内試験
しつないしけん
室内で行われる土質試験のことをいいます。
地盤改良
じばんかいりょう
地層の工学的性質を人為的に改善し、安定化させること。土の密度を増大させる方法、固結する方法、補強する方法、良質土に置き換える方法の4つに大別されます。
地盤沈下
じばんちんか
地表面が沈下する現象をいいます。地下水位の低下が原因で広い面積にわたって沈下する現象です。
シュミットハンマー試験
しゅみっとはんまーしけん
コンクリートや岩盤の強度を調べる簡易な非破壊試験のことをいいます。
シルト
しると
細粒分が50%以上で塑性指数が低く、ダイレイタンシー現象が顕著で乾燥強さが低いことで判別される細粒土のことをいいます。
侵食
しんしょく
流水、雨水、風、波浪、雪、氷河などの作用で土構造物や地盤の表面が削り取られることをいいます。
侵食段丘
しんしょくだんきゅう
段丘面が河川の浸食作用で形成された河成段丘のことをいいます。
新第三紀
しんだいさんき
第三記の後半。約2500万年から200万年前の期間で、中新世と鮮新世に分けられます。
支持力係数
しじりょくけいすう
建築物が建てられる地盤の地盤支持力を計算する際に使われる係数のことをいいます。
支持力
しじりょく
住宅などの建築物の荷重が、基礎や杭などを通じて直接地盤に伝えられる時、地盤や基礎工(杭やピア等)が支えることができる最大荷重のことです。
支持力度
しじりょくど
地盤に荷重を加えていくと、地盤は変形して沈下していきます。さらに荷重を加えると沈下は著しくなり、やがて地盤は剪断破壊に至ります。この時、地盤に加えられた荷重強度を「支持力度」といいます。
地震地域係数
じしんちいきけいすう
地域的な地震頻度を考慮して決定される設計震度の割引係数のことです。日本の耐震規定で地震の比較的少ない地域では、設計震度を基準震度より多少割り引いてもよいことになっています。
地盤探査法
じばんたんさほう
人工的な地震波を発生させ、その伝搬状況を観察して地下の地質構造を調査する方法です。地震波は地盤を構成する地層によって伝搬速度が異なります。
地震応答
じしんおうとう
地震によって建物などが振動する現象を「地震応答」といいます。近年は、地震発生による振動を熱エネルギーに変える「制震装置」や地震発生による振動を吸収・分散させる「免震装置」など、建物自体を振動させない技術や装置の開発が進んでいます。
受働土圧
じゅどうどあつ
住宅などの壁体が外力を受けて壁体に接している土を押し上げようとする状態を「受働状態」といい、土がまさに押し上げられようとする時の土の抵抗を「受働土圧」あるいは「抵抗土圧」といいます。
主働土圧
しゅどうどあつ
住宅などの建築物の壁体の背面にある土が、移動させようと壁に作用する最大の土圧を「主働土圧」といい、その時の垂直圧力に対する比を「主働土圧係数」といいます。
自重
じじゅう
建築物そのものの重さのことです。構造力学上は、建築物に加わる荷重(固定荷重ともいう)の1つとして取り扱われています。
実はぎ
じつはぎ
板等の接合法の一つ。一方の板材に凸形の突起を付け、片方の板材に凹形の溝を彫り、継ぎ合わせていくことをいいます。
仕口ダンパー
しぐちだんぱー
木造軸組工法の一戸建て住宅用に開発された制震金物の1つです。柱と張りの交点(仕口という)に取り付け、地震などによる揺れに合わせて変形し地震エネルギーをしなやかに吸収するというものです。
ジャッキアップ式免震工法
じゃっきあっぷしきめんしんこうほう
既存の土台から上部構造(建物本体)をジャッキで持ち上げ、基礎と建物本体との間に「免震用架台」と「免震装置」を設置する降雨帆のことです。
地盤の支持力度
じばんのしじりょくど
物理的な地盤の強さのことです。
集中応力
しゅうちゅうおうりょく
部材の断面が大きく変形している部分や、部材の断面に孔(あな)、亀裂、切欠きなどが起こり不連続部分が発生している時、その近くに著しく応力(抵抗力)が集中していると考えられます。これを「応力集中」といいます。。
弱震
じゃくしん
家屋が揺れ、ドアや障子がガタガタと鳴り、電灯が相当大きく揺れる程度の地震を「弱震」といいます。この時の震度は「3」、ガルは「8.0~25」を指しています。
人工地盤免震
じんこうじばんめんしん
人口地盤の最下層に免震層を設け、人口地盤上の複数の建物をすべて免震構造にするというシステムです。その結果、人口地盤の上に用途や構造の異なる複数の建物を建てることが可能になります。
小破
しょうは
地震の際に、住宅などの構造体(柱や梁、壁、基礎、床組、屋根組など)がわずかに損傷しているが、そのまま継続して使用できる程度の被害を「小破」といいます。
柔構造
じゅうこうぞう
伝統的な木造軸組工法に用いられる柱や梁、筋交いなどで構成される軸組を柔構造といいます。地震力や風圧力を受けると軸組が変形・ねじれなどを起こして、その外力を分散させるのが特徴です。
仕上表
しあげひょう
建物各所の仕上げを表にまとめたもの。屋根・外壁等の仕上げを示す外部仕上げ表と、各室内の壁・床・天井等の仕上げを示す内部仕上げ表があります。
CL(クリアラッカー)
しーえる(くりあらっかー)
消化繊維素を主体とする顔料が入らない塗料。乾燥が早く、透明な仕上げが得られ、つやが出る。木工家具や木部の塗装に適しています。
地板
じいた
和室において畳などと平らに張られた床板。箪笥などを置く場所に使用します。
シート防水
しーとぼうすい
延性に富んだプラスチックまたは合成ゴムシートを張り付けた防水工法。工期が短く、下地の亀裂に強く、耐候性が良いなどの特徴があります。屋根・外壁などの防水に使用されます。
シーラー
しーらー
壁面塗装の際の下塗り塗料。多孔性・吸収性の大きい被塗装面に、必要以上の塗料の吸い込みを止めるために塗ります。
シーリングライト
しーりんぐらいと
天井面に直接取付けるタイプの照明器具。天井の表面に取付ける「直付け(じかづけ)形器具」と、天井に埋込む「埋込み型器具」があります。
ジェットバス
じぇっとばす
背、足側の数ヶ所からジェット(水と空気)、底面からエアーブロー(空気)を噴射する機能付浴槽。全身を心地よくマッサージします。
直天井
じかてんじょう
上階の床裏・屋根裏に直接仕上材を取付けた天井。天井裏の空間があまりとれないため、埋込み型の照明器具(ダウンライト等)や空調機器の取付けには不向きです。
敷居
しきい
上部にある鴨居と対になって、障子や襖などを開閉する化粧材。その上に開閉のガイドとなる溝、レールなどをつけます。
敷石
しきいし
自然石・切石・割り石など、床に用いられている石のこと。吸水量が少なく、耐水性があり、摩耗に強い石を選ぶ必要があります。
敷桁
しきげた
外壁の頂部にあって、柱を連結しておく桁のことで、小屋梁を受けるもの。上部に鼻母屋(桁に最も近い母屋)を乗せて垂木を受けます。
敷地境界線
しきちきょうかいせん
敷地とその隣地もしくは道路・河川・公園などとの境界を示す線。特に隣地との境は隣地境界線、道路との境は道路境界線と呼びます。
敷地面積
しきちめんせき
敷地の水平投影面積(真上から見たときの面積)。ただしみなし道路にふくまれる部分は除外されます。
敷とろ
しきとろ
接着のためのモルタルのこと。石・タイル・レンガなどを貼る際に、あらかじめ下地に塗ります。=「敷モルタル」
敷モルタル
しきもるたる
接着のためのモルタルのこと。石・タイル・レンガなどを貼る際に、あらかじめ下地に塗ります。=「敷とろ」
地業
じぎょう
基礎や土間コンクリートを設けるために、杭打ちをしたり地盤を締固めること。地突き、地固めとも呼びます。
軸組み
じくぐみ
木造・鉄骨造の建物の骨組みのこと。土台・柱・梁・桁・筋交などで構成されます。
軸組図
じくぐみず
建築の軸組を示す図面。各壁面ごとに柱・梁・筋交などの位置を示し、建築の構造の根拠となります。
仕口
しぐち
木材の加工において2つの材料を接合させる時に、直角につなぐ加工方法。また、その接合箇所のことです。
自己資金
じこしきん
銀行などから借りたものでなく、自分で用意できる資金。多くの金融機関の住宅ローンでは、工事請負代金の8割を融資の上限としています。
しころ屋根
しころやね
屋根形式の一つ。寄棟屋根の上に切妻屋根を乗せたような屋根。外観上入母屋屋根に似ています。=「錣庇(しころびさし)」
止水栓
しすいせん
給水管を通る水を水栓金具の前で止めるための元栓。器具が故障したときなどに、その器具だけの水を止めることができます。
シスターンタンク
しすたーんたんく
補給する水をためておくタンク。太陽熱利用システムでは、温水を作るパネルへの補給水をためておくタンクを指す。
システムキッチン
しすてむきっちん
流し台や調理台のキャビネットと、調理機器などを一体的に組み合わせたキッチンのこと。冷蔵庫や食器洗い乾燥機などを組み込む場合もあります。
システム工法
しすてむこうほう
壁・床・天井を工場で製作し、現場では組み立てるだけの工法。在来工法と比べて工期が短く、保温性、耐久性、防水性に優れています。
自然塗料
しぜんとりょう
天然自然から手に入る原料でつくられる塗料。合成樹脂塗料に比べ、耐久性・耐候性など様々な点で劣るが、エコロジーなどの環境面から注目されています。
下地窓
したじまど
窓の形式の一つ。小舞下地をそのまま現わして窓としたもの。主に茶室に用いられます。=「塗り残し窓」=「塗りさし窓」
下塗り
したぬり
左官工事・塗装工事などにおいて、塗る層が2層以上にわたる場合に、最初に塗る層のこと。下地となります。
下端
したば
部材などの下面のこと。また部材などの上面を上端(うわば)といいます。
下見板張り
したみいたばり
板等の上下がお互いに少しずつ重なり合うように、横方向に張ること。また、そのように張った板のことをいいます。
地鎮祭
じちんさい
建築工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事の安全と建物の末長い加護を願う儀式。地鎮祭の設営準備は通常、施工者が行います。
地鎮祭・上棟式費用
じちんさい・じょうとうしきひよう
地鎮祭・上棟式を行う、行わないは施主の意志によります。行う場合は、神主への謝礼・職方への御祝儀・上棟時の小宴の費用などがかかります。
室外機
しつがいき
エアコンにおいて室外側に設ける機器。熱交換を行うことによって、冷媒管を通して室内機に熱を送る装置です。
漆喰
しっくい
左官仕上げの一種、もしくはその材料。消石灰に糊、すさなどや砂を加え、水でよく練り合わせたもの。平滑で、色は白く、内壁・外壁・天井などに用います。
シックハウス症候群
しっくはうすしょうこうぐん
建物内の空気が建築材料から出る化学物質(ホルムアルデヒド等)等により汚染されて健康障害を引き起こす家のこと。ダニやカビなどによる被害も含む。
湿式工法
しっしきこうほう
モルタルや、漆喰など、施工する際に水を使用する工法。タイル貼りもモルタル下地で施工するため、湿式工法です。乾式工法に比べて工期は長いです。
実施設計図
じっしせっけいず
工事の実施と見積りの内訳明細作成が可能となる具体的な図面。基本設計に基づき、寸法・仕様・構造・設備等を示した設計図のことです。
室内機
しつないき
エアコンにおいて室内側に設ける機器。室内の空気をフィルターでチリやホコリを除去し、冷却コイルに循環させて冷やす、もしくは暖めます。
し尿浄化槽
しにょうじょうかそう
終末処理場が完備されていない地域において、汚水・雑排水を衛生上支障が無い水質まで、浄化するための設備。単独浄化槽と合併浄化槽があります。
しのぎ
しのぎ
角材の上面を三角に削り、中央が高く、両端が低くなっている尖っている部分のこと。隅木・棟木などに、垂木を取付けるための加工です。
支払い時期
しはらいじき
工事の進行に合わせて(契約時・着工時・上棟時・完成引渡し時など)、分割で支払うのが一般的です。公庫の融資などを使う際には、注意が必要です。
地盤
じばん
建物を支える地面。土が形成された年代によって、荷重に対して耐える強さ(地耐力)が異なります。
地盤改良
じばんかいりょう
軟弱な地盤などの土質を改良すること。土質に合わせて、締め固め・圧密・固結・脱水・置換などの方法があります。
地盤改良基礎
じばんかいりょうきそ
部分的に弱い地盤の場合に、基礎の下の地盤にセメント系硬化材などを用いて地耐力をアップさせ、その上に基礎を設ける方法です。
地盤改良費
じばんかいりょうひ
敷地の地盤が軟弱な場合、地盤改良する為、またはべた基礎にしたり、杭打ちなどの方法で対処する為にかかる費用。地盤調査の結果によります。
地盤調査
じばんちょうさ
建物を建てる前に行う、地盤の力学的性質(地層、地下水等)に関する調査。調査結果により、建物を支える基礎の形状を決めます。
地盤沈下
じばんちんか
地下水位の低下、盛土や構造物などの荷重などによって、地盤が沈むこと。地盤調査により長期的な視野で事前に検討しておくことが重要です。
地袋
じぶくろ
床に接して設けられる扉または戸のついた造り付けの戸棚。一般に、床脇の床に接して設けられますが、意匠によっては省略されることもあります。
支保工
しほこう
せき板を所定の位置に保持するために支えるもので、一般的に鋼製のものが使われる。支柱や締めつけ金物も含みます。
絞り丸太
しぼりまるた
銘木の一種。磨き丸太のなかでも肌の美しさが珍重されたものです。肌を人工的に作ったものもあります。床柱などに使われます。
地窓
じまど
床面に接した低い位置にある窓。室内を対角線に向き合う高い位置の窓と組み合わせると自然換気にとって有効です。
遮音材
しゃおんざい
壁などを透過する音を遮るために適した材料のこと。コンクリートや鉛のように単位面積当たりの質量が大きい(密度が高い)ほど遮音性能は高くなります。
ジャグジーバス
  じゃぐじーばす
ジェットバスの一種で、ジャグジー社(米国)の登録商標。米国では一般に「ワールプールバス」(渦流発生装置付浴槽)と呼ばれています。
しゃくり
しゃくり
部材の接合部に沿ってつけたきざみ・溝のこと。仕口や継手に使われ、溝の断面は長方形・半円形・三角形などがあります。
砂利
じゃり
岩石が風化などの自然作用によって粒状になったもの。山砂利・川砂利・海砂利などがあり、コンクリートの粗骨材となります。
ジャロジー窓
じゃろじーまど
ガラスルーバー窓の商品名。ガラスのルーバー(可動式の数枚の羽根板)をハンドルなどで開閉する窓。トイレや浴室で多く用いられます。
シャワー水栓
しゃわーすいせん
ハンドシャワーの機能がついた水栓金具。サーモスタット式・シングルレバー式など様々な機能のついたものがあります。
シャワートイレ
しゃわーといれ
温水洗浄便座の商品名(LIXIL)。おしり洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房便座などの機能がついています。電源が必要。TOTOでは「ウォシュレット」と呼びます。
シャンデリア
しゃんでりあ
天井からつり下げる、装飾的で大型の多灯照明器具。中世のヨーロッパ宮殿照明を紀元としています。重量のある器具は、落下防止のため取付けに補強が必要です。
集成材
しゅうせいざい
木材の板(厚さ25~50mm程度)を重ねて接着して造られた材のこと。変形が少なく、大きな断面のものや長い材料が得られます。
住宅取得資金贈与
じゅうたくしゅとくしきんぞうよ
両親・祖父母から住宅を取得するための資金を援助してもらう場合に、条件に応じて贈与税が大幅に軽減される制度。贈与は金銭に限ります。
住宅ローン控除
じゅうたくろーんこうじょ
住宅ローンを組んで住宅を取得(新築・購入・増改築)した場合に、年末のローン残額に一定の控除率をかけた金額を税額控除する制度です。
じゅうたん
じゅうたん
繊維を織ったり編んだりして作った、敷物の総称。極めて多くの種類があり、主に美観、保温、防音の目的で用います。=「カーペット」
収納
しゅうのう
必要な居室を考える際、付帯して収納スペースの確保が重要となります。ウォークインクローゼット・ロフト・床下収納など、荷物に合わせた収納量を考慮します。
終末処理場
しゅうまつしょりじょう
下水を最終的に収集して、付近の河川や海域などに放流する前に、下水道の汚水を無害化するための処理施設。この施設がある下水道にはし尿浄化槽の設置が必要ありません。
重量鉄骨工法
じゅうりょうてっこつこうほう
柱・梁とコンクリートスラブで構成される構造で、集合住宅などに多く使われます。間取りの自由度は最も高いが、外装材に制約があります。
主筋
しゅきん
コンクリートの中で柱の垂直力・梁の水平力または曲げの力を負担している鉄筋。柱・梁の主筋をそれぞれ、柱主筋・梁主筋と呼びます。
縮尺
しゅくしゃく
図面や模型において、1/50・1/100など実物の大きさに対する割合のことです。実物大(1/1)またはそれより小さい場合の尺度です。
樹脂サッシ
じゅしさっし
合成樹脂製の建具。窓などや浴室ドアに多く使用されています。防火・断熱のため、室外側が樹脂製で室内側が木製のものなどもあります。
住宅金融公庫
じゅうたくきんゆうこうこ
公的融資の代表格。マイホームの建設・購入及びリフォーム資金などに関して、長期の低利資金を貸付する制度です。
聚楽壁
じゅらくかべ
伝統的な和風の土壁の一種。京都の聚楽第付近でとれる良質な聚楽土を使って仕上げます。表面が砂状でざらざらした仕上がりです。京壁の一種。
聚楽土
じゅらくつち
京都の聚楽第付近でとれる良質な土。砂壁土の一種で茶褐色。上質の上塗り用の土として使用されます。
書院
しょいん
採光の為、縁側に張り出してつけたスペース。もともと読み書きをするための場所で、今では意匠的な意味で設けられます。
書院造り
しょいんつくり
武士や僧侶の住宅として作られた純和風の住宅様式。主要な部屋に、床の間や書院棚、書院、帳台構、上段の間の設置されている等の特色があります。
省エネルギー工事
しょうえねるぎーこうじ
技術的な工夫によってエネルギー消費を少なくする方法。建物の断熱を良くしたり、機器の熱効率を上げたり、太陽熱などを利用するなどの方法がある。
省エネルギー住宅
しょうえねるぎーじゅうたく
環境エネルギーを用いて限りある資源エネルギーの消費を減らす住宅。高断熱化・高気密化、雨水利用、ソーラーシステムの利用などの方法があります。公庫融資の割増融資が利用できます。
上下水道・電気・ガス
じょうげすいどう・でんき・がす
上下水道・電気・ガスを敷地内まで引き込むことが、出来ている敷地かどうか確認する必要があります。状況に応じて引込工事が発生します。
障子
しょうじ
枠組みの中に桟を組んで、障子紙を張った戸。視線を遮ると同時に、断熱の役割も果たします。柔らかな光が得られます。
仕様書
しようしょ
工事内容の内、図面では表現できないものを文章・数値で表したもの。部材や材料の品質・成分・性能・精度・製造方法・施工方法・製造業者などを示しています。
浄水器
じょうすいき
水をろ過する機器。水道水の水質を改善するため、中空糸膜フィルターや抗菌活性炭フィルターなどに水道水を通します。フィルターの交換が重要です。
消石灰
しょうせっかい
石灰を焼いて、水に反応させて得られる白色の粉末。セメント・漆喰・プラスターなどの原料として用いられます。
照度
しょうど
照らされた面の明るさのこと。光が当たっている物質の表面の単位面積あたりの光束量(光の流れる量)を示し、照度を表わす記号はE、単位はルクス(Lx)が用いられます。
上棟式
じょうとうしき
建物の最上部の骨組完成時(棟木をあげる時)に、工事の安全と無事完成を願う祭事。工事に携わる人たちをねぎらう意味合いで、一般的に建築主が小宴を催します。=「建前」
小便器
しょうべんき
男性が小用を足すための便器。壁掛け式と床置き式とがあります。洋風・和風便器とも男性が小用を足すのには不向きな為、小便器の設置が望ましいです。
照明器具費
しょうめいきぐひ
照明器具の費用。配線は電気工事に含むが、照明器具は別途扱いとすることも多い。基本的な照明器具(ダウンライトなど)のみ見積もる場合もあります。
植栽
しょくさい
土地全体の景観を整える造園の一要素で樹木・草花を植えること。鑑賞目的や、防犯・防災、日差しの調節などの目的が主にあげられます。
食洗機
しょくせんき
汚れた食器の洗浄・すすぎ・乾燥を行う機器。あらかじめキッチンに組み込むタイプの他、置き型の後付けタイプもあります。=「食器洗い乾燥機」
職人
しょくにん
伝統工芸や手工業的製造業の技能者。大工、左官、植木屋などのように、自分の身につけた技術で物を造ることを職業としている人達の総称です。
職人茶菓子代
しゃくにんちゃがしだい
現場の職人へ飲物やお茶菓子を出すための費用。工事前にまとめて志を現場責任者へ渡すこともありますが、最近は一切構わないでいいという所も多いです。
諸経費
しょけいひ
現場事務所などにかかる現場管理費・各種保険など、諸々の費用。一般的に明細は特になく、一式でおおよそ全体の一割程度です。
食器洗い乾燥機
しょっきあらいかんそうき
汚れた食器の洗浄・すすぎ・乾燥を行う機器。あらかじめキッチンに組み込むタイプの他、置き型の後付けタイプもあります。=「食洗機」
諸費用
しょひよう
設計監理料・引越・仮住まい費用・インテリア購入費・融資手数料・不動産取得税等の諸税・その他の諸費用をまとめた費用のことです。
シロッコファン
しろっこふぁん
シロッコファンと呼ばれる羽(ファン)で、ダクトを使って排気する換気扇。マンションなど排気口が壁に直接取れない場合に適しています。
真壁・真壁造り
しんかべ・しんかべづくり
木造住宅の壁の造り方の一つ。和室などに多く使われる、柱を見せて仕上げる方法。柱が構造材と化粧材を兼ねます。
人感センサー
じんかんせんさー
人の動きを感じて明かりを点灯するセンサー式のスイッチ。人の動きで生じる熱の変化に反応して明かりを自動点滅させる「熱線センサー」が一般的です。
シンク
しんく
キッチン水栓からの水を受ける水槽部分。一槽式、二槽式などがあり、ステンレス製や鋳物ホーロー製が一般的です。
シングルレバー式
しんぐるればーしき
レバー1本で吐水・止水・温度調節ができるタイプの水栓金具。レバーを左右に回転させることで湯温の調節ができます。
心材
しんざい
樹木の樹心に近い部分からとれる木材。赤味を帯びているため「赤身」ともいわれます。心材は、構造材・造作材全般に使用されます。
人造大理石
じんぞうだいりせき
合成樹脂等を原材料とした大理石風の浴槽。色外観が良く、耐久性、肌触り、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。
針葉樹
しんようじゅ
葉形の多くが針葉の樹。早材(春に成長した部分)が軽くて柔らかく、晩材(夏・秋に成長した部分)は重くて硬い。スギ・ヒノキなどが代表的です。

 

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か行

過圧密
かあつみつ
圧密降伏応力よりも低い有効応力状態にあることをいいます。
カーペット
かーぺっと
繊維を織ったり編んだりして作った、敷物の総称。極めて多くの種類があり、主に美観、保温、防音の目的で用います。=「じゅうたん」
カーポート
かーぽーと
簡単な屋根だけを設けた車庫のこと。これに対しガレージは自動車を格納するための建物のことをいいます。
海岸段丘
かいがんだんきゅう
海成段丘(かいせいだんきゅう)ともいいます。地盤の隆起あるいは海水準の低下によって、以前の海岸の平坦な地形が現在の海岸よりも高く、その前縁が崖になっている地形のことをいいます。
外構工事費
がいこうこうじひ
門・門扉・塀・アプローチ・造園・植栽・塀・駐車場・自転車置き場・表札・ポストなど、建物の外回りに関する工事費用です。
介護設備工事
かいごせつびこうじ
寝たきりの老人などを、介護する際に必要な設備に関する工事。ベッドから浴室まで移動させるリフターや、段差解消機などがあります。
概算見積書
がいさんみつもりしょ
設計図書(設計図・工事仕様書・工事費見積書・工程表)が完全にそろっていない段階、あるいは見積期間が極端に短い場合に概算で工事費を予測したもの。あくまで目安として考えます。
崖錐
がいすい
急崖から落下した岩屑が崖下に推積して形成された急傾斜の円錐状の地形のことをいいます。
海成(層)
かいせいそう
海成推積物からなる地層を海成層といいます。
改良
かいりょう
地盤を改良して良質な支持地盤に変えることをいいます。
外力
がいりょく
住宅などの建築物の構造躯体や骨組みの各部分にかかってきます。外からの力(圧力)を外力といい、一般には地震や台風等の強風圧などを指しています。
外力面
がいりょくめん
外からかかる外力(地震による振動や衝撃、強風圧など)を住宅などの建築物の1つの面で受ける時、その面を外力面といいます。外力面になるのは外壁や窓・サッシ、外壁内の柱や筋交い等の部材などです。
崖麓
がいろく
台地や段丘の崖下のことをいいます。
カイン
かいん
地震の大きさを表す単位の1つです。カイン(kine)は地震動の大きさを速度で表しており、1秒間に何cm変位したか(cm/s)を示しています。
河岸段丘
かがんだんきゅう
海水準の低下や地盤の上昇などの結果、河川の侵食力が復活して、河床面を掘り下げて新たな谷をつくり、もとの広い河床面が一段高いところに、平坦な台地として残ったものをいいます。
花崗岩
かこうがん
石英、長石、黒雲母などを主成分鉱物とする白色がかった深成岩のことをいい、風化するとまさ土になります。
火山灰
かざんばい
火山放出物のうち粒径4㎜未満のものをいいます。
火山灰質粘性土
かざんばいしつねんせいど
粘性をもった火山灰土。関東ロームはその代表的なものです。
荷重
かじゅう
住宅などの建築物にかかってくる様々な重さや圧力のことをいいます。
火成岩
かせいがん
マグマが固結してできた岩石のことをいい、固結した場所により火山岩、半深成岩、深成岩に分けられます。
火成岩
かせいがん
マグマが固結してできた岩石のことをいい、固結した場所により火山岩、半深成岩、深成岩に分けられます。
河成堆積物
かせいたいせきぶつ
河川により運搬され、海に至る以前に堆積した土をいいます。一般に礫、砂及び粘土からなり、河成堆積物からなる地層を河成層といいます。
河成段丘
かせいだんきゅう
河川の流路に沿った階段状地形で氾濫原より高い位置にあるものを指します。
風揺れ固定装置
かぜゆれこていそうち
平常時に建物と基礎とを固定している、風揺れを防止するための装置です。また地震の際には固定を解除し、地震後には(地震のエネルギーを利用して)元の固定状態に戻る仕組みです。
活断層
かつだんそう
地質学的に最近の期間(数十万年~200万年)において地震を繰り返し発生させ、今後も引き続き活動して地震を起こす可能性が高い断層を「活断層」といいます。
河道
かどう
川の水が流れる道筋のこと。堤防がある場合は提外部をいい、ない場合は高水位のときに流水が占める区域をいいます。
壁倍率・壁強さ倍率
かべばいりつ・かべつよさばいりつ
耐力壁の強度をあらわす数値のことです。耐力壁の長さ×壁倍率(壁の強さ倍率)で、建物全体の強さを計算します。
壁の配置・バランス
かべのはいち・ばらんす
耐震診断で、建物の外壁の中にどれだけ壁が入っているのかを調べる際のポイントの1つです。
ガル
がる
地震の大きさを示す単位の1つです。震度が地震の大きさの程度を表し、マグニチュードが地震の規模(エネルギーの大きさ)を表すのに対して、ガル(gal)は地震の加速度を表しています。
簡易耐震診断法
かんいたいしんしんだんほう
住宅の耐震性を調べる方法の1つです。専門家などが建物を目視調査と間取りから診断する「一般調査(診断)」と、より詳しくプラン・間口の大きさや仕上げまで家屋調査を行って診断する「精密調査(診断)」とがあります。
換気
かんき
床下・室内・天井裏などにおいて、空気中の湿気・ちりなどを取り除くために空気を入れ替えること。室内環境及び建物の寿命に大きく関わります。
換気口
かんきこう
床下に湿気がたまると、土台や柱が腐ったり、シロアリの被害にあう為、通風を良くして湿気を取り除く為に設けるものです。開口の周囲には補強用の鉄筋を設けます。
乾式工法
かんしきこうほう
現場で水を使用しないで施工する工法のこと。パネルなどをボルト・釘・ねじ等で組み立てる為、湿式工法に比べ工期が短く施工が簡単です。
換気扇(空調・浴室)
かんきせん(くうちょう・よくしつ)
汚れた空気を建物の外に排気する設備。壁や天井に取付けるもの(パイプファン、天井扇)、レンジフードに取付けるものなどがあります。
間隙
かんげき
土の液相と気相を合わせた部分(孔隙)。水や空気などの隙間が大きいと圧縮性が大きい。
間隙水
かんげきすい
土の間隙に存在する水分のことをいいます。
換算N値
かんざんえぬち
スウェーデン式サウンディング試験結果から得られた値を用いてN値を算出することをいいます。
含水比
がんすいひ
土に含まれている水の質量と、その土の乾燥質量との比を百分率で表したものをいい、含水比=水の質量/土の質量で表されます。
含水比試験
がんすいひしけん
土の含水比を測定するための試験。110℃で一定質量になるまで炉乾燥し、乾燥前後の質量を測定して求めます。
含水量
がんすいりょう
土に含まれる水分の量をいいます。
間接照明
かんせつしょうめい
光のほとんど全部が、床・天井・壁等を照らし、その反射光のみによって照らす照明方式。照明効率は悪いが、光が拡散され、影が無く柔らかな雰囲気が得られます。
乾燥
かんそう
乾燥が不充分だと、伸縮・割れ・反りなどが発生し、よく乾燥された木材は強度があり、品質も保たれます。乾燥方法は天然乾燥と人工乾燥があります。
乾燥密度
かんそうみつど
土の単位体積当たりの土粒子の質量のことをいいます。
関東ローム
かんとうろーむ
主として関東地方の台地や丘陵地の上部に分布している赤褐色の火山灰土のことをいいます。特異な構造を持ち、地山状態では強度は大きいが、乱すと極端に強度が低下する。
貫入障害
かんにゅうしょうがい
粗大な石などにより貫入が阻害されることをいいます。
岩盤
がんばん
ある空間的広がりをもつ自然の岩体のことをいいます。
寒冷地用便器
かんれいちようべんき
寒冷地において、水の凍結によって破損しないように、通水路部の構造を単純にした便器。給水装置に関しても凍結予防が必要です。
改装
かいそう
建築の内装(床、壁、天井など)・外装(屋根、外壁など)の仕上げ部分の材料を交換すること。模様替えともいいます。
外装タイル
がいそうたいる
壁や床などに張り付けて用いられる陶磁器の小片状の薄板。焼き上げる温度の高い順に磁器質タイル・せっき質タイル・陶器質タイルに分かれます。
解体工事費
かいたいこうじひ
既存の建物の全部またはその一部を取り壊すための工事費用。最近は解体後のごみの分別が厳しくなっています。
階段昇降機
かいだんしょうこうき
階段の手すり周りや壁面に取付ける、腰掛けて階段を昇降するとこのできる装置。車イスごと乗れるものもあります。
階段の勾配
かいだんのこうばい
階段の傾き加減のこと。段板(踏み板)の先端部分を結んで出来る線の傾きで表します。
改築
かいちく
建築の全部もしくは一部を取り除き、建築を建て直すこと。水まわりだけの小規模な改築から、増築を伴う大規模な改築まで様々なケースがあります。
鏡板
かがみいた
腰壁、扉、天井などの枠や額縁の中にはめ込んである表面が平滑な一枚板。もしくは一枚板でなくても継目の明らかでないものをいいます。
かきおとし
かきおとし
モルタル仕上げなどの、表面がほぼ硬化したところを、くし状の道具で表面を削り落として表情を付ける仕上げの手法のこと。
確認申請
かくにんしんせい
建築を新築・増改築・大規模の修繕、模様替・用途変更などする際に、建築主が建築主事に提出する申請。申請の手続きは通常建築士が代行して行います。
確認申請書類
かくにんしんせいしょるい
建築確認申請を提出する際に必要な書類。建築主・設計者・監理者・施工者の氏名・連絡先等や敷地、建物の概要などを記します。正・副、2部を提出します。
確認申請図
かくにんしんせいず
確認申請書類に添付する配置図・平面図・立面図・断面図・求積図及び面積表・構造計算書・換気採光計算図など、建築の形態・建築基準法への適合を示す図面のことです。
確認申請料
かくにんしんせいりょう
確認申請が必要な際に、確認申請書類及び確認申請図作成・申請代行など、建築確認申請にかかる経費。一般的に15万円程度。
額縁
がくぶち
窓・出入り口とその周囲の壁仕上材との接する部分を、見切る(区切る)ために取付ける角材。一般に窓枠・ドア枠に取付けます。
掛込み天井
かけこみてんじょう
天井形状の一つ。天井の一部が低く平らに、一部が斜めに張られているもの。最も和風的で、特に茶室などに用いられ、演出効果が高いです。
火災保険料
かさいほけんりょう
融資を受ける場合には、公庫・銀行いずれの場合も必ず加入する必要があります。建物の構造・融資期間によって保険金額は異なります。
笠木
かさぎ
塀や独立した壁の上部に取付ける板状・笠状の部材。階段の手すり状の壁の上部や腰壁の上部に取付ける部材のことも言います。
重ね継手
かさねつぎて
鉄筋を重ねて配筋し、お互いを定着させる継手。鉄筋の種類、使用場所、コンクリートの強度によって継手長さが決まります。
樫・カシ
かし
国産の広葉樹。強度に優れる反面、加工性に難のある木材。肌目が粗く、独特の紋様が表れます。敷居などに用いられます。
瑕疵担保責任
かしたんぽせきにん
入居後に隠れた欠陥(瑕疵)が見つかった際、請負会社が無償で保証する責任。民法で定められた瑕疵担保期間は、木造は5年間、鉄筋コンクリートなどは10年間です。
ガス給湯器
がすきゅうとうき
ガスを熱源のエネルギーとする給湯器。ガス配管が必要。瞬間的に沸かす水道直圧式とタンクの中に一定量を貯めておく貯湯式があります。給湯能力は号数で表されます。
ガス工事費
がすこうじひ
主に都市ガス・もしくはプロパンガス(LPG)をガス機器(給湯器、乾燥機等)、ガスコンセント等までつなぐ工事費用を指します。
ガスコンロ
がすこんろ
ガスを使用するコンロ。一般的に、大型と小型のコンロを組み合わせた2~3口型が多く見られます。
ガス漏れ警報器
がすもれけいほうき
センサーによってガス漏れを検知し、警報音または信号によって報知する機器。LPガスでは、法的に設置が義務づけられる場合があります。
仮設
かせつ
工事のために必要な一時的な施設や準備。仮囲い・足場・仮設の電気、水道、トイレ・遣方・墨出しなどが含まれます。
仮設・養生工事費
かせつ・ようじょうこうじひ
建設にかかる一時的な施設などにかかる費用。仮囲い・足場・仮設の電気、水道、トイレ・遣方・墨出し・養生などが含まれます。
仮設費用
かせつひよう
暮らしながらリフォームする場合に必要となる、トイレや浴室などの仮設設備にかかる費用。
家相
かそう
敷地の特性(日照・通風など)を考慮して、建物自体の方位や部屋の位置などを決める為のよりどころとなる言い伝え(知恵)です。
型板ガラス
かたいたがらす
表面に型模様を転写して製板したガラス。適度に透明性がなくなるため、視線を遮りたい窓に使用します。
形鋼
かたこう
特定の断面形状で生成された鋼材。H形鋼・I形鋼など、断面の形状によって様々な種類があり、柱・梁などに用いられます。
片付け・掃除費
かたづけ・そうじひ
工事終了後、現場をクリーニングするための費用。仮設・養生工事費・雑工事費・諸経費などに含まれていることがあります。
片流れ屋根
かたながれやね
屋根形式の一つ。片方に全面的に傾斜している屋根。簡易な建物(物置など)にも利用されます。
片引き網戸
かたびきあみど
左右にスライドすることで開閉する網戸。引き違い窓などに用いられます。一般的に、窓に対して部屋の外側につけます。
片開き網戸
かたびらきあみど
左右どちらか一方に開閉するタイプの網戸。一般的に部屋の内側に開くので、カーテンなどとぶつからないように考慮します。
片開き戸・片開きドア
かたびらきど・かたびらきどあ
左右どちらか一方に開閉するタイプの戸。最も一般的です。丁番のついているほうを吊り元と呼びます。
片開き窓
かたびらきまど
左右どちらか一方に開閉するタイプの窓。最も一般的な形式で、通風・採光に有効です。
型枠
かたわく
打ち込まれたコンクリートを所定の形状・寸法に保ち、適当な強度が出るまで支持する型のことで、せき板と支保工で構成されます。
合掌
がっしょう
主に木造軸組工法に用いられる小屋組。2つの材を山形に組み合わせて屋根を支える構造です。合掌を用いた白川地方・五箇山地方に特有の民家を「合掌造り」と呼びます。
合併浄化槽
がっぺいじょうかそう
大小便器などからの排泄物を含む「汚水排水」と洗面・流し・浴槽などからの「雑排水」を一緒に処理する浄化槽。雨水排水は入れてはいけません。
火灯窓
かとうまど
窓の形式の一つ。上部が曲線、あるいは炎の形の窓。寺院などの窓に用います。=「華頭窓」=「源氏窓」
角地
かどち
2面以上道路に面している、角にある敷地。地域にもよりますが、原則として建ぺい率が1割緩和されます。
金ごて押さえ
かなごておさえ
金ごて(鋼製またはステンレス製の鏝)で押さえるようにして、モルタルなどを平滑に仕上げる手法のこと。
矩計図
かなばかりず
建物の基準になる部分(床・桁・棟など)の断面を詳細に表した図。地盤面・基礎・床・柱・開口部・天井・屋根などの寸法・構造材・仕上材などを示したものです。

かね
直角の意味。直角を定めることを「矩を出す」といいます。また、大工道具の一つで直角を求める道具のことです。
かね折れ階段
かねおれかいだん
途中の踊り場で90°向きを変える階段。床面積が狭い場合に有効で、吹き抜けに設置すると視線の変化も楽しめ、空間演出効果が高まります。
かぶり厚さ
かぶりあつさ
鉄筋コンクリート構造物において鉄筋の表面から、これを覆うコンクリート表面までの最短寸法を呼びます。構造部分の種別等により定められています。
壁埋込形
かべうめこみがた
壁に埋め込むタイプのエアコン。一般的に本体を壁面に埋め込み、表面にガラリを取付けます。エアコンが露出しないので、室内をすっきりと見せることができます。
壁掛形
かべかけがた
壁に取付けるタイプのエアコン。最も一般的な設置方法でとくに冷房に効果的です。
框戸
かまちど
框材と呼ばれる枠材で四方を枠組みし、その中にガラスなどを入れた戸。重厚でガラス面が大きくとれますが、比較的高価です。
紙クロス
かみくろす
紙を主原料とした壁紙。ビニールクロスよりも施工に2~3倍手間がかかりますが、自然素材の持つ柔らかさ、通気性、安全性の点からも注目されている素材です。
鴨居
かもい
床に敷かれた敷居と対になって、障子や襖などを開閉する化粧材。開閉のガイドとなる溝が設けられるのが一般的です。
カラー鉄板
からーてっぱん
鉄板にサビ止め加工を施した金属製の屋根の仕上材。軽量なうえ耐水・不燃・加工性に優れており、色も豊富。断熱・遮音性に劣りますが、断熱材を使用すること等で補えます。
ガラスブロック
がらすぶろっく
中が空洞のガラス製のブロック。断熱性・防音性に優れています。壁・床・天井などに取付け、デザインと機能を兼ね備えて使用できます。
ガラスルーバー窓
がらするーばーまど
ガラスのルーバー(可動式の数枚の羽根板)をハンドルなどで開閉する窓。通風や換気に優れ、目隠しにもなるので、トイレや浴室で多く用いられます。
ガラスブロック
がらすぶろっく
中が空洞のガラス製のブロック。断熱性・防音性に優れています。壁・床・天井などに取付け、デザインと機能を兼ね備えて使用できます。
唐松・カラマツ
からまつ
国産の針葉樹の中で唯一の落葉樹。製材の際に小さな節が多く出やすいため、強度はありますが、割れも起こりやすい木材。土台・柱・屋根下地などに使用されます。
ガラリ戸
がらりど
戸の一部、または全体に通風用のガラリ(平行な羽根板)を設けた戸。通風を保ちつつ、視線・日射を遮ることが出来ます。
仮囲い
かりがこい
工事を始める前に、工事現場と外部の隔離、盗難・災害の防止などの為、工事期間中設ける板塀などの囲いのことです。
仮住まい費用
かりずまいひよう
建替えなどの場合、工事期間中の住まいを確保する為の費用。家賃・敷金・礼金・仲介手数料などがあり、工事期間によってはかなり高額になります。
ガリバリウム鋼板
がりばりうむこうはん
鋼板の両面にメッキ加工した金属製の屋根の仕上材。耐久性があり、メンテナンスも容易。外壁に使われることもあります。
ガレージ
がれーじ
自動車を格納するための建物のこと。これに対し、カーポートは簡単な屋根だけを設けた車庫のことをいいます。
側桁階段
がわげたかいだん
最も一般的な構造の階段。段板(踏み板)を両側の側桁(がわげた)と呼ばれる板に差し込んで支えます。

かわら
粘土を焼いて造った屋根の仕上材。最近では、粘土瓦だけではなく、セメント瓦、金属瓦などもあります。粘土瓦は、生産地によって瓦の色が異なります。
換気
かんき
床下・室内・天井裏などにおいて、空気中の湿気・ちりなどを取り除くために空気を入れ替えること。室内環境及び建物の寿命に大きく関わります。
換気口
かんきこう
床下に湿気がたまると、土台や柱が腐ったり、シロアリの被害にあう為、通風を良くして湿気を取り除く為に設けるものです。開口の周囲には補強用の鉄筋を設けます。

き行

旧河道
きゅうかどう
現河道に対する対語。蛇行原に残される旧河道は一般に軟弱な泥質土が分布します。
丘陵(地)
きゅうりょう(ち)
平地と山地との中間的な地形を指し、慣習的には台地・低地の周囲、山地の前縁に位置し比高が300m以下で、開折が進んだものとされています。
許容地耐力
きょようちたいりょく
許容沈下量から決まる支持力と許容支持力のうち小さい方を許容地耐力とします。
切土地盤
きりどじばん
切土された地盤のことをいいます。
切盛り(土)
きりもり(ど)
宅地造成などで、尾根を切土し谷に盛土をすることをいいます。
均等沈下
きんとうちんか
不動沈下の対語。均等に沈下することをいいます。
均等粒度
きんとうりゅうど
土の土粒子のサイズがほぼ一様で、均等係数が1に近いものを指します。
基礎免震構造
きそめんしんこうぞう
地震時の変形を免震層に集中させ、ほぼすべての地震エネルギーを免震層が吸収することで、建物の層間変形や応答加速度〔地震時の建物の揺れ(応答)を加速度で表したもの〕小さくする構造システムを「免震構造」といいます。
共振
きょうしん
2つの固有周期が一致することを「共振」といいます。例えば震源から地震動が伝播された時、建築物の固有周期と、建築物が建つ地表地盤の固有周期が同じだった場合、共振によってその地震動が大きく増幅され、時には建物を倒壊させることになります。
強度抵抗型設計
きょうどていこうがたせっけい
RC(鉄筋コンクリート)造の建築物の耐震設計を行う際、地震に対して建物が壊れにくくすることを第一に考えた設計を「強度抵抗型設計」といいます。
許容めり込み
きょようめりこみ
住宅などの木構造において2つの部材が互いに接触し、一方が他方にめり込もうとする力を「めり込み(滅込み)力」といい、その時に2つの部材の接触面に生じる抵抗する力を「めり込み(滅込み)応力」といいます。
許容曲げ応力
きょようまげおうりょく
住宅などの構造物の部材に引っ張りと圧縮という2つの力が同時に加わり、部材を折り曲げようとする力を「曲げ」といい、それに対して部材内部に生じる抵抗する力を「曲げ応力」といいます。
許容引っ張り応力
きょようひっぱりおうりょく
住宅などの構造物の部材の両端を外向きに引っ張ろうとする外力を「引っ張り力」といい、それに対して部材内部に生じる抵抗する力を「引っ張り応力」といいます。
許容ねじり応力
きょようねじりおうりょく
住宅などの構造物の部材に、部材をねじるように作用するモーメントを「ねじり」(捩り)といい、その時、部材内部に生じる抵抗する力を「ねじり応力」(捩り応力)といいます。
許容せん断応力
きょようせんだんおうりょく
剪断とは部材などに外力が加えられた時に部材内部の任意の面を境にして、その両側の部分が逆方向にずれようとする力のことをいいます。地震や風圧などの外力が作用した時に、部材内部に生じる剪断の抵抗力を「剪断応力」といいます。
許容接触応力
きょようせっしょくおうりょく
住宅などの構造部の部材どうしが接触して押し合う時、仕口などの接触点に圧縮応力などの抵抗力が生じてくるが、これを「接触応力」といいます。
許容支持力・地耐力
きょようしじりょく・ちたいりょく
盤に建物の荷重(自重や積載荷重など)を加えても、地盤がせん断破壊に対して絶対安全であり、しかも地盤の剪断変形に伴う沈下が許容量以下であるような地盤の支持耐力を「許容支持力」あるいは「許容地耐力」といいます。
許容座屈応力
きょようざくつおうりょく
住宅の構造部材が外力(地震や風圧、水圧、土圧など)を受けた際、その外力が徐々に増していくと、ある点で急に大きく変形することを「座屈」といい、その時、部材内部に生じる応力(抵抗力)を「座屈応力」といいます。
許容荷重
きょようかじゅう
住宅などの構造物の各部材断面に生じる応力度の最大値が許容応力度(限界点)に達した時に、構造物が支えることができる荷重(自重や積載荷重など)を「許容荷重」といいます。
許容圧縮応力
きょようあっしゅくおうりょく
住宅などの構造物の部材の端に、両側から押し合うように外力が作用した時に生じる、部材内部の抵抗力を「圧縮応力」といいます。
基礎クラック補強用型枠
きそくらっくほきょうようかたわく
ひび割れが生じている基礎を、外部から直接補強するために開発されたアルミ製の型枠のことです。通常の基礎を補強するタイプと、換気口部分を補強するタイプの2種類があります
基礎耐震工事
きそたいしんこうじ
基礎部分を診断して、亀裂(クラック)が入っていたり、全体的に劣化や沈み込みなどが見られる場合には、基礎部分を耐震改修する必要があります。
基礎パッキング(工法)
きそぱっきんぐ(こうほう)
基礎と土台の間にすき間を開けて床下の換気を促す部材を基礎パッキンと呼び、それを用いる手法を基礎パッキング工法といいます。
機械換気
きかいかんき
機械による強制的な換気のこと。強制換気とも呼びます。吸気・排気両方、吸気のみ、排気のみに送風機を使うものの3種類があります。
木摺り下地
きずりしたじ
木ずりと呼ばれる幅の狭い板を上下約5mmの間隔で水平に間柱に打ち付けた下地。主に塗壁の下地として用いられ、木ずりに直接塗る場合と、ラス下地を組む場合があります。
基礎
きそ
建物の荷重を支える地面に接した部分。普通は鉄筋コンクリート造で、建物の大きさ・構造によっていろいろな形式があります。
基礎工事費
きそこうじひ
建物の基礎を造るのにかかる費用。根切り、地業、型枠、配筋をした後、コンクリートを打設し、木造の場合はさらにアンカーボルトを設置します。→基礎
北側斜線
きたがわしゃせん
住居系の4つの地域内で、敷地の北側の住宅の日射を配慮する為、真北方向の隣地境界線から、所定の斜線の範囲内を超えて建築してはならないという高さの制限のことです。
キッチン水栓
きっちんすいせん
キッチンのシンク部分に設ける水栓金具。吐水・止水が簡単にできるシングルレバー式が、一般的に多く使用されます。
気泡浴槽
きほうよくそう
浴槽水をポンプで循環し、浴槽の底面から中へ気泡を導入する浴槽。マッサージ効果もあり、高い温浴効果が得られます。
基本設計
きほんせっけい
その建物の基本的な空間構成を計画する段階の設計。配置図・平面図・立面図・断面図・仕上表、その他の図面で基本的な計画を表現し提案することです。
キャビネット
きゃびねっと
システムキッチンや洗面化粧台を構成する収納部材。本来は飾り戸棚の意。
吸音材
きゅうおんざい
吸音率(音を吸収する割合)の大きい材料のこと。グラスウールなどの繊維質・多孔質のもの、合板に多数の孔を開けた「孔あきボード」などがあります。
給気口
きゅうきこう
室内に空気を送り込む開口部のこと。吸気と排気のバランスをとるため、換気扇を設ける部屋には必ず必要です。
給排水衛生工事費
きゅうはいすいえいせいこうじひ
主に給水管・給湯管・排水管の設置及び、各種衛生機器の設置にかかる工事費用。一般的に敷地までの引込工事は別途工事扱いになります。
強化ガラス
きょうかがらす
熱を加えて、強度を増したガラス。普通板ガラスの5~6倍の衝撃強さを持ち、温度変化約200℃でも耐えられます。
京壁
きょうかべ
伝統的な和風の土壁の一種。元来は、京都の職人が意匠を定めた聚楽壁などの仕上げでしたが、現在は、表面が砂状でざらざらした仕上がりの土壁をいいます。
強制換気
きょうせいかんき
機械による強制的な換気のこと。機械換気とも呼びます。吸気・排気両方、吸気のみ、排気のみに送風機を使うものの3種類があります。
業務用キッチン
ぎょうむようきっちん
主に飲食店などの厨房で使用する、ステンレス製のキッチン。多くは受注生産ですが、既製品もあり、それらを組み合わせて住宅用に構成することも出来ます。
局部照明
きょくぶしょうめい
作業面などの小範囲だけを照らす照明方式。机につける、スタンド器具や、絵画などを照らす為のスポットライトなどをいいます。⇔「全般照明」
切妻屋根
きりづまやね
屋根形式の一つ。本を半分開いて伏せたような形の屋根。最も一般的に用いられます。
金属製建具
きんぞくせいたてぐ
金属製の建具。アルミサッシやスチール製のドア・門扉などのこと。=「鋼製建具」
金属板
きんぞくばん
金属製の屋根の仕上材。カラー鉄板やガリバリウム鋼板などがあります。
近隣挨拶
きんりんあいさつ
工事が始まる前に、通常、施主、建設会社の担当者、現場責任者の3人で近隣に挨拶に回ります。お菓子程度を持参することが一般的です。

く行

杭基礎
くいきそ
杭を用いた基礎のことをいいます。
黒ぼく
くろぼく
腐食に富む黒色の粘性土のことをいいます。
杭打ち
くいうち
建物の荷重を固い地盤で支えるために、杭を地中に埋込むこと。地盤の状態や建物の荷重により、木製(松など)の杭やコンクリート製の杭などを使用します。
くい基礎
くいきそ
軟弱地盤の場合などに、数メートル下の強固な地盤に対して木杭・コンクリート杭・鋼管杭等を打ち、その地盤で建物の荷重を支える基礎です。
空調設備工事費
くうちょうせつびこうじひ
主に、冷房・暖房・換気など空気調和設備に関する工事費用。家全体で空調するものと、部屋ごとに個別で空調するものに分けられます。
管柱
くだばしら
柱の一種。2階以上の木造建築の柱のうち、一本で土台から軒まで通さずに、途中の桁などで中断されている柱。通し柱以外の柱のことを呼びます。
クックトップ
くっくとっぷ
加熱調理機器のこと。電気コンロとガスコンロがあり、オーブンレンジなどと一体となったものもあります。=「コンロ」
クッションフロア
くっしょんふろあ
中間層に発泡塩化ビニールを使って、クッション性を高めた長尺塩ビシートのこと。色や模様が豊富にあります。
くつずり
くつずり
ドア枠の床面の部分。引き戸の場合の敷居に相当します。細かな段差を避けるため、最近では設けないことも多いです。
組立て梁
くみたてばり
一般に形鋼を組み立てて作った梁で、形鋼では小さすぎる場合に用いられます。組み立て梁はフランジとウェブによって構成されています。
組天井
くみてんじょう
上階の床裏・屋根裏に骨組みを組んで吊り下げて作る天井。天井裏に配線や配管を通しやすく、埋込み型の照明器具(ダウンライト等)や空調機器の取付けが容易です。
組床
くみゆか
床組の一種。大梁に小梁を架け渡し、その上に根太を設けて床板を貼って造る床。建物の2階以上で、比較的大きい空間に用いられます。
くもりガラス
くもりがらす
片面に均一に細かな傷をつけ、不透明に加工したガラス。視線を遮りたい窓に使用します。=「すりガラス」
グラスウール
ぐらすうーる
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。珪砂(ガラスの原料)を主原料にした綿状のものを、板状・筒状に加工したもの。最もコストが安いが、湿気を通す欠点があります。
クレセント錠
くれせんとじょう
引き違い窓に最も多く見られる引っかけ止めるタイプの錠。門扉などに取付ける簡易な引っかけ錠のこともいいます。
クローゼット
くろーぜっと
寝室などに設けられ、衣類を収納するための洋風の納戸。人が中を歩けるほどの広さを確保したものを「ウォークインクローゼット」と呼びます。

 

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あ行

IHヒーター
あいえいちひーたー
磁力で鍋自体を発熱させる電気コンロ。鍋を乗せるプレート自身が暑くならないので安全です。使用できる鍋の材質が限られます。
I型キッチン
あいがたきっちん
シンク・調理台・加熱調理機器等が一直線に配置されるレイアウトのキッチン。狭い独立型キッチンやダイニングキッチンに適しています。
相じゃくり
あいじゃくり
板等の接合法の一つ。お互いの板材の厚さを半分ずつを削り取って相互に張りあわせることをいいます。
相見積り
あいみつもり
数社(2~3社)から同じ図面・同じ仕様で同時に見積りを取ること。同じ条件で比べることで適正価格の判断が可能となります。
アイランド型キッチン
あいらんどがたきっちん
シンク・調理台・加熱調理機器等を島のように壁から独立して配置するレイアウトのキッチン。比較的広い空間が必要となります。
ALC板
えーえるしーばん
軽量気泡コンクリートのこと。多孔質なので軽量で耐火・断熱などに優れています。パネル状になっていて床、壁、屋根などに利用されています。
赤松・アカマツ
あかまつ
国産の針葉樹。幹は曲がりやすく枝も太いので、製材したとき大きな節が出やすい木材。強度が高いため、梁など使われるほか床材などに使用されます。
AEP
アクリルエマルジョンペイント
合成樹脂のアクリルと顔料(色粉)を主原料とした水溶性塗料。耐候性、耐摩耗性、補色性に優れていて、主に外装・浴室・キッチンなどに適しています。
上げ下げ窓
あげさげまど
上下に動かして開閉する窓。上部がFIX窓で動かないものと、上下別々に動くものと、上下が連動して動くものがあります。
アコーディオンドア
あこーでぃおんどあ
アコーディオン式にたためるドア。脱衣室などに取付けるビニール製の簡易なものや、居間と食堂などを間仕切る数枚の戸で構成されるものなどがあります。
足場
あしば
工事を行う為に建築の内外に設ける仮設の作業床。丸太を組んだ丸太足場や・スチール製の鋼管足場などがあります。一般に基礎が出来た後に設置します。
足元温風機
あしもとおんぷうき
足元に組み込む温風機。キッチンや洗面化粧台などで使用されます。
アスファルトシングル
あすふぁるとしんぐる
アスファルトルーフィングを切断して加工した屋根の仕上材。重ねて貼っていくため雨水が入らないよう一定以上の屋根勾配である事が必要です。
アスファルトフェルト
あすふぁるとふぇると
フェルトにアスファルトを浸透させた防水材料。屋根・外壁などの防水に使用されます。
アスファルト防水
あすふぁるとぼうすい
アスファルトルーフィング・アスファルトフェルトなどを数枚重ねて防水層を構成する防水工法。屋根・外壁などの防水に多く用いられます。
あそび
あそび
間隔・すきま・ゆとりのこと。また部材間の連結に緩みがある状態。力が伝わらないようにするため意識的にこの状態にすることもあります。
圧縮強度(強さ)
あっしゅくきょうど(つよさ)
土のせん断強度ともいい、土が圧縮力を受けて変形や破壊するときの圧縮荷重を試験供試体の断面積で除して表したものをいいます。
圧縮筋交い
あっしゅくすじかい
住宅などの構造部にかかってくる「圧縮力」を受け止め、圧縮力による柱・梁などの変形をくい止めるのが「圧縮筋交い」です。建築基準法では、3ツ割筋交い(3cm×9cm)以上の部材を筋交いとするよう定めています。
圧密
あつみつ
透水性の低い土が荷重を受けると、内部の間隙水を長時間かかって徐々に排水しながら体積が減少していく現象のことをいいます。
圧密沈下
あつみつちんか
圧密による沈下現象。土中の水が増加荷重により排出されて、体積が減少することによって生ずる沈下のことをいいます。
アプローチ
あぷろーち
道路から、門・玄関などに至るまでの通路およびその周辺のこと。接近・誘導という意味です。
あまい
あまい
取付部がゆるいこと、きつくないこと。また左官材料において骨材の混入量が少ないという意味で「あまいモルタル」などといいます。
雨樋
あまどい
屋根から伝わる雨水をうけて地上へ流すための樋。軒先に付けるものを軒樋(のきどい)、その雨水をまとめて地上まで流す樋を竪樋(たてどい)と呼びます。
網入りガラス
あみいりがらす
製板時に金属線を網状に入れたガラス。熱や火によりひびが入ってもガラスが飛散しないので、延焼防止・防犯上の効果があります。
網戸
あみど
戸・窓などに取付ける網を張った建具。蠅や蚊などの虫が室内に侵入するのを防ぎます。
洗い落し式
あらいおとししき
便器の洗浄方式の一種。水の落差による流水作用で汚物を押し流すタイプ。溜水面が狭いため汚物が付着しやすく、洗浄時に水がはねることがあります。最もシンプルで安価な便器です。
洗い出し
あらいだし
モルタルなどの表面を洗い出して、砂利などの骨材を表面に露出させた仕上げ。砂利が敷き詰められたような仕上げとなります。
洗い丸太
あらいまるた
銘木の一種。丸太の皮をはぎ、背割りを施して川砂で磨いて仕上げます。床柱などに使われます。=「磨き丸太」。
荒壁
あらかべ
土壁などの下塗り(下地)。土壁を強固に粘り強く支える役割を果たします。小舞下地において一番最初に塗ります。
荒床
あらゆか
畳などを敷く際、あらかじめ下に張る合板などの板床。フローリングなどの下地の場合は捨床と呼ばれます。
アルカリイオン整水器
あるかりいおんせいすいき
特殊ろ過や電気分解の働きによって水道水を安心して飲めるようにする機器。その目的に合わせてアルカリイオン水や酸性イオン水、浄水などが選べます。
アルコーブ
あるこーぶ
室内の壁面の一部をへこませて造られた付属的な装飾空間で床面まで空いているもの。日本の床の間もアルコーブの一種と見なすことが出来ます。
アルミサッシ
あるみさっし
アルミ製の建具。窓などに取付ける建具として最も一般的です。アルミ部分の色には、白・黒・茶・シルバーなどがあります。
合わせガラス
あわせがらす
2枚のガラスを透明で接着力の強いプラスチックフィルムで貼りあわせたガラス。強度は強いが断熱効果は期待できません。
アンダーカウンター式
あんだーかうんたーしき
カウンター天板面(上面)より下に洗面器をセットする方式。納まりが良く水じまいにも優れているので洗髪洗面タイプに適しています。
アンダーフェルト
あんだーふぇると
じゅうたんを敷く際、下に敷くフェルトのクッション材。マンションなどではコンクリート下地の上に直にこれを敷いていることが多くあります。
アンカーボルト
あんかーぼると
木造住宅の土台や鉄骨造の柱脚部などを基礎に緊結するために用いられるステンレス製の接合金物のことです。基礎コンクリートの中に埋め込まれたアンカープレートにアンカーボルトを差し込み連結することで耐震性をアップさせます。
安全限界耐力
あんぜんげんかいたいりょく
住宅などの建築物がおよそ500年に1回程度遭遇する可能性がある地震(L2地震)に対して、構造体が崩壊しない限界値を安全限界耐力といいます。
RC造
あーるしーぞう
鉄筋コンクリート(Reinforced Concrerte)構造を略してRC造という。型枠に鉄筋を配置してからコンクリートを流し、固まってから型枠を外す工法のことです。

い行

異種地盤
いしゅじばん
切土と盛土のように異なった変形特性を持つ地層が同一敷地内で接合している地盤のことをいいます。
一軸圧縮試験
いちじくあっしゅくしけん
側圧を加えることなく、自立する供試体の圧縮強さを求める試験方法です。
1次固有周期
いちじこゆうしゅうき
固有周期は建物の重量や剛性によって変わってきます。また1つの建物にも、無数の固有周期が存在するといわれています。
一戸建て用免震装置
いっこだてようめんしんそうち
剛滑り支承とゴム系復元材を組み合わせた免震装置のことです。震度4以上の地震から効果を発揮するといわれ、中型台風程度では建物が動かない摩擦係数装置を装備している点が特徴です。木造軸組工法を得意とする全国の工務店などが多く採用している免震装置です。
一般耐震診断
いっぱんたいしんしんだん
建築士や工務店などの設計・施工担当者が行う、耐震診断のこと。3階建て以下の木造軸組工法や2×4工法、伝統的工法の住宅を対象にして地盤や基礎、屋根や壁の仕様、耐力壁の仕様と長さなどを調査し、耐震補強が必要かどうかを判断します。
EP
合成樹脂エマルジョンペイント
便水に顔料(色粉)を乳化状にして混ぜ込んだ塗料。匂いが少なく引火の危険もありません。木・モルタル・コンクリートなどに幅広く使用されます。
生け垣
いけがき
成長する植物を並べて植えて塀としたもの。一定の形状に刈り込んだものを「刈り込み生け垣」、自然の形のままのものを「埋め込み生け垣」といいます。
石積
いしずみ
石を積み重ねて石垣や石壁をつくること。積み方により外観が異なります。
石貼り
いしばり
御建築の意匠(デザイン)に関わる図面。設計図の中には意匠図・構造図・設備図があります。
意匠図
いしょうず
建築の意匠(デザイン)に関わる図面。設計図の中には意匠図・構造図・設備図があります。
板壁
いたかべ
板を張って仕上げた壁。洋風の部屋に多く使用され、無垢板だけでなく現在合板など様々な種類の板があります。
板張り
いたばり
板を張った仕上げ。ヒノキ・ヒバなど比較的耐水性のある木を使用する必要があります。肌触りが良く、暖かみがあるが相当な手入れが必要です。
板目
いため
板において木目が山形や波形など不規則に現れている面。年輪の外周に対して接するような方向に切って得られ、ねじれや反りが大きいが幅広の板がとれます。→柾目
一般図
いっぱんず
計画内容を全般的に示した図面。具体的には、1/50、1/100、1/200ぐらいの配置図・平面図・立面図・断面図・各種伏図などを指します。
入隅
いりずみ
アスファルト二つの面がぶつかって出来る内側の入り込んだ角のことをいいます。⇔「出隅」
入母屋屋根
いりもややね
屋根形式の一つ。切妻屋根の妻側に屋根下部から途中まで寄棟屋根のように屋根を架けたもの。和風で高級感のある外観になります。
印紙税
いんしぜい
工事請負契約をする際、請負契約書には工事請負代金に見合った印紙税が必要となります。また、ローンを契約する際にも借入額に応じた印紙税が必要になります。
インシュレーションボード
いんしゅれーしょんぼーど
木質繊維を紙のようにすいて常温乾燥して成形した材料。多孔質で軽く断熱性・吸音性に優れています。内外装・屋根などの下地に使用されます。
インテリア関係費用
いんてりあかんけいひよう
カーテン・ブラインド・家具などの購入費用。基本的には別途扱いにすることが多く、作り付け家具などの場合は一般的に見積りに含まれます。
インバーター蛍光灯
いんばーたーけいこうとう
高周波数で点灯し、「ちらつき」をカットした蛍光灯のこと。一般的な蛍光灯は毎秒100~120回の周波数で点滅し、「ちらつき」を感じさせます。
隠蔽配管
いんぺいはいかん
給排水管・ダクト・ドレーンなどの配管を、壁・天井を仕上げる前に、あらかじめ下地の中に配置すること。後からやると、配管が露出します。

う行

ウォークインクローゼット
うぉーくいんくろーぜっと
寝室などに設けられ、衣類を収納するための洋風の納戸で人が中を歩けるほどの広さを確保したものをいいます。
内倒し窓
うちたおしまど
ガラス戸の下を軸に上側が室内側に倒れるタイプの窓。不透明なガラスにすると室内を覗かれにくい利点があります。
内断熱
うちだんねつ
壁の中でも、外壁の下地の内側に断熱材を設置する方法。断熱材コストは安いですが、内部結露(壁の内部に露がつく現象)が発生する可能性があります。
内付け用金属性筋交い
うちつけようきんぞくせいすじかい
室内側から壁を取り壊し、新たに金属性の筋交いを入れて壁を補強・設置するというものです。
裏返し
うらがえし
土または漆喰を塗る際に、片面がまだ乾かないうちに反対側を塗ること。小舞下地や木摺り下地などで、両面とも塗って仕上げる場合の方法の一つです。
ウレタン防水
うれたんぼうすい
コンクリート打ち放し仕上げなどに液状のウレタンを塗布する防水工法です。継ぎ目がでないため防水性・美観に優れています。浴室の防水にも使われます。
上端
うわば
部材などの上面のこと。天端(てんば)ともいいます。また部材などの下面を下端(したば)といいます。
運搬費
うんぱんひ
資材・残材・必要機器類の運搬にかかる経費。諸経費の項目に含まれている場合もあります。

え行

エアコン
えあこん
主に住宅などの小さな部屋に使われる小型エアコンディショナー(空気調和設備機器)。冷房・暖房・除湿などの機能を持ちます。
液状化
えきじょうか
飽和した砂質土が地震などにより間隙水圧が上昇して有効応力が減少する結果、せん断強さを失い土粒子が間隙水の中に浮いた状態になる現象のことをいいます。
液性限界
えきせいげんかい
土を練り返した時の液性状態と塑性状態の境界に対応する含水比のこと。液性限界の値は土中の粘土鉱物の種類と量に左右され、一般に粘土含有量の多い土の液性限界は大きくなります。
エクステリア
えくすてりあ
外の外側のという意味で、門や塀などの外回りのこと。室内を意味する「インテリア」に対する言葉でもあります。
蝦夷松・スプルース
えぞまつ・すぷるーす
シベリア産の径の大きな針葉樹。木目がつまった材質が均一の幅広材が得られます。障子などの建具や鴨居・敷居などに用いられます。
N値
えぬち
重さ635N(63.5㎏)±5N(0.5㎏f)のハンマーを76㎝±1㎝自由落下させて、標準貫入試験用サンプラーを30㎝打ち込むために必要な打撃回数のことをいいます。
FRP・FRA
えふあーるぴー・えふあーるえー
繊維強化プラスチック(アクリル)で成型した浴槽。肌触りが良く、外観・保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。→「ポリバス」
FRP防水
えふあーるぴーぼうすい
FRP(強化繊維プラスチック)を壁面に塗り固めて防水層を造る防水工法。主に、木造住宅の在来工法の浴室に用いられます。
FF暖房機
えふえふだんぼうき
強制吸排気式ともいわれる暖房器具。本体内部の密閉された容器内で外気を燃焼させ、排気も屋外に出してしまう燃焼方式なので空気が汚れにくいです。
エプロン
えぷろん
浴槽の外側の立ち上がり部分(またぎ込み部分)で、浴槽と同じ材質のもの。一面のみ、二面、三面のタイプがあります。
エポキシ補修材
えぼきしほしゅうざい
木造住宅にできたひび割れを補修するエポキシ樹脂の補修剤のことです。シール剤と注入剤の2種類があり、それらを混合させることで硬化が進みコンクリートにも負けない強力な硬さになります。
L型キッチン
えるがたきっちん
シンク・調理台・加熱調理機器等をL字型に配置するレイアウトのキッチン。使いやすいが、コーナー部分の収納に工夫が必要です。
L型擁壁
えるがようへき
住宅敷地用として最も多用されており、用地境界に接しているなど、つま先版を設けることができないときに用いられます。
L2地震
えるつーじしん
きわめてまれに発生する規模の地震を「L2地震」(レベル2地震)といいます。
L1地震
えるわんじしん
住宅などの建築物を利用・居住期間中に遭遇する可能性が高い規模の地震を、「L1地震」(レベル1地震)といいます。
AE剤
えーいーざい
コンクリート中に無数の微細な気泡を含ませ、ワーカビリティー・耐久性を良くする為に用いられる表面活性剤です。
縁側
えんがわ
座敷等の外回りに通路として設けた部分。居室の採光を調節します。また庭と室内とを結ぶ重要な接点です。
縁甲板
えんこういた
巾10cm程度、厚さ15~18mm程度、長さ50cm~3、4m程度の細長い板材。無垢板を使用し、床や天井の仕上げに用いられます。

お行

追い炊き
おいだき
浴槽に貯めた水、あるいはぬるくなったお湯を循環させて沸かすための給湯器の機能。保温機能(自動的に追い焚きする)などがついているものもあります。
OS(オイルステイン)
おーえす おいるすていん
木部の着色に用いる着色剤の一種で、油溶性の染料をボイル油に溶解したもの。木の素材や木目をそのまま生かして仕上げたいときなどに用います。
OF(オイルフィニッシュ)
おーえふ おいるふぃにっしゅ
ボイル油等をはけ塗し、10~15分放置した後粗い麻布ですりこみつつふき取る仕上げをいいます。
OP(オイルペイント)
おーぴー おいるぺいんと
ボイル油に顔料を配合した塗料。安価でぬりやすく耐衝撃性、耐候性に優れています。おもに木部や鉄部に使われますがコンクリートには使えません。
横架材
おうかざい
梁・桁・胴差し・土台など、木造建築の軸組において水平方向に渡された部材のことです。
応力組み合わせ
おうりょくくみあわせ
建築基準法によって、許容応力度計算の応力の組み合わせが定められています。例えば一般の場合の「長期応力」は、「固定荷重」+「積載荷重」で計算します。また多雪地域の積雪時の「長期応力」は、「固定荷重」+「積載荷重」+(「積雪荷重」×0.7)で計算します。
応力計算
おうりょくけさん
住宅などの構造物の設計に必要な各部の応力(抵抗力)を求めるために行う計算を「応力計算」といいます。具体的には、予想される外力に対して各構造部材に生じる「曲げモーメント」や「剪断力」「軸方向力」「ねじりモーメント」などを求める計算です。
大引き固定金物
おおびきこていかなもの
大引きと束とを固定する耐震金物です。ナットとスパナで締め込むだけで固定できるため、施工時間が短時間ですみます。
大壁・大壁造り
おおかべ・おおかべつくり
木造住宅の壁の造り方の一つ。洋室などに多く使われる、柱を見せずに仕上げる方法。柱にボードなどを張って下地とし壁紙などで仕上げます。
大津
おおつ
滋賀県大津付近で産出した土。土壁の上塗りに用いる土の一種。大津と消石灰を混ぜて塗って平滑に仕上げた壁を「大津壁」と呼びます。
大津壁
おおつかべ
土と消石灰を混ぜて塗って平滑に仕上げた壁。鏝(こて)で磨いて仕上げた光沢のある「磨き大津」が日本の土壁の中では最上級とされています。
オートロック
おーとろっく
建物のエントランス部分の入口に自動的に鍵がかかり、外からの無断進入が出来なくなる設備。解錠は鍵式のものやテンキー(番号入力)式のものがあります。
オーバーカウンター式
おーばーかうんたーしき
洗面器をカウンター天板面(上面)の上から被せて取付ける方式のこと。施工性がよく、大型の洗面器も設置できます。カウンターとの取付き部分はコーキングで防水します。
大梁
おおばり
柱と柱を結ぶ梁で、垂直荷重および地震時に抵抗するための梁です。
大引き
おおびき
床を支える構造部分。根太を支え、床束または大引受などへ荷重を伝えます。根太と直角に900mm間隔ぐらいで設置する角材です。
オーブンレンジ
おーぶんれんじ
上下左右の直火で全体を加熱する調理用機器。ガス式ではレンジと一体化した「ガスオーブンレンジ」、グリル機能を持った「グリルオーブンレンジ」があります。
置き床
おきどこ
床の間の形式の一つ。床の間を設ける余地が無い場合に畳の上に置かれるもの。置き型なので、どこにでも自由に配置できます。=「付け床」
置き床
おきゆか
床組の一種。根太を設けずに土間コンクリートなどの上に、高さの調整のできる金物を設けて床板を貼って造る床。マンションなどに多く用いられます。=「フリーフロア」
屋外設備工事費
おくがいせつびこうじひ
屋外の雨水排水・汚水排水・給水・ガス配管・電気に関する工事費用。道路から敷地まで引込がなされていない場合は費用がかかります。
納まり
おさまり
建築を構成する部材の接合する部分や取付け部分の状態のこと。最後の仕上の部分で仕上がりの良し悪しを左右し、「納まりが良い」・「納まりが悪い」などといいます。
押入
(おしいれ
主として寝具を収納する場所。押入が外壁に接している場合には、断熱材を入れるなど結露防止の工夫が必要です。
落し掛け
おとしがけ
床の間の小壁の下に取付ける化粧材。皮付きの丸太や竹を用いられることもあります。
帯筋
おびきん
柱の主筋に一定間隔で巻付けた水平方向の鉄筋。剪断力に対する補強筋として設けます。=「フープ」
親子戸・親子ドア
おやこど・おやこどあ
片方の幅を狭めた左右2枚の戸が開閉するタイプの戸。玄関などに多く見られます。通常は広い方のみを使用しますが荷物の出し入れなどの際に便利です。
折返し階段
おりかえしかいだん
途中の踊り場で180°向きを変える階段。踊り場があるため、比較的楽に昇り下りすることができます。
折戸
おりど・おりと
開いたときに折りたためるタイプの戸。開くためのスペースがあまり無い場所(浴室)などに用いられます。
温水式床暖房
おんすいしきゆかだんぼう
ボイラーからの温水を床下に通して、周辺の空気を足元から暖めるシステムの暖房機。一般的に電気式と比べて設置費用は高いが、ランニングコスト(使用する費用)は安いです。
温水洗浄便座
おんすいせんじょうべんざ
おしり洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房便座などの機能がついた便座。トイレ内に電源が必要です。「シャワートイレ」・「ウォシュレット」などの商品名で知られています。
温水暖房システム
おんすいだんぼうしすてむ
ボイラーからの温水を配管で室内に送り、温水の熱を放熱することにより周辺の空気を暖めるシステムの暖房機。比較的コストは高いが空気を汚しません。
温風暖房機
おんぷうだんぼうき
石油やガスのストーブにファン(送風機)を組み込んだ暖房器具。暖房の立ち上がりは早いですが換気が必要です。=「ファンヒーター」

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